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頑張って片付け中

2019-04-19 | インテリア

昨夜のうちに台所に家具を運び込み、今朝から最後の片づけです。

今朝は家の前に大きなミキサー車が現れてビックリ仰天。

家の裏の通路にコンクリートを打ったのでした。

すっかり忘れていた。マンション工事の時、境界のブロック塀とコンクリートの通路を壊し、測量しなおして整備しなおすことになっていたのを。何しろ一年以上前の話なので。

今朝はキッチンセットと壁の間の隙間をコーキングしてもらった。家の中はあとは建具の調整くらいでしょうか。

敷居が上がりすぎて戸がこすれていたのは、夫がサンドペーパーで磨いて直しましたが、昨夜からまたぎっくり腰が復活したそうで、動かしてもらったのは電子レンジと台所のテーブルだけ。

あとは女の細腕で(細くないけど)、動かしています。

この際、なんちゃって暖炉も少し窓際に移動。和風の掃き出し窓が何とも。

しかし、掃き出し窓は便利です。機織り機も、台所の流し台もスイスイと出し入れできます。

もちろん棺桶だって…と縁起でもないけど。

暖炉は、木質チップを固めたボードが本体。その上に合成樹脂のレンガをコンクリートで貼り付けているので、私一人でも何とか動かせました。

手前の部分もはめ込み式。

木と合成樹脂の暖炉なので火災には弱いはず。火も、電球の明かりとその熱で回転する羽で、燃えているように見せかけているだけ。

25年くらい前、アンティーク家具に凝っていて、大阪の大塚家具まで見に行ったこともありましたが、これは神戸で買いました。

セールしていたので、衝動買いしてしまいました。

アメリカのメーカーでしょうか。詳細は知りません。今日動かして、初めてこのシール見ました。

face book発見!! https://www.facebook.com/RusticCrafts

インテリアの小物から大物を作る会社のようです。

どれもおしゃれで、そして紛れもなく、アメリカ的。いいなあ~

同じものを、当時、横浜のダニエルが輸入し、「装飾暖炉」として販売していたのを、インテリア雑誌で見た記憶がありますが、それよりはだいぶ安かったのです。

物理的、金銭的制約は大いにあるものの、好きなものを好きに置けるのは嬉しい。

一休みしたら、片付けの後半、頑張ります。

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「子の無い人生」 酒井順子

2019-04-17 | 読書

只今、別の本読んでいるけれど、公民館へ返却に行って目に付いたので借りてきた。

あの「負け犬の遠吠え」で大ブレイクした著者もすでに40代後半。結婚もせず、子供もいない女性の後半生と死後のお墓などについて、いろいろな切り口から考えていて、わかりやすく、面白かった。

私が子供の頃、日本は人口が増え続けてやがて食糧難になる心配があったらしいけど、今や少子高齢化が社会問題、その中で独身でやがて高齢になる女性がどう考え、どう生きたらいいか、ヒントが詰まっている。

とは言え、未婚中年女性とひとくくりにするのにも無理がある。資産や血縁、友人縁に恵まれた人とそうでない人の違いはとても大きい。前向きに人生を充実させる、このことさえ難しい人もいると思う。

いえいえ、そんな個別のケースがあったとしても、この本の価値は損なわれません。

興味深かったのは、沖縄の死者の祀り方。本土のような個人の位牌ではなく、名札のようなのを大きくて、蒔絵などのある立派なケースに入れるらしい。それをトートーメーと言う。

離婚して帰って来た女性の位牌はそのケースには入れず、台所の西か来たの隅に小さな棚を作って載せておくという。それがサギブチダン。そういう位牌は家に災いをもたらすものだと。

位牌のケース=トートーメーは男系の子孫が受け継いでいく。娘ばかりの家は預かっている形、その人たちがなくなれば親族の一番近い男系に渡っていく。財産もその習わしだったそうで、それは今の相続の諸法との間に矛盾がある…と著者は断言はせずに(それは習俗への敬意と思うけれど)疑問の形にしていたけど。

未婚で亡くなった女性は実家の墓には入れず、お寺にあずかってもらう。離婚した女性も死後、お骨を元の婚家に引き取ってもらう…と、少数派の女性にはあくまでも厳しい沖縄の習俗のようです。

しかし、今はそれも少しずつ変わっているようですが。

沖縄はたぶん古いやり方が残っていて、昔は日本全国、こんな感じだったのかもしれません。

沖縄で、未婚のまま亡くなった男性はどんな扱いなのでしょうか。それも知りたかった。


この本ではお墓のことに多くを割いていますが、その前の死に方はいろいろ。子供の育ち方は、みな似ていても、介護が要る人と要らない人と。

著者のご両親は介護の手間を取らせることなくもう亡くなったそうで、もし著者が介護の苦労をされたなら、また違った問題意識を持ったと思う。結婚もせず、子もない女性の、男性の介護は誰がどのように担うのかというシビアな問題。

きれいごとではなく、そんな立場の人も希望が持てるような著作を期待します。

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「そこへ行くな」 井上荒野

2019-04-11 | 読書

7つの短編から成る。前に読んだ「静子の日常」が、元気印のおばあちゃんの話で、元気が出たけれど、こちらは都会を舞台にした、希薄な人間関係の中で起きる事件、出来事の恐ろしさ、奇妙さを題材としている。

いろいろな小説の書ける人だけど、この人の真骨頂は矢張り不安定な人の関係を書いたものだと思う。

私たちの世代だと、都会だろうと田舎だろうと安定した人間関係の経験のある人がほとんどだと思う。特に田舎では何世代も前からの家ぐるみの付き合い。人が何を考え、何をするか前もって予測もできる。

その対極にあるのがこの中の作品。例えば遊園地。一緒に暮らして子供までいるのに、出張の多い相手は家をよく空ける。謎の多い人。それに結婚さえしていない。どうやら他にも家庭があるらしいことを暗示して短い作品は唐突に終わり、読者には不安感と謎が残される。

知っているはずの相手を、今の時代の人間はどこまで知っているのだろう。一歩踏み込むと、そこには思いがけない展開が待っている…

公園に併設した野球のグラウンド、そこの予約管理をする女性と、チームの男たちが深い仲になる。お互い、武勇伝のように語るうちに、女性がいなくなる。事件かもしれない。そして、誰も女性の素顔を知らない。

人間の孤独をよく書いた作品と思った。「静子の日常」よりは深く、面白かった。

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「静子の日常」 井上荒野

2019-04-01 | 読書

楽に読めました。

この中には悪い人は出てこない。というか類型的な善人や悪人というのは現実世界ではなかなか出会わないもの。

たいていの人は毎日の些細なことに喜んだり悲しんだり、つまずいたり、また立ち上がったりするその日暮らし。

そこのところがうまく書けている。

主人公、宇陀川静子75歳は、夫の死後、息子一家と同居。くよくよせず、人を悪く言わず、水泳のレッスンに通い、昔の馴染みの男性を施設に訪ねて行き、町内会のバス旅行でひとり者のじいちゃんにちょっかい出されるのをうまくかわしたり、といかにもありそうなことを、めげずに流していく。

誠に小気味よいお年寄り。

家族には小さな波が立つ。出会い系サイトにはまる息子、孫の恋愛…静子も昔、夫に女友達がいたことを思い出す。が、それも遠い景色。

体が丈夫で、暮らすに困らないお金があり、好奇心があれば、老いもまた楽し。しがらみから自由な分だけ、好きに生きていける。

勇気を貰えた小説でした。

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