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「3日もあれば海外旅行」 吉田友和

2015-06-28 | 読書

オランダの空港で飛行機待ってます。

乗り継ぎが悪い時には退屈。

ツアーなので勝手に空港の外へも出られません。

2014年3月


海外旅行と言うと、最低一週間の時間がいると思い込んでいるけれど(私は)、金曜の夜出て、月曜の朝、仕事に間に合うように帰るアジア中心の旅のいろいろな例、面白かった。

航空券やホテルの上手な取り方、自分で組み立てる旅の楽しさなど、知らないことばかりで参考になった。航空券もうまく買えばとても安い。世界一周のビジネスクラスで60万円くらいでしたか、これは激安でしょ。

でも旅先でもスマホ駆使していろいろやらないといけないし、荷物は自分で運ぶし、英語もある程度は出来ないといけないし、おばさんは窮屈でも人に連れて行ってもらうしかないのかとちょっと寂しい。

今度頑張って海外個人旅行、挑戦してみますか。

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「下流老人」 藤田孝典

2015-06-28 | 読書

枷掛持ってないので、いろんなものに掛けて糸を巻く。これは花瓶。

糸は2012年11月、東寺の弘法市で買った麻糸。あとで先生に見せたら「高い」と叱られた。ショボーーーン、、、


下流と言う言葉がいつから世間に流布するようになったのだろうか。そう古いことではないはずだけど、今ではすっかり耳馴れ、その意味についても共通理解ができてきたように思う。

その上に立っての本書である。時宜を得たタイトル、社会運動の実践として具体的な例を挙げ、年金に頼れないこれからの老人が、どういう目に遇うか、リアルに予測してみせる。

恐ろしい本だと思う。人はちょっとしたことで貧困に陥る。それは今の社会で親族などのセーフティネットがうまく機能しなくなったからでもあるけれど、若い人ならまだリベンジの可能性がある。お金も家も親しい人もない孤独な老人の最後を著者は何度となく見てきた。

悲惨で、ここではとても書けない。興味ある人は読んでみてください。

現役の間に将来の金銭的な設計をきちんとすること、子供は自立させて家を出すこと、いざとなると頼り合えるネットワークを持つこと。若い時からの心得としてはそんなところかなと思う。

がしかし、人は予期せずに貧困に陥ることもある。その時には助けてほしいと声を出すことが大切。本当に行き詰るとそれさえできなくなるとか。そして生活保護を受けることを恥ずかしいと思わないこと。健康で文化的な、市民として当然の生活、それをする権利が誰にもある。生活保護費を値切る先には最低賃金の切り下げ、という陥穽が待っている。他人事ではないとしみじみ思った。

老人はいつから、若い人の世話になりたくないと思うようになったのだろうか。その代りの介護保険はまだまだ不十分だし、すぐそばに住んで時間もあるのにいっさい面倒見ない息子の嫁ならそんなもんいらんでしょ。

もちろん嫁姑のいろいろいきさつがあるにせよ、私は節約家なので、国全体のお金のこと考えたら、介護が嫁のシャドウワークなんて屁理屈言う前に、家族でできることは家族でしてもいいんじゃないかと思う。

介護の社会化という流れは止められないと思うけれど、介護保険掛けてるから使わないと損するという考えはいけないと思う。また雨のあとのタケノコみたいにいろんな施設ができてますが、家で畑仕事して、一人で高速バス乗って娘のところへ来られる年寄りに週三回も通わせてビーズ細工させたりしなくてもいいと思う。私の母のことです。

みんなその時がよければいいと、先のこと何にも考えてないように思う。私達の世代が介護享けるころにはもう国にお金がなかったりして。恐ろしや。

戦争できる国にするより、こちらが先決。

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「旅好き親父の自転車巡礼記」 小林健一

2015-06-28 | 読書

フランス、コンクの巡礼宿 ホタテ貝がそのしるし。ただし今はもうやっていないようでした。2014/6月


この本は二つの巡礼記からなっている。すなわち、著者50歳台前半の1998年、自転車による四国八十八カ所の巡礼、この時は外資系航空会社に勤める身で、休みを利用して4回に分けて四国一週を果たしている。

もう一つは、2008年?パリからスペインの巡礼地、サンチャゴ・デ・コンポステーラまでの1,500キロ、29日間の自転車の旅。この時には会社を早期退職し、旅行作家となっていて時間はあるけれど、60歳になっているので、大変だったと思う。途中きつい時には列車も利用しながら、見事聖地へ到達している。

どちらも面白かったですが、やはり外国の方が見るもの聞くもの珍しく、景色もスケールが大きくて楽しめました。写真多数。体格のいい、たくましい人のようですが、どちらもお天気いいばかりではないし、坂道も自転車で登るのだから、歩くよりもずっと大変と思う。

