おいわどん音楽日記 (コンサート鑑賞、演奏会出演日記)

フルート、篠笛、リコーダー、クラシック、吹奏楽、オペラ、バロック、ジャズ、演劇、ミュージカル、映画、能楽・・・音楽日記

ヴェルディ: 「椿姫」 新潟公演 演奏:オーケストラアンサンブル金沢 森麻季ほか   

2011年01月28日 | 音楽
ヴェルディ: 「椿姫」 新潟公演 
オーケストラアンサンブル金沢 森麻季ほか   
1月28日(金)新潟県民会館

出演 = ヴィオレッタ: 森麻季
     アルフレード:佐野茂宏は急病のため、代わって木下紀章でした
     合唱: 新国立劇場合唱団、
演奏: オーケストラアンサンブル金沢
指揮: 現田茂夫
演出=十川稔


なんといっても、森麻季のヴィオレッタ役には感動です。
容姿の美しさと、素晴らし演技及び歌唱力に拍手喝さいです。

高音の弱音での美しくデリケートな歌声
コロラテューラの、ひとつひとつの音のつぶがコロコロと転がるようなアリアに、
うっとりしてしまいました。
ヴィオレッタが病で死んでいかなければならない悲しい気持ちが、
音楽にも表現され涙が出ます。

現田茂夫指揮のオーケストラアンサンブル金沢の演奏も好演でした。
フルート首席は上石薫さん、
ピッコロは岡本えり子さんで、
オーケストラピットから、フルート・ピッコロの音色が心地よく聴こえてきました。















プラハ国立歌劇場オペラ 「フィガロの結婚」(鑑賞)

2006年01月13日 | 音楽
プラハ国立歌劇場オペラ モーツアルト「フィガロの結婚」
1月12日 18:30~ 新潟県民会館
楽しめました。
演出やソリストの好みで、評価がいろいろあると思われるが、全体的にいい出来だったと思います(^_^)
オペラは総合的な芸術ですね。音楽,歌、合唱、バレエ、セリフ、演技、台本、オーケストラ、指揮、舞台装置、美術、衣装、照明、字幕も含めて総合芸術ですね。
すべての芸術がここに凝縮されている。

スザンナやケルビーノは、自分の中では役柄のイメージが出来ている。
そんなイメージと違ったので、ちょっと違和感はあったが、それもまあ新鮮なものです。
私のスザンナのイメージは、素直で利口な女中だから、かわいく、小柄で、明るく、機敏で、ぽっちゃりで、みんなに好かれる人気者。 ケルビーノのイメージは、演ずるのは女だけど男の役をこなす、宝塚のトップスターみたいな期待の新人。そんなイメージがあるから、違うイメージの人が登場してくると、違和感あるが、それはそれでおもしろい。

このオペラでは,伯爵婦人の存在(配役)が重要だと思う。一幕二場の冒頭のアリアは、愛を失った悲しみを歌うきれいなアリアは、美しく感動です。
他には,有名な「恋とはどんなものかしら」「もう飛ぶまいぞこの蝶々」「伯爵夫人のアリア」「手紙の二重奏」・・・どのアリアもだいたいテンポが早めで、軽快な演奏であった。もっとゆったりと聴きたいアリアもあったのに・・・。

全曲カットなしでしたので、長時間で3時間もかかりました。演奏時間の都合で,カットする場合もあるアリアもみんな演奏してサービス満点でした。
サービスと言えば、バレエの挿入があって、豪華な演出になっていた。本来、結婚式のバレエの部分はあったほうが豪華でいいのだが、海外からの日本公演では、出演人数の都合でか、省略される場合がある。今日は美しいバレエが挿入されて結婚式の場面の雰囲気がよかったです。

「フィガロの結婚」を,今まで何回も見て聴いて鑑賞して、やっと複雑なシナリオがわかってきた。フィガロがマルチェリーナから借金をして、返済できないから結婚をしなければならないとか・・・”私がお母さん”・”この人がお父さん”までのどたばた劇の内容が、ありえない話でおかしい。

