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「魂の退社」 稲垣恵えみ子

2021-02-28 | 読書

以前、ときたまテレビでも見ていた朝日新聞論説委員の著者が50歳を期に退社するに至った顛末。

勉強していい学校へ入り、大企業に就職して仕事に頑張る。その仕事の中で、この生き方、なんか違うと思う小さな違和感が次第に大きくなり、高松総局へ転勤になったころから一度、この人生を下りたいと思うようになる。

きっかけは高松での暮らし。香川県の人はうどん食べて無駄遣いせず、世帯当たり貯蓄高は2008年の統計で全国一。都会のように遊ぶところもないので山歩きするうち、歩き遍路の老人と出会う。讃岐は88所の最後の国、札所の寺院は涅槃の道場と呼ばれている。苦労して歩いて来て最後に澄み切った笑顔になる。物を持つのが幸せではなく、捨てていくのが幸せでいないかと、啓示を受ける。

それから何年もかけて決心を固め、50歳を期に退職する。潔ぎいいなあと思った。高給取りから無職になるのである。人生のリセット。

その後はどこへも属さず、ものも必要最小限しか持たない暮らしを実践し、その立場からいろいろと発信している。著作もいくつか。

アマゾンのレビューでは、一生困らないだけのお金がたまったので無職でも安心、好きな暮らしができる・・・と批判的な意見もあったけど、その立場であえて退職するのが面白いと思った。

その後の暮らし方の本も読んでみたいものです。

大新聞の社員って、恵まれているんだなあとこの本でしたのは新たな発見。服買いまくり。パソコンも携帯も会社が与えてくれて設定もしてくれる。退職するまでしたことなかったそうで。

この私、誰もしてくれないのでネットでテキトーにパソコン買って自分で設定。昔よりは簡単になったけど、年とともに億劫になる。いいなあ、大企業。

それと笑えたのは香川県ではうどん一杯が基軸通貨。ランチで千円出すならうどんが何杯食べられると計算する。と著者はいう。確かに。私にもそういうところがあるかも。

香川県の人はしっかりお金貯めているけれど、家と車はよその土地より贅沢しているかも。家は土地が都会に比べて安いので、その分お金かけられるし、電車バスはそう走ってないので、高校卒業したらほぼ全員車に乗るのでは。一家に一台ではなく、一人に車一台。私の実家の周りではそうです。だから物を持たないというのでもないのですが。冠婚葬祭は昔は派手で、法事もきちんと盛大にしていたけれど、今はそれほどではない。

でもやはり私が感じていたように、余裕があるのは確かですね。あくせくしない暮らし方に、著者は感化されたのでしょう。

この中では電気代かけないために夜も電気つけない。遠くの明かりで目が慣れるとか冷蔵庫持たないとか。面白かった。お金がなくてできないのと、お金があっても節約するのは大違いだけど、みんながこの暮らし方していたら原発も要らないのでは。一つの問題提起。

余り批判せずに、なるほど、簡単に暮らそうと私は教えてもらいました。

うどん食べて、山を歩いて、お金は残して、そこで満足できる。そういう境地に早くなりたいものです。


耳は左側だけ、一時間に一度くらいずずずずーと小さな音がする。初めは金曜日だったかな。土曜日日曜日と少しずつ良くなったけど、明日午後から耳鼻科受診の予定。心理的ストレスと不規則な睡眠も原因かな。

メンタルは強いつもりだったけど、年取るといろいろなことがあるようで。

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睡眠が不規則で耳鳴り続く

2021-02-27 | #やれやれ

最近、とんでもない時に眠くなったり、目が醒めたり。

夜中に一人で起きているとたいてい気持ちが落ち込んで、やる気がなくなっていく。

疲れているのかなあ~

耳鳴りも時々。ぶーーーん、とかひゅるるるるーとか、耳の後ろが痙攣する感じ。

で、座って同じ姿勢でいることを極力減らそうと思うのだけど、体動かす趣味は歩くくらいで何も知らないので、さて、家の中で何をする?