旅の途中で各国の人と出会い、励まし合いながら旅を続ける。著者のフレンドリーな性格で、出会った人誰もと楽しく交流する。そして、毎日自転車をこぎながら、世の中のしがらみや欲得を離れて、魂が次第に純化すると言うか、人生において何が必要か、見えてくる。その過程が感動的だった。

ふだん、私たちは、いえ私は、何と多くのものを所有し、それに振り回されていることか。今朝も机の横の棚の整理に午前中かかった。旅行雑誌に山の本、捨てずに整理しただけ。午後からは留袖のクリーニングを受け取りに本通りまで歩いていく。ひとえに脂肪を落とすため。

こんな要らんことしているうちに一日が終わる。断捨離ですよね。要らないものが多すぎ。

一度人生リセットするために巡礼に行こうかとふと思った。歩いて手軽に回れるコースが近くにもあるといいんですが。いやいや、もう仏門に入って千日回峰行くらいやらんと痩せんじゃろと、思ったりしています。


昨夜は、近況のあれこれを人と話した。お互い差しさわりのあることは言わないので、話題は限られる。私をリアルで知っていてくださる方は、私がいかにいい加減で、バカなことばかり話したり、したりするかご存知たと思いますが、この際はしっかり者をやらないといけない。これが辛い。

人物評については誰についても、反対も賛同もしない。「まあいろいろな人がいるから」でかわす。

それにつけても、私は何でも言える友達が何人もいて、ありがたいなあと思った。親に言えないようなことも何度聞いてもらったことか。皆様、これからもよろしくお願いします。

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「自転車五大陸走破―喜望峰への13万キロ 」 井上洋平

2015-06-11 | 読書

2013年6月 宇治 三室戸寺で


30年近く前の本である。本通り近く、文蘆堂書店で古書として購入。

自転車で六年間かけて世界一周する。その記録である。面白かった。一気に巡るのではなく、ニューヨークのお兄さんのところでは長く滞在したり、旅費溜めるためにアルバイトもする。

ポーランドだったかな、では自転車を盗られてしまい、帰国して新しく作り変えて再出発する。

著者はヨーロッパなどより、南アメリカ、アフリカなどが印象に残ったらしく、それにページ数の多くを費やしている。南アフリカではアンデス山脈の峠を一つ一つ、ヨーロッパではピレネーを自転車で越える。高山病になって、親切な人に助けられたり、お金を取られたり、アフリカの治安の悪い国を命がけで通過したりと、面白いことが山盛り。

若いっていいなあと改めて思った。それを許し、見守ったご家族も偉い。心配すればきりがないけど、したいことを認める。その愛情に支えられてのことだと思った。

昔なので今ほど世界各地の情報もなく、カメラは当然フィルムカメラ、ほとんど写真がないのでそこが残念だった。

アフリカの最貧国を旅するとき、現地の子供達が寄ってきて、作者が捨てた缶詰の空き缶を拾い、内側を指でこすってそれを舐める。それも小さい子から順番に。自然にそういう決まりになっている。

作者はパンとか缶詰とか、日本人にとっては決して御馳走でないものを現地人に見られながら食べるのが、とても申し訳なく思うようになる。

この本の中で、自転車旅行しているのはイギリス人、フランス人、ドイツ人、イタリア人、スペイン人、それに日本人だとある。自転車で世界を巡る。究極の贅沢かもしれない。それをできる余裕のあるのはそれらの国の人たちだけ。ちょっと考えさせられた。

旅で発見したこと、身に着けたことはたくさんあると思う。文章も後半へ行くにつけて尻上がりによくなっている。書くことで、より深く、経験を再体験したことだろう。

しかし強盗に襲われず、戦争に巻き込まれず、交通事故にも遭わず、無事世界一周したのはとてもよかった。今は何歳になるのでしょう。会ってお話聞いてみたいくらい、とても素晴らしい旅をなさったようですよ。

出発前のテレビ出演。

https://www.youtube.com/watch?v=xSRFZ5x1NlE

 

 

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「幸せ嫌い」 平安寿子

2015-06-10 | 読書

 2013年6月、雨の日 鳩は一羽、私は一人。。。


作者は広島在住、ずいぶん前に地元紙の懸賞小説に応募、受賞し、それからずっと頑張って書いてきた人。知り合いの知り合い、たまにその動向を聞くこともあるけど、地元で小説専業では唯一の人ではないかと思う。

でも読んだのは今回初めて。地元紙の書評欄に割と好意的な書評が別枠で載っていたので、読んでみる気になった。

なかなか面白かった。ユニークな結婚紹介所の身もふたもない話、結婚への思いが空回りするクライアント、したたかなオーナーとその周りの個性的な人たち。アルバイトで入った麻美は右往左往しながら、少しずつ結婚や人生について考えていく。

娯楽作品だけど、今の時代の結婚のむずかしさを考えるようにもなっている。その意味ではきっちりと時代を写すいい作品だと思った。

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