サンクチュアリ

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台風め!

2013-09-16 19:47:33 | つれづれなるままに
 昨日の台風、みなさん、大丈夫でしたか?
何度も映される光景に心が痛みました。西の方には、私のブログにもコメントをくださる方々もいらっしゃいます。
どうかご無事でと願わずにはいられません。


     
     台風の後・・・、富士山綺麗・・・。

明治を旅する その2 ( 大日影トンネル遊歩道 )

2013-09-16 07:24:50 | 不思議紀行
 階段をの上がるとトンネルが二つ見えてきます。


 中央本線大日影トンネルの概要

   全長     1367.80m
   幅      3.57~3.74m
   高さ     4.9m
   起工     明治30年(1897)
   貫通     明治35年(1902)
   開通     明治36年(1903)
   電化     昭和 6年(1931)
   複線化    昭和43年(1968)
           下り専用トンネルとなる
   廃線     平成 9年(1997)
           時間短縮のため新トンネル建設に伴い閉鎖
           平成17年JR東日本の厚意により深沢トンネルとともに旧勝沼町に無償譲渡
   遊歩道開通  平成19年(2007)8月29日
           国土交通省まちづくり交付金で整備
                                  (大日影トンネル遊歩道パンフレットより)



     
     左は現役のトンネル 時々列車が走ります。 右は、レールはここまで、大日影トンネル


 トンネルからは、湿り気を帯びた冷たい風が流れてきています。
さて、明治時代に作られたトンネルに入って行きましょう。


     
     トンネル内は、ひんやりしています。


 写真右下の黄色に塗られた塊は、ベンチマーク(測量基準点)です。勝沼ぶどう郷駅口から右側に32個、左側に1個あります。現役当時から黄色に塗られていたそうです。     


     

     
     待避所

 トンネル内には、保線作業員のために、現在はベンチが置かれている大きい待避所が2箇所、沿線電話機を設置した中規模の待避所が5箇所、小さな避難所が29箇所あります。大日影トンネルや中央本線、この地区の歴史などの説明看板の設けられている待避所もありました。


     
     きっちり組んだ赤レンガ。天井は、煤だらけ・・・。


     
     先は、長いわ~。


     
     中間点表示板  出口の大きさが同じに見えるそうです。(特に意識しなかった・・・。)まだ半分!?


     
     延長330mの開渠(かいきょ)水路。

 湧水が多く排水のために設置された水路。鉄分を多く含む湧水のため水路は黄色く変色しています。


     
     東京駅からの距離標


     
     線路の勾配変更を示す勾配標

 私は気づきませんでしたが、行きは上りになっていたようです。帰り道歩き始めてトンネル内に勾配があることに気づきました。(だんなさんは分っていたようです。)帰り道の方が足運びが楽だった・・・。

    
     
     石灰分も多いのでしょうか? 長い年月を感じさせます。


     
     排水溝  「水」には、かなり苦労しているようです。    


     
     弱い部分は、下の方が、花崗岩のしっかりした石組みとなっています。

 ここで使われた赤レンガは、牛奥村(現甲州市)に建てられた工場で造られました。英国人の技師の指導で建設されたため、レンガの積み方は一段ごとに縦と横を交互に使う英国式となっているそうです。

   
     
     随所に工夫や苦労の跡が感じられる明治のトンネルです。     


     
     勝沼トンネルワインカーヴ口


 片道30分くらいと案内板にはありましたが、写真を撮りながら、ゆっくり歩いてちょうど往復1時間位でした。
中央本線の開通により、馬の背に乗せて3~6日かかっていたぶどうやワインの輸送はわずか半日で大量に運ぶことができるようになったそうです。
 トンネルは、異空間に誘う場所のように感じてしまうことが多いのですが、ここでは歴史や技術を知ることに夢中になり、知りたがりの好奇心でいっぱいの私でした。
古い写真も細かく見ると色々気になって・・・。勉強になりました。


                                                  つづく


 明治時代に作られたトンネルには、以前にも訪れています。 興味のある方は、旧天城トンネル明治のトンネルを見てね。(けっこうトンネル好き?)