掃除といっても片付けて掃除機かけて、いろいろしても一時間くらい。庭は毎日はしない。

あと、何すればいいのかなあ。昨日、織機の前に長時間いたので疲れたのかも。

機織りもいつまでもは出来ない。年齢との競争。

まあ、断捨離くらいですかね。食器棚、押し入れ、などなど、とりあえず3割減らすのを目標に。


友人が昨年から欝っぽくなっている。年取ってからの重い欝は認知症に移行するって、どこかで読んだ気がする。思い違いかな。人のことながら心配。

夫は腰背中が痛いそうで、角材を背中に当てて椅子に座っている。痛くないのかしら。

きょうはさえない記事になりました。コメントの返事も少しお待ちください。

やはりしっかり寝ることですね。寝ないといいことは一つもありません。

昨年3月。高屋町の古民家で食事。春が待たれます。

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坂町・街歩き

2021-02-26 | お出かけ

昨日は、昼前からまた坂町へ出かけました。簡単に行けて、ウォーキングに山歩きのコースがたくさん、歩いてみることにします。

まずはスーパーでお弁当買って、・・・寒いので結局、車の中で食べる。

警察学校の横を通って海岸へ。

警察学校、以前は広島市内、医学部の隣にあったけど歯学部などができたとき、こちらへ移転したらしい。

広い公園にウメいろいろ。

今が盛り。

海べりへ出ました。

あちら海田大橋。

埋め立てて出来た新開地のようです。

河津桜らしい。

遊具がたくさんあります。

日曜日に登った山が見えます。

矢印のルートで歩きました。

浚渫しています。

広島市がよく見える場所まで行きます。

広島大橋通ってきました。

宅地開発途中で放棄した山は、業者もすでに倒産したのでしょうか。山を削ったままもう30年くらい放置しています。

左の森山遊歩道行くつもりでしたが、風が強くて寒く、曇り空なので緑のコースで、駐車場所まで戻ります。

2018年の土砂災害の痕のようです。

白い擁壁の上に古いブロック塀の跡が。

家が流されたようです。

砂防ダムの工事をしています。

通り過ぎて振り返る。

山沿いの道の歩道に、世界各地の石を埋め込んでいます。

花崗岩の仲間だそうですが、その名もエメラルドパール。

大きな結晶がきらきらときれい。

こちらも花崗岩。赤い。

御影石だけが花崗岩にあらず。花崗岩にもいろいろあると分かった。

坂は、昔は海岸線が山際まで迫り、JRの線路は昔の海沿いを通っているのではと思う。

線路を挟んで町の表情ががらりと変わるのが面白かった。

また行きたいと言いつつ、道が210円、橋が210円、往復すると840円。うーーーむ。


ついでの雛遊び画像。

孫がいろいろ遊びました。

ううう、重い。

お休み~

掻い巻き布団はあったかい~♪

お休み~

「しろちゃん、こんなところにいたの」と先日、お嫁さんが言っていた。

おもちゃ、持ってきて忘れること多し。

きょうは一日、雛ぼんぼりつけていた。

今年はもうどなたも呼ばない予定。家に人が来るのが疲れる歳とはなりにけり。

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雨の日は機拵え

2021-02-26 | 機織り

22日整経

24日粗筬

25日千巻。織り機に取り付ける。

26日(本日) 綜絖、筬を通して女巻に結び、織る準備完了。

物差しと板杼通して踏んでみて間違いないことを確認。

次は平織り。変形の板杼で。スェーデン製。

前に失敗したので再チャレンジ。平織りは、苦手。柄でごまかせない分、織り目の不ぞろいが丸わかり。

でもまあ頑張ります。


やれやれ、雨で肌寒い一日、家にいてはかどりました。これからは30分でも織り機に座り、少しずつでも進めていく。

3年後にまたロビー展と思っていたけど、次もなるだけ早く。できるうちにできることを。

やれやれお茶飲んで一休み。急須と湯のみのセットは新品を昨年ヤフオクで落札。

15年くらい前に作った銘々皿。転写紙(シール)を貼ります。

このころは公民館のサークルで。

この転写紙はよく使って、小皿などは殆ど人に差し上げた。誰に上げたか、それさえ茫々と。


毎朝練習する。

家で一番明るい、元は次男の部屋。

その時の気分できれいに書けたり、乱れたり。

字がこんなに気分に左右されるなんて意外な発見。

それで写経すると心が落ち着くんだあ~

というか、心を落ち着けないといい字が書けない。

まだまだ邪念が多くて、字も乱れまくり。

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2021-02-25 | #やれやれ

【日本城タクシー・坂本社長】日本しろタクシー社長が橋本徹を論破!が話題 - okasora

勝手にリンクさせていただきました。

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1930で橋下氏タジタジ、これ、リアルタイムで見ていました。

