おいわどん音楽日記 (コンサート鑑賞、演奏会出演日記)

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東京交響楽団第66回新潟定期演奏会 ヴァイオリン=ライナー・キュッヒル   

2011年07月17日 | 演奏会(鑑賞)
東京交響楽団第66回新潟定期演奏会 ヴァイオリン=ライナー・キュッヒル   
指揮=ユベール・スダーン
 
7月17日(日) 午後5時開演  
りゅーとぴあ・コンサートホール

曲目:
モーツァルト: 交響曲第25番ト短調
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
シェーンベルク: 浄夜 (弦楽合奏版)

独奏:
ヴァイオリン=ライナー・キュッヒル(ウィーン・フィル・コンサートマスター)、
ヴィオラ=西村眞紀 (東響首席ヴィオラ奏者)

なんといっても今日の主役はキュッヒルさんです。
ウィーンフィルの顔と言ってもいいくらいの、キュッヒルさんが新潟りゅーとぴあに登場です。

ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲では、キュッヒルさんのヴァイオリンが大活躍です。
バリバリと大音量で、元気いっぱいの超絶テクニックを披露してくれました。
弦が切れるんじゃないかと思うくらい力いっぱいの奏法で、
コンサートホールは、キュッヒルさんの熱狂演奏で圧倒されてしまいました。

一方、西村眞紀さんのヴィオラが美しいのです。
ほんわかな人柄がにじみ出てくるような、やさしく控えめなモーツァルト。
西村さんが気品高く華麗に上品に奏でるから、
ヴィオラの持つ独特の音色がさらに美しい。

今日の二重奏は、良く例えられるような二匹の蝶が互いに絡み合いながら、
仲良く舞うようなモーツァルト演奏ではない。
蝶々ではなくて、とんぼに例えれば
「鬼やんま」と「赤とんぼ」の二重奏とでもいいましょうか・・・、
堂々としたキュッヒルさんの陰にかくれた美しい西村さんのヴィオラが美しい。
前半でのアンコールは、同曲の第2楽章よりカデンツァの一部分
さらに第3楽章全部を再び演奏
当然に会場は、盛り上がって「ブラボー」の嵐でした。

そして、今日のメインの感動演奏は、シェーンベルク:淨夜です。
ユベール・スダーンの名指揮で、弦楽合奏の妙技がかもしだされて、
すばらしい演奏を堪能できました。
キュッヒルさんのソロも冴えます。
弦楽合奏の団員も熱のこもった演奏で、
現代曲のシェーンベルグは、あまり聴かないジャンルなのですが、感動してしまいました。

今日の、コンサートマスターは3人
最初の交響曲25番では、名手のグレブ・ニキティンさん
そして、ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲では、高木和弘さん
最後のシェーンベルクでは、キュッヒルさん
3人のコンサートマスターで楽しめるコンサートは、めずらしい企画ではないでしょうか。

今日の演奏曲目では、
どの曲もフルート、クラリネット、トロンボーンもトランペットも、
ティンパニも出番は、なしです。











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