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初めてのドライブ旅行 その22 ( 常栄寺 雪舟庭 )

2013-12-22 08:42:54 | 不思議紀行
 五重塔の優美な佇まいに見惚れて、毛利氏の墓所の前で不届きな振る舞いを繰り広げた私たちの次の行く先は、「雪舟庭」で有名な「常栄寺」です。


『庭園は、今から約500年前、妙喜寺の時代に、大内政弘が別荘として、画僧雪舟に築庭させたものと伝えられ、現在国の史跡及び名勝に指定されています。庭園は本堂の北面にあり、内庭は約30アールの広さで、東、西、北の三方が山林となっています。近年この山林も指定地域に含まれました。

庭に使用されている石材はこの近くの山から運搬したものと言われる輝岩です。庭は北側に滝を掛け、中央には無染池(心字池)を設け、その周囲には庭石を豊かに配しています。石は室町時代の特色となっている立石が多く使用されています。庭の上方に小高い丘陵がありそこに四明池、弁天池の水源があります。弁天池の水は一つは潜竜池に流れ入って洗耳渓から無染池に注ぎ、また一つは坐禅石の脇を通って池に入ります。北側の滝は下部を五渡渓、上部を揚雲渓と称していますが、四明池はその上にあります。この滝は現在水が流れず、枯滝といっていますが、最初は水が流れていたと思われます。滝の石組みは立派でよく室町時代の特色がでています。

池中には四仙島と称される四つの島が浮かんでいます。東池畔には仏石と呼ばれる霊象石と投形石を組み合わせた大石があり、西北側には十六羅漢と名付けられている岩組や、坐禅石と呼ばれる石があります。南方の本堂正面には中央に日本を象徴した富嶽と称する石を置き、前方には終南山、五台山、廬山、華山、衡山、百丈山などと呼ばれる中国大陸の三山五嶽になぞらえた石組みがあります。これは雪舟が中国大陸の風景から得た構想と伝えられています。』(西の京 やまぐち ホームページより)


     
     常栄寺 山門

     
     
     前庭もチリひとつなく美しい

 受付で拝観料をお支払いして、kaoが御朱印帳をお願いしようとすると・・・。担当の女性の方はなにやらお電話中、現在、調査のために「雪舟庭」の池のお水が抜かれているとのお話をしているようです。私たちは、雰囲気を味わえれば良いのですが、海外からのお客様をお迎えするらしく、説明をしている様子。近くにいらした男性の方が
「では、わしが・・・。」
とkaoの御朱印帳に書いてくださいました。御朱印帳をお願いした人には、ハガキ(色々な種類があるようです)をくださるようなのですが、kaoには、雪舟の肖像画のハガキが当たりました。珍しいらしく、電話を切った女性の方が、
「ラッキーですね。なかなかこのハガキは当たらないのですよ。それにご住職様に書いていただけるなんて・・・。」
とおっしゃいました。kaoの御朱印帳に書いてくださったのは、ご住職様だったようです。当のご住職様、
「池に水はありませんが、本堂でお参りなさってから、ごゆっくり見て行ってください。」
とのんびりニコニコしながらおしゃっていました。
 


     
     鐘楼を潜り抜け、本堂へ


     
     山水画のようなお庭


     
     広い廊下を歩きながらお庭を見学


     
     木々に抱かれているような雪舟庭

     
     
     白砂の美しい石庭


 このお寺は、「雪舟庭」も「石庭」もとても綺麗なのですが、ちょこっと置かれているお花なども素敵でした。

      

      

     

 ここでも優美で奥ゆかしい感じのお花に心惹かれた私たちでした。



  お寺紹介   常栄寺  山口県山口市宮野下 2001番地
                   ☎ 083-922-2272


                                                   つづく

 先週雨が降ったころから、ここ富士市でも寒さが厳しくなってきました。元々雪もあまり降らず、冬でも暖かいと言われているので、このあたりの住民は「冬」をなめていて、寒さに対する覚悟もないので、お部屋の中は、うすら寒く、寒さに完敗しているような気がします。北海道に行ってみて、厳しい自然に接し、そのことすら楽しみに変えている人々を見てきて、楽な環境が良いばかりではないなあと実感しました。
 今日は、富士市長選です。特別なことがない限り、富士市の市長選は、暮れのこの時期です。お~さむ!