バルバリーナがピンを無くして、探している場面は、モーツアルトピアノ協奏曲18番の第二楽章にそっくり。
そのピンは、スザンナのもとに届いたのだろうか?疑問はあるが・・・・・。

伯爵が夫人の手をとり、スザンナだと思って、一生懸命口説く姿はこっけいです。
ありえないストーリーだが、いつもおかしく笑ってしまう場面です。

演奏は、オーケストラピットなので、響かない音響だったが、ホルンやオーボエが美しい演奏をしていた。
フルートは、欲を言えばフレーズの終わりの音色にもっとやわらかな余韻がほしいところ。



(おいわどん・ホームページ) http://members.goo.ne.jp/home/oiwakun/


モスクワ室内歌劇場オペラ「魔笛」

2005年06月24日 | 音楽
6月24日(金)
ロシア国立モスクワ室内歌劇場オペラ「魔笛」

新潟県民会館
指揮:アナトール・レーヴィン
管弦楽:モスクワ室内歌劇場管弦楽団

オペラは、総合芸術ですから、やっぱり鑑賞のポイントは、演出ですね。
今回は、演出の違いで、今までの固定観念が覆されて、まったく異なる「魔笛」が上演され、すごく新鮮であった。
たとえば・・・開演前に、ステージでフルートの女性が、モーツアルトの数々の名曲をソロで静かに奏でていて、開演の気分を守り立ててくれる。
ステージは、太陽系や宇宙を連想させる大胆な大掛かりなステージで、1幕2幕とも場面転換しないで、照明などを効果的に用い、上手に舞台を使いこなしていた。

序曲が始まり、普通は幕が開くまでオケだけの演奏であるが・・・・この序曲で、今回の出演メンバー全員が舞台に徐々に集合して、始まる前から全体の雰囲気が伝わってくる。出演メンバーの自己紹介みたいな演出。
こんな感じで、随所に新鮮な演出効果満点の「魔笛」であった。

タミーノとパミーナの二人で火と水の試練をする場面などは、女性のフルーティストが舞台メインで演奏する。これは斬新な演出であった。

合唱団は、ステージで歌わないで、常にオケピットで。これも意外な演出。

パミーナがかわいくて歌唱力も最高。ピッタシの役柄でした。一番よかったのがパミーナ。
そしてザラストロがすばらしい。いい歌唱を聴かせてくれました。
3人の少年もいい雰囲気で、さらにモノスタトス、そして2人の弁者が好演。

気になったのは、パパゲーノの演技。道化師の雰囲気がもっとほしくて、親しめるキャラの演技がほしい。一番重要な登場人物が歌唱、演技ともに物足りなくて、残念であった。
さらにパパゲーノの笛がよくない。すっごく気になる、音が出にくい。
タミーノの笛は、本物の銀のフルート。木製の笛が多いので、これも意外であった。

パパゲーナはもと若い新人がいなかったのかな?年配のパパゲーナでした。
後ろ向きでのおばあさん役は、難しかったでしょうね。
パパゲーノとの二重唱「パ・パ・パ・・・」では、もっと、おどけて楽しく愉快に歌ってほしかった。
夜の女王、3人の侍女は、特にコメントもなく、印象が乏しい。


オペラ・レクチャー&サロンコンサート

2005年04月30日 | 音楽
2005年4月30日
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール

オペラ・レクチャー&サロンコンサート
Vol.1「指揮」マエストロが語るオペラの世界
講師:若杉弘
ソプラノ:島崎智子、メゾ・ソプラノ:アリス・ベイカー、
テノール:ジャンルーカ・ザンピエーリ、バス:小鉄和弘、
ピアノ:相田久美子


若杉弘氏のオペラの解説・・・なかなか、わかりやすかったです。
オペラブッファ、オペラセーリア、ジングシュピーゲルの違いや
能や狂言、ミュージカルとの接点の話がおもしろかった。

コンサートも、「カルメン」や「蝶々夫人」など有名どころいっぱいで楽しめました。

このような企画を考えて実現してくれた、りゅーとぴあのスタッフに感謝です。