2021-02-25 | #やれやれ

チェストの上の小さなお雛様は、近所のスーパーのワークショップで。300円也。

壁に小さな布を貼って几帳がわり。


(3) あらかわ on Twitter: "報道1930、コロナ禍の中、政府の無策で借金が2億円になった日本城タクシー坂本社長⇒大阪の知事みたいに5年先の万博を胸に掲げて、いつ仕事をしているか分からないくらいテレビに出まくって。 途中で橋下がチャチャを入れるが無視され、最後は司会者にまで無視された。 橋下、うるさい。 https://t.co/5MZUb0rJwe" / Twitter

無策、後手後手の政府より、こちらの社長さんのおっしゃることの方がよほど筋が通っていて分かりやすい。

個人の立場として精一杯のことをされていて、私は尊敬しました。

橋下氏は言い負かされると、坂本社長に向かって「ずるい」なんて言ってました。

何が?何がずるいの?

自分が論理的に破産して、降参した言葉のように私には聞こえました。

日本では検査も不十分、ワクチンもいつ行き渡るか分からない、注射器も足りなくて、韓国からの輸入に反対する人がいるらしい。

韓国の下になる、韓国に頭下げるのが嫌らしい。ないから輸入する。要るのはわかっていて準備してないから買うしかない。それを責めるべき。買うのは商取引。商取引に上も下もない。

橋下氏は中国のやり方を批判していました。数人の感染者が出たら大人数を一斉に検査して外出禁止、人権侵害だと言っていましたが、それくらいしないと感染は抑えられないのでは。

橋下氏は検査は大規模にしなくていいという意見のようですが、ご自分は平熱なのにさっさとPCR検査受けたそうで、矛盾していませんか。

私個人としては、無理にオリンピックをしたら変異型のウィルスがもっと広がりそうに思いますが、もう止めるに止められないのでしょうか。それは多分、アメリカの大手マスコミ資本の胸一つ。日本の感染がオリンピックきっかけにまた広がるのは知ったことではない、ただ儲けたいだけ・・・と違うのかな。

いつもは言いたい放題の橋本氏も、しっぽまいて黙ってしまい、顔色もさえなくて、挙句の果てに苦労している民間人を「ずるい」呼ばわりして、テレビって人格まで映すので面白くも怖いメディア。

久しぶりにすっきりした気分になりました。

コロナと関係ないけど、例の署名偽造の件。事務局長は次に国政に立候補予定の人だとか。思うに、いつかは公明党みたいに政権に入りたいのでしょうか。そのために、こび売っている政党のように私には思えます。

分かりやすいことを繰り返す。繰り返して人をその気にさせる。その言説は危うく危険。歴史の教訓です。

ここでは政治的なことは書かないようにしているのですが、先日はたいそう分かりやすく破綻して、それを見てつい書いてしまいました。

あなた様のお考えと違うこともあろうかと思いますが、コメントは認証制で反映しないこともあるので、あしからず。

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ああ、耳の後ろが痛い

2021-02-24 | #やれやれ

午前中、一時間くらい、昨日の続きで阿弥陀経写していたら、初めはこめかみがグルグルと音がして痛み、ついで耳が詰まったようになり、今は時々耳の後ろが痛い。

肩から背中がめちゃくちゃ凝っていて、一枚の板みたい。

昼前には、先日整経したいとを粗筬に通していたけれど、その時が一番きつかった。

もうこれは無理していけないサインと思い、午後からは明るい二階の部屋でコタツに入って横になっていた。

空が明るい。マンションに区切られた狭い空にも春の気配。昨春はいろいろなことが中止になって残念だったけど、今年はどうでしょう。感染対策しながらいろいろなイベントが再開されるのを願っています。


