おいわどん音楽日記 (コンサート鑑賞、演奏会出演日記)

フルート、篠笛、リコーダー、クラシック、吹奏楽、オペラ、バロック、ジャズ、演劇、ミュージカル、映画、能楽・・・音楽日記

指揮=三ツ橋敬子 スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団演奏会  

2012年06月22日 | 演奏会(鑑賞)


指揮=三ツ橋敬子 スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団演奏会  

スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
指揮=三ツ橋敬子
6月22日(金) 午後7時開演  
りゅーとぴあ・コンサートホール


曲目:
スメタナ:交響詩 「わが祖国」 より ”モルダウ”
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
   ピアノ/山本貴志(第70回日本音楽コンクール3位)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 「新世界より」

三ツ橋敬子の指揮は、軽快な身振りで音楽を表現する。
きちっとしたメトロノーム指揮タイプではなくて、
小澤征爾風の身体全体を使った表現方法で、
音楽ストーリーのある指揮ぶりは、見ていてさわやかです。

チャイコフスキーピアノ協奏曲の山本貴志のピアノが素晴らしかった。
彼のピアノは、はじめて聴いたが、演奏も会場も盛り上がりました。
若々しいステージマナーや初々しいしぐさに好印象です。
演奏終了には、指揮の三橋敬子と抱き合って、互いに演奏をたたえ合う場面もほほえましかったです。
しかし、ピアノがPPで繊細な演奏しているのに、オケが大きな音で、
特に木管軍のアンサンブルはもっと弱音で演奏してほしかった。


そして、ドヴォルザークの「新世界」演奏で、いくつか・・・・

第1楽章の最初の静かな出だしのときに、客席からカサカサとビニールの袋を空ける音、
さらに携帯電話のマナーモードのブーッブーッという音が、10秒くらい、これも気になった。

静かな楽章では、ハ虫か、はえか・・・、ステージ上空や1階の客席の上を飛び回っています。
虫は、いい音楽を聴いて、気持ちよさそうに、ぐるぐる舞っています。
観客の視線は、ついついその虫を見てしまいます。
客席では何人もが、その虫を見ているようで、あちこちでからだが揺れて動いている。
・・・オーケストラの団員は、演奏しながら気づいたのでしょうかね?

そして、第4楽章の途中で大ハプニングが
燃える指揮をしていた、三ツ橋敬子の指揮が激しすぎて、
指揮棒が、2ndヴァイオリンの前に飛んで行った。
そのまま盛り