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クレマチスの丘 ( IZU PHOTO MUSEUM )

2013-12-28 08:31:24 | 写真・絵画
 ゆっくりお寝坊日曜日、お昼御飯の後、ぼんやりしていると、だんなさんが、
「ちょこっとどこかに行こうよ。」
と誘ってくれました。前の日は、西の方だったので、この日は、東???
 開催期間が長いので、年明けにでも行こうかなと思っていた「IZU PHOTO MUSEUM」、「増山たづこ すべてが写真になる日まで」を観に行くことにしました。(これは、先々週のお話です。)


     
     「増山たづ子 すべてが写真になる日まで」のポスター


 『ダムに沈む岐阜県の徳山村を撮り続けた増山たづ子の展覧会です。生まれ育った故郷をせめて写真で残そうと60歳を過ぎてからカメラを手にした増山は、「カメラばあちゃん」と呼ばれて親しまれました。彼女が残した厖大なアルバムから、国による公共事業、都市部と過疎化、戦争の記憶、自然と人間の関係などさまざまなテーマが浮かびあがります。』(クレマチスの丘 ホームページより)


 「写真」の持つ大きな力と本物にはかなわぬ無力さを静かに冷静に見せつけられた。
縄文時代から続いてきた徳山村を、ダムは推進派と慎重派に二分した。せめて写真に残そうとピッカリコニカで写真を撮り始めた増山さんの写真の中では、推進派の人も慎重派の人もみんな笑っている。ピッカリコニカの製作者も映画を撮りに来た人も説明に来た役所の人も工事の人も皆、皆、優しく写真に写し撮った・・・。満開の桜も友達の木ももう写真の中でしか会えない。それは、亡くなった人にもう会えないのと似ている。心の中の深いところに沈めるしかないのだ。
「国が一度やろうと思ったことは、戦争もダムも必ずやる。」
増山さんのつぶやきが聞こえたような気がした。


  施設紹介   IZU PHOTO MUSEUM  長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平) 347-1
                                ☎ 055-989-8780

  「増山たづ子 すべてが写真になる日まで」は、現在開催中  ~ 2014年3月2日(日)まで

 クレマチスの丘のホームページから、 IZU PHOTO MUSEUM の開催中のところを見ると増山さんの写真を観ることができます。