録画した番組、一度見ると消せるのに、なぜ読んだ本はいつまでたっても捨てられないのか。

それは多分、本が貴重だった時代の名残。

読んできた本が自分のアイデンティティー、背表紙を見ながら自分がどういう人間で、これから何をしたいのか考えるよすが。

でも最近、いつ読んだか忘れている本や、読んだことすら思い出せない本もあり、取っておくのも空しくなってきた。

最近では、気が向いたら本棚からテキトーに抜き出し、夫のパソコンの部屋に持って行ってヤフオクに出してもらう。売り上げは手数料として夫に寄付。

本日はこれです。

単行本に比べて、最近は文庫と新書が高くなった気がする。

本を探しに書店には行かない。行ったとしても希望のものに出会うことは稀。何の目的もなくて立ち寄り、心に引っかかる本を読んでみて、帰宅後アマゾンで買うことが多い。

雑誌も買わなくなりましたねぇ。暮らしのヒントいろいろ、もう要らない。小物をあれこれ置きまくるのもそろそろ卒業しなければ。

昔は・・・学生のころは正門の周りに書店と古書店がたくさんあり、あちこち寄って一時間くらい時間をつぶしてから帰っていた。本を読むのは、いつも今よりももっと切羽詰まっていた。

昔の、文学少女のころの言い方をすれば、孤独で、未熟で、有りあまる自由を持て余していた。自分を支える言葉を活字の中に探していた。女の子の友達の少なかった私。みんなは向こうの方で楽しそうで、その輪に入って行けない自分はいつも文庫本を持ち歩き、どこででも読んでいた。


今は世の中の流れを知りたい、分かりたいという動機。畢竟、流行の読みやすい本を手に取ることが多くなった。それは見終わった録画番組みたいなもの。タイトルだけ憶えていれば、またいつか縁があれば再読するはず。

本も文化財から消費財へ。この言い方でいいかしら?

この二冊は今回ヤフオクには出さない。

右は運搬用の箱に入り切らなかったから。

左は56年前、高校二年生で読んだ本。50歳のころまた読みたくなって必死で探したけれど、その時は見つからなくて再版された新装版を買ったと思う。

きょうはひょっこりと顔を出したのでびっくりした。あら、こんなところに隠れていたのって。

会田雄次先生は、私が若いころはまだご存命だった日本史の学者。京都大学(たぶん、未確認)を出て、立命館大学の教授をされていたけれど、大学闘争の時代、大学側のやり方に抗議してすっぱりと辞職した奇骨の人。(奈良本辰也と混同していました。お詫びして訂正します)

この本は戦後ビルマ・・・だったかなで連合国軍(具体的にはイギリス軍)の捕虜になった時の体験に基づく比較文明論。たいそう面白かった。

イギリスは民主主義の国、ヒューマニズムの国ということになっているけれど、その対象に黄色人種はなっていないという発見。戦争はまた異文化同士のぶつかり合いでもあったわけです。

その頃はまだ戦争体験者がたくさんいたけれど、学者の目で冷静に分析する本がやっと出てきたころかなと思う。

これは我が家にゴロンと転がっていたのです。多分父親が買って読んだのか、読まなかったのか、私が勝手に読んで、面白いからと同じクラスのP君に貸した。その頃はP君が一番好きだったので、今思えば気を引こうとしたのでしょうか。

一月くらいして「面白かった」と言って返してもらった。

P君ですか。今でも他の人と一緒にたまに会います。個人的には会いませんけど。奥様が亡くなられてから、連絡とりやすくなった。でもめったに連絡しません。老齢者の付き合いは節度を持って( ´∀` )

