プラハ室内歌劇場「魔笛」
6月23日(金)新潟県民会館
「フィガロ」や「魔笛」は、ここ数年、毎年のように新潟県民会館で公演がある。
そろそろ飽きたのか、観客もやや少なめです。
プラハ室内歌劇場は、上手い!!
まずオーケストラが上手いです。
とくに木管がいいですね。フルートはもちろん素敵だが、木管全体の混ぜ合わさった音色が美しい。弦楽器も美しくまとまっていると思いました。
指揮者が素敵で、かっこよい青年でした。
鈴の音のチェンバロがテンポに乗りきっていなく気になった。
演出では、個性的な演出が多く見られました。
3人の侍女が、鉄のよろいを脱ぐと、そのまま3人の少年に代わって、年増の女からかわいい少年のキャラクターまでを使い分けて、6人分を、3人でこなしていました。(人数節約かな?)
最初に、大蛇が出てこないで、けむりの雰囲気だけ・・・・ちょっと物足りない。
ザラストロがすばらしい歌唱力で、舞台では存在感がありました。
夜の女王がすばらしいアリアを披露してくれました。
さらにパミーナが余裕の歌唱ですばらしい!ちょっと年配で太目のパミーナでしたが・・・。
タミーノとパパゲーノは、特に不満はないが、もっと大胆な演技力がほしかった。
タミーノの持っていた魔法の笛(光るフルート)が大きすぎたかな?
パミーナといっしょに試練に行く場面では、タミーノが笛を吹いていなかった。笛を上に掲げただけでは・・・やっぱり笛を吹いてほしいですなぁ。
そして、パパゲーノの笛と、タミーノのフルートのかけあいが、おもしろかった。パパゲーノがスラーで吹くと、フルートはスラーで、スタッカートで吹くと、フルートもスタッカートで、なかなかいい趣向であったと思います。