8/11午後、夫が急に「旅行しよう」と言い出してびっくり。暑いし、気乗りしなかったけど、せっかく誘ってくれたので出かけることにしました。
姑様のところに義妹が来て、しばらく滞在するので、その気になったようです。有り難いことです。
8/12 6:47自宅発。広島道、中国道、松江道、山陰道、最後は地道経由で鳥取県の船上山へ行くことにしました。

中山インター下りて、北から向かいます。右大山、高い山が矢筈ケ山、手前のなだらかな山が船上山のようです。
10:42 登山口着。案外早く着きました。

家から3時間55分かかりました。

案内板。もう11時前。暑いのでどこまで行くかは未定。暑かったら引き返します。きっぱり。

鎌倉時代末期、隠岐に流罪になっていた後醍醐天皇が島を出て、しばらくこの山の上にいたそうです。

道端に車停めて、またここへ戻ります。早くおいで~!!

しばらく上がると独特の山の形が。大山の外輪山の一つ。大山に向かった方は切り立ったがけで、岩にたくさんの割れ目(柱状節理)が見られます。600メートルちょっとの低い山ですが、見通しの良さと高度感が魅力です。

船上山ダム。水は少な目。

初め日向、しばらく行くと涼しい樹林帯です。もうすぐです。

すでに秋の気配。ヤマボウシの実。

ヤマジノホトトギス。秋の花。

尾根へ出ます。沸き起こる夏雲。強い日差し。夏山登山。

後醍醐天皇行在所跡の石碑。昭和の初めに建てられたようです。

山小屋風の休憩所あり。誰でも自由に使えます。手洗いもあります。後醍醐天皇のいた建物もこの辺りにあったのでしょうか。
歴史上稀に見るactiveな天皇。輿か何かで山頂まで来たようで、途中、一休みした場所もありました。天皇は今の西坂登山コースから上がってきたと考えられてるそうです。

一人先客がいたので、私たちは二階へあがります。窓を全部開けたら風がとても気持ちよく、ここで途中で買ったお弁当を食べました。
いゃあ、極楽。こんな山小屋、欲しいなあ~。いや、管理が大変なので止めておこう。

続いて神社へ行きます。

途中はお寺の跡がいろいろあるそうですが、建物はなく、礎石もなく、ただ広い場所があるだけ。
20分くらい尾根道を歩くと神社です。ひっそりとして誰もいません。ここから引き返します。

オオゴキブリ。クリックで拡大。森の中に居て、朽木などを食べます。
順調に降りてきて、もうすぐ登山口というところで、私は登山道から転落、斜面を体が二回転くらいしながら落ちたようですが、何とか止まりました。
もう、びっくりです。

落ちた跡。
登山道の縁に足を掛けて、紐がちょっとゆるんだなあと思ったとたん、体が前のめりにぐるりと回転、視界の全部をススキが通り過ぎて、ズズズズッーと体が落ちて行きます。
落ちていく時は、体の周り中ススキだらけで一瞬上下左右が分かりませんが、二回転くらいして止まったようです。地球の重力を感じる方の逆が崖の上、四つん這でよじ登りながら、「崖おちたー」と叫ぶと夫がよろよろと戻ってきました。
じいさん、遅い!! もっと早く救出に来んかあ!!と思いつつ、道に上がって気がつくと帽子がありません。
帽子がない!
危ないからもう降りるな。買えばいい。
何言ってるの!勿体ないじゃないの!!私取りに行く。
と言ったら降りて探してくれました。ススキの中に埋もれていました。ありがたいことです。
幸いススキがクッションになってどこも怪我していません。これが岩場だったらどうなっていたことやら。
登山道の崖側は歩くなとよく言われますが、ついうっかりしていました。草の下に地面があると思っていたけど、何もなかったようです。
緩んでいたのは靴ひもではなくて私の心。これからはいっそう歳とるので、いっそう気を付けたいものです。
一部始終を下から登ってきた若い人が心配そうに見ていました。お騒がせしました。やれやれ。

大山に向かいます。途中、さっきの山がよく見えます。確かに船の底のような形。

崖と草原
大山寺付近のにぎやかなところで一休みして、鏡ヶ成まで行くことにしました。大山寺付近は登山客、リゾート客、学校の合宿など、人も多くて賑やか。気温は27℃くらい。でも日向は暑かったです。

桝水高原のスキー場から見る大山。伯耆富士。
このあと鏡ヶ成の国民宿舎近くの湿原へ行きますが、それはまた次回に。
六年前はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/samubuto/e/4ae892569e12def585ed0d274f1b7cf6