でもきょうはこの本が出てきて嬉しかった。以上。

耳が痛いの、早く治りますように。


月曜日に株、投信、一つずつ売却。株はこのところの高値で、3割くらい利益が出ていた。嬉しい。

一億円突っ込んで3千万の儲けと言いたいけれど、そんなにあるはずもなく、ささやかに喜べる額です。でも夫に言うとうらやましがられた。

あんたみたいにちょこちょこ売り買いしないもんと言いたかったけど、言えばまた落ち込むので黙っていた。

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半世紀ぶりの習字

2021-02-23 | 日記

本日午後から、字を書きに行きました。場所は近所のお寺、写経です。

我が家は舅様の死後、このお寺の門徒になり、法事などは姑様がお願いしていましたが、この数年は介護に追われ、足が遠のいていました。

そろそろ別の場面に行きたくなり、信仰心の乏しい私ですが今回思い切って参加することにしました。

コロナで久しぶりの集まりだそうで、新しい教材が渡されました。写経して製本すれば、お経の本になる一式で、これのみ実費、会費は無料とのことでした。

会費が無料なばかりか、お土産に和菓子とお茶までいただく。

ありがとうございます。


ところで仏説阿弥陀経は法事で読むお経でしょうか。うろ覚え。

正信偈よりはやや長く、普段には読まないように思います。

私は今日の今日まで仏説阿弥陀経は宗祖親鸞が書いたものと思い込んでいましたが、タイトルの下には、姚秦の三蔵法師と鳩摩羅什が翻訳したらしいことが書いてあります。

姚秦とは後秦のことで、始皇帝は前秦でしたか・・・うろ覚え。

鳩摩羅什という名前も遠い昔に、世界史で習った記憶がおぼろげに浮かび上がってきました。

日本のお経じゃなかったんですね。もうお、びっくり。

ネット情報によると一世紀に北インドでできたお経で、三蔵法師が中国に持って帰ったのでしょうか。それを三蔵法師と新疆ウイグル自治区出身の鳩摩羅什で中国語に翻訳した・・・のかな。

原典はサンスクリット語、鳩摩羅什は300巻の経典を中国語に訳したそうです。

今、日本の浄土真宗の宗教行事で普通に読まれているポピュラーなお経が、二千年も前にインドで作られたなんて。その頃の日本は縄文時代…だったかな。あまりの文化のレベルの違いに唖然、愕然。

20年くらい前、西安に行き、昔仏典を保管していたという大雁塔も見学しました。

五重塔くらいの大きさで、中はがらんどうでしたが、この中に全部経典が言っていたのかと驚いたのです。見学料は日本円で150円くらい、三男は大学一年生で、試しに日本の学生証みせて90円くらいで入れてもらいました。いちいち小ネタを披露する三男坊。

阿弥陀経はいつ頃日本に伝わったのでしょうか。遣隋使、遣唐使が盛んだった奈良から平安前期に、他の経典とともにと類推するのですが、(調べればいいのに面倒)、平安中期以降の末法思想と浄土信仰の広がりの中でクローズアップされたのかもしれません。

平安中期以後は律令制のタガも緩み、南都六宗、密教だけでは対応できない社会の変容があったと愚考するわけですが、それの答えをこの阿弥陀経に求めたのかもしれません。ひたすら浄土を求める。どうしようもないこの世から逃れる。そんなことが書いてあるらしいので時代の気分に合ったのでしょう。

それにしても、いゃあびっくりです。本家のインドはおろか、中国でももうこのお経は廃れてしまっているのでは。それ以上東へ行くともう陸地もない東洋の果ての果てでこうして残っていることに。

何を今さらと呆れられそうですが、全然知らなかったので。

本日はご住職先導で阿弥陀経半分詠んで、あとは各自書写。誰も何もしゃべらず静かな時間が流れていきます。

本堂ではなくて、隣接する門信徒会館。とてもきれいな建物で、畳の上に墨こぼしたらいけないので緊張しました。

自分がいてもいい場所が一つできて嬉しい私。靴を脱いで畳に上がる。それだけで癒されます。前に織りの教室へ行った時がそうだったし、お寺さんなんて仏事以外で関りができると思ってもなかったのに、人生とは不思議です。

お寺大好きだった祖父や父は「お前、ようやく仏縁ができたんやのう」とあの世で喜んでいるかも。なかなか、中途半端に身に着けた近代的自我が邪魔して、信仰に身をゆだねるまでは行きませんが、年末来いろいろあったことが少しずつ洗い流されていく感じ。

そして少し離れた場所から静かに振り返って、自分の至らなさも分かり、取り返しのできない失敗にも気が付き、それを苦い教訓にして少しはましな自分にしていかなければと、字を書きながらしみじみと思ったことでした。

きょうからは自分の暮らしに一つ芯ができたような気分。何なんでしょうか、これは。縁の尽きたところからは離れ、新たな縁を求める。

宗祖親鸞も何十年と北陸から東国をさまよいながら、その宗教観と信仰心を深めたのでした。

とても掃除の行き届いた境内でした。お寺は掃除大切。落ち葉掃いたりする庭掃除は好きなので、いつかボランティアでできたらいいなあ。

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今日から機織りの準備

2021-02-22 | 機織り

水ぬるむ猿猴川 2/20


昨年取り寄せた波型シャトル、真ん中で織ってみたら縁が引き連れてうまく織れなかった。

私はこれで織り目を抑え、糸は別のシャトルに巻いていたけれど、これに巻けばいいんだと気が付いた。作業を複雑に、却って出来栄えが悪いという素人の陥りがちな弊。

緯糸が安定せずに幅が不ぞろいなのは、その都度ボンドを塗るといいそうで。

リベンジでやってみます。


きょうは整経だけ。朝から失敗ばかりして、午後から昨日の疲れもあって寝ていた。テキトーにしていたら本数が大幅にオーバー。幅広になるので、途中で粗筬やめるかも。何事も融通無碍な私。

