おいわどん音楽日記 (コンサート鑑賞、演奏会出演日記)

フルート、篠笛、リコーダー、クラシック、吹奏楽、オペラ、バロック、ジャズ、演劇、ミュージカル、映画、能楽・・・音楽日記

プラハ室内歌劇場「魔笛」

2006年06月23日 | 演奏会(鑑賞)

プラハ室内歌劇場「魔笛」
6月23日(金)新潟県民会館

「フィガロ」や「魔笛」は、ここ数年、毎年のように新潟県民会館で公演がある。
そろそろ飽きたのか、観客もやや少なめです。
プラハ室内歌劇場は、上手い!!
まずオーケストラが上手いです。
とくに木管がいいですね。フルートはもちろん素敵だが、木管全体の混ぜ合わさった音色が美しい。弦楽器も美しくまとまっていると思いました。
指揮者が素敵で、かっこよい青年でした。
鈴の音のチェンバロがテンポに乗りきっていなく気になった。

演出では、個性的な演出が多く見られました。
3人の侍女が、鉄のよろいを脱ぐと、そのまま3人の少年に代わって、年増の女からかわいい少年のキャラクターまでを使い分けて、6人分を、3人でこなしていました。(人数節約かな?)
最初に、大蛇が出てこないで、けむりの雰囲気だけ・・・・ちょっと物足りない。
ザラストロがすばらしい歌唱力で、舞台では存在感がありました。
夜の女王がすばらしいアリアを披露してくれました。
さらにパミーナが余裕の歌唱ですばらしい!ちょっと年配で太目のパミーナでしたが・・・。
タミーノとパパゲーノは、特に不満はないが、もっと大胆な演技力がほしかった。

タミーノの持っていた魔法の笛(光るフルート)が大きすぎたかな?
パミーナといっしょに試練に行く場面では、タミーノが笛を吹いていなかった。笛を上に掲げただけでは・・・やっぱり笛を吹いてほしいですなぁ。
そして、パパゲーノの笛と、タミーノのフルートのかけあいが、おもしろかった。パパゲーノがスラーで吹くと、フルートはスラーで、スタッカートで吹くと、フルートもスタッカートで、なかなかいい趣向であったと思います。




時任和夫ピッコロリサイタル

2006年06月09日 | 演奏会(鑑賞)


時任和夫ピッコロリサイタル
6月9日(金)だいしホール(新潟)

フィラデルフィア管弦楽団・首席ピッコロ奏者の時任和夫
サイトーキネンのメンバーでもある。
ピッコロのリサイタルはめずらしいので、
期待して聴きに向かいました。

演奏が難しいピッコロを簡単に自由自在に吹きこなして、
ピアニシモの美しさ、
低い音のボリューム感、
高音のデリケートな音色。
その技術とテキニックに圧倒されて、満足の演奏会です。

ピッコロで演奏した、
メシアン「黒つぐみ」、
ルクレール「ソナタ」が感動です。
ほかにフルートでも、数曲演奏しましたが、
ぜったいにピッコロの音色のほうが印象深く、頭から離れません。






ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー:指揮=大植英次

2006年06月08日 | 演奏会(鑑賞)


6月7日(水) 午後7時開演  
りゅーとぴあ・コンサートホール
ベートーヴェン: 交響曲第6番 「田園」、 第5番 「運命」
ジュエリーオーケストラシリーズVol.3
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
指揮=大植英次

大植英次の指揮振りを見たくて、オルガンの前の指揮者から正面席で、鑑賞しました。
音響的には、オケの裏側なので、音を鑑賞するには良くない場所でしたが・・・・
譜面台の楽譜が見えたり、指揮ぶりや楽団員どうしのアインザッツなどがよくわかって、別の意味で楽しめた演奏会になりました。
なかなかの熱演だったと思います。
「田園」の森のかっこうの場面の木管4人のソロの聴かせどころは、いつ聴いても緊張します。
しかし、「田園」「運命」・・・名演をいくつも聴いているせいか、少しの微妙なニュアンスも気になり、完璧な演奏でないと感動する演奏とはいえない。
フルートももっともっと美しく繊細に演奏してほしい。
ピッコロも出番が少ないから、聴かせどころは、もっと目立ってほしい。
一生懸命演奏している熱意は、充分伝わってきましたので、贅沢な要求かもしれませんが・・・。