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生誕200年 清麿展 幕末を駆け抜けた孤高の刀工

2013-09-21 09:35:33 | お気に入り
 図書館にお借りしていた本を返しに行った時、「清麿展」のパンフレットを見つけました。
ゆっくり進む台風のおかげで、よく晴れていた日曜日お昼ご飯の後、三島の「佐野美術館」に行きました。これは、先週の日曜日のお話です。)

その刀 、KIYOMARO
『源清麿(みなもと きよまろ)は、幕末に活躍した日本刀の名匠です。
清麿の魅力は、澄んだ地鉄(じがね)の柔らかさと刃文(はもん)の躍動感にあります。澄んだ地鉄は良質の鉄を使い、その鉄の性質を十分に活かす熟練した腕を、刃文の躍動感は作刀に生涯をかけた清麿という刀工の心意気を感じさせます。
清麿は文化10年(1813)信州小諸(こもろ)藩の郷士の次男として生まれ、兄の影響で作刀を始めました。婿養子に入り一男をもうけましたが、刀への情熱を捨てきれず、妻子を郷里に残し江戸に出て、作刀修行に邁進しました。そして清麿の刀は多くの人々の求めるところとなったのです。
しかし人気絶頂の中、嘉永7年(1855)清麿は四谷の自宅で自らの命を絶ちました。その原因については多くの憶測が飛び交いましたが、今なお謎のままです。
清麿が18歳で作刀の道に入り42歳で自ら死を選ぶまで、ひたすらに歩み続けた刀の道。その中で生み出された選りすぐりの名刀約50点を一堂に展示します。』(パンフレットより)



     


     


 「日本刀」、この妖しい光を放つものに魅了され、ただその美しさを感じるためだけに、美術館に足を運ぶ。
友人に日本刀が好きだと言ったら、
「人と戦って人を殺すための道具だよ。」
と言われました。その通りだと思いながら、やはり心惹かれます。
「佐野美術館」は、多くの日本刀を所持していて、見方や解説などもとても分りやすく展示してあります。館長さんは、女性ですが、日本刀の本を出されるくらいの方です。解説文も興味深く、書いた方の関心の深さが伺えます。
私たちは、毎年、秋ごろに開催される日本刀展を楽しみにしています。
清麿は、本当に”幕末を駆け抜けた””孤高の刀工”という表現がぴったりの人だったのだろうと・・・。



  施設紹介   佐野美術館  三島市中田町 1-43
                     ☎ 055-975-7728

         「清麿展」  平成25年8月31日(土)~10月6日(日)

 この後、「清麿展」は、縁(ゆかり)の地を巡るそうです。
  
 平成25年11月 9日(土)~12月10日(火) 長野県信濃美術館 「生誕200年記念 山浦清麿展」
 平成25年12月21日(土)~ 2月 9日(日) 萩博物館     「生誕200年記念 幕末の刀匠・山浦清麿―萩に招かれた名工― 」
 平成26年 2月26日(水)~ 4月 6日(日) 根津美術館    「清麿展 -幕末の志士を魅了した名工-」

 それぞれの場所で、副題が違うのが面白いですね。開催される美術館ごとに工夫したのかしら?


 日本刀関連のことは、以前のご紹介のページ 1 以前のご紹介のページ 2 以前のご紹介のページ 3 を見てね。