二年後くらいにまたロビー展できればいいなあと。それを目標に。

皆さんに喜んでもらえてので良かったかなあと。コロナでなければ、もっと遠くの人もたくさん来てくれたかもしれないのが残念でした。

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安芸郡坂町・里山歩き

2021-02-22 | 山歩き

安芸郡坂町は、広島市に近い海岸沿いの街です。

近年、里山歩きのコースが整備されたようです。

JR駅北口の商業施設に車入れて(買い物もして)、南口へ出ます。

本日、同行予定の人は家で(手術室改め工作室)で、スピーカーボックス作っています。

霊界が近いそうで。おやまあ、何という変換。まあ、これでもいいけど。

各コースの案内板と、ポストにはコース図が。

tennjinndouko-su.pdf (saka.lg.jp)

本日は天神堂コースを行きます。

行きはJRに沿って八幡山八幡神社まで。そこから山道。帰りは別ルートの予定。

家の後ろは墓地。少し上がるともうこの眺め。

案内板。

あと1キロ。

陽だまり・・・というかもう4月くらいの陽気。

あと550m。

帰りは左手前のルートで下ります。

頂上はもうすぐです。

着きました。中世には山城があったらしい。その後お堂もあったのでしょうか。

今は平たい場所に。展望台もありますが、先客がいたので撮影は遠慮しました。

展望台からの眺め。

左は呉方面。似島、ずっと向こうに宮島。

右、海田湾と海田大橋。手前、坂の町並み。

左の山の下を広島呉道路のトンネルが通っています。その道で来ました。

海田方面。昔は開田と書いていたとのこと。新田開発に工業用地造成で海が狭くなっています。

案内板。

広島市周辺の山。

これだけ一度に見られる場所は稀。


さて下山です。

木漏れ日の道。全コースコンクリート舗装。登山靴よりスニーカーで。

降りて来て振り返る。標高は200m以上あり、勾配もきつく、久しぶりに山を歩いた気分になりました。

下山口近くで、二人のご婦人が山菜取り中。一人?何歳?と驚かれました。

そうなんだあ。これからは、立ち廻り先と年齢が合わないことが増えるのでしょうか。

JR坂駅北口出て、左側の商業施設入り口にこちらの看板が。

平地を歩くルートもいろいろ。

きょうは坂町歴史探訪コースを歩きました。

家から15分で行ける山歩きにウォーキング。

春には人を誘って出かけましょうか。

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昨日の着物

2021-02-21 | きもの

着た写真、撮りにくいのでこれでご容赦を。

花だけならおたいこが多少曲がってもいいのですが、花瓶が歪むとみっともない。

締めるときは気合入れて。

山茶花みたい。11月ころから、2月いっぱいはぎりぎり大丈夫でしょうか。まだ山茶花、少し咲き残っている。

次はこれ?

ツバキが派手だけど、もう地味とか派手は超越した年だと思うので、締めて出かける。

ついでに頭も染めるの止めて、帯に合わせて白くしてもいいかな。

なかなかそこまで勇気がありません。

今日は一人で車運転して坂まで。車置いて一人で山歩きしました。夫は用事で在宅。

山はすっかり春でいい汗かきました。

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坂の里山歩き

2021-02-21 | 山歩き


眺め抜群。広島市内が一望のもと。
春がそこまで。
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孫に振袖を着せる

2021-02-20 | きもの

出かけていたらお嫁さんから連絡が。

宿題終わったので連れて行っていいかって・・・おやまあ急な話。

私は出かけて帰るところ。電車の中。結局15時半ころ来る。

おばあちゃんの振袖、着る?

うん、着る。

ふくら雀をするつもりが失敗。後ろ省略。

一緒に写る弟。

脱ぎます。しぐさが女の子。男の子しか産まなかったばあちゃんは珍しい。

成人式は着物着たいそうで。

レンタルでいいよ。自前は保管が大変と、押しつけがましいばあちゃんでした。


これじゃ何着ているか分からない。

塩瀬の帯、大島の着物、羽織など。襟巻は便利。防寒と襟もとの乱れ隠し。

写真追加。今度は大きすぎる(^^;)

広島駅から徒歩往復で伝統工芸展へ。

縮景園の梅も見る。

今が盛り。

帰ります。知事公舎?の前。

ミラーに写る私。

これじゃ何着ているか分からない。

向こうは幟町中学校。

広島駅の駅ビル。ほぼ消滅。重機がいい仕事ていました。

習字の道具。袋縫う予定だったけど、風呂敷に包んでいく方が早い。

硯箱を風呂敷に包んで尋常小学校みたい~

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白梅を描く

2021-02-18 | 水彩画

今日は月に一度の水彩画のお稽古でした。

先生のお宅へ伺い、アトリエで描きます。

きょう梅でした。

梅は蕾は赤く、開くと色が薄くなる。

そう教わりました。

梅をじっくり見たこともなかったです。

しばし花と対話。毎月、季節のものを描いて、話をしてコーヒーとお菓子いただいて解散。

往復は私が運転して、車の中でも盛り上がる。楽しい一日でした。

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久しぶりに買い物に

2021-02-17 | お出かけ

来週から新しいお稽古始めるので、買い物してきました。

おっと、その前に、ある方のブログ情報で「源吉兆庵」でひな人形展示しているそうで、それをまず見ましょう。

紙屋町交差点から、一筋本通り寄りの道に面してあります。

華やか~

端正。

豪華。

あでやか。

上品。

吊るし雛。

吊るし雛。

こちらはお菓子の材料で作る飾り。

吊るし雛も。

今年はひな巡りも中止が多いので、見られてよかったです。

市内電車、紙屋町西または本通り下車歩いて2.3分。


続いて二階へ。

モーニングセット。

電車通りの向こうに広島銀行本店が見えます。

只今工事中。五月連休明けに新装開店らしいです。

本日のお買い物。毛筆、本、帯揚げ2、帯締め2、二重焼(大判焼き)

本日初日の伝統工芸展行く予定だったけど、あまりの寒さに中止。

週末は暖かくなるらしいので、着物着て出直す予定。


お念誦入れる袋作るつもりだったけど、

作ったきりでほとんど使っていない文庫本のブックカバーを再利用することにしました。

ミシンの前に座るのが寒いので、コタツに入ってチクチクと縫っただけ。

次の機織り、そろそろ取り掛かりたいけど寒くてやる気が起きず。織りの本を出すのも寒い。いったいあといくつできるのやら。

また展示会して、と言ってくれる人あり。それを励みに、頑張りましょう。

硯箱の中から出てきた空き袋。

孫娘が三才くらいの時、持ってきてくれた。

「おばあちゃん、食べて」

「おばあちゃんはいいわ。**ちゃん食べなさい」

「ううん、おばあちゃんと食べようと思って持って来たんよ」

「ありがとう~誰が買ってくれたの」

「ママが買ってくれたの」

と、こんなかわいいこと言ってたのに、今では「痩せたいんなら毎日マラソンしなさい。努力が足りないんじゃないの」と涙のアドバイス。


今、長男より夫にメールあり。審査が無事通り、学位内定とのこと。やれやれ。

出身大学で勤務の傍ら研究していたけれど、あまりの激務に中断、人事異動もあり、2017年から、県外の大学の先生が指導してくれることになったらしい。

詳しいことは全然知らないのだけど、土曜日ごとに新幹線で往復・・・

姑様、実母が生きているうちでよかったけど、話してももう分からないのは残念。もっと早くだったら喜んでくれたのに。

人付き合いが苦手で、遊びが不得意で、不器用で、友達がほとんどいなかった小学校時代。何でもじっと観察するのが大好きだった。ついたあだ名が「はかせ」。そのあだ名に向かって生きてきた40年余りだったのかもしれない。

長男が大学受かった時はみんなが喜んでくれたのに。あれから幾星霜。最近、いいことが全然なかったので、久しぶりにいいニュースでした。やれやれ。自慢話みたいでごめんなさい。今もややかなり浮世離れした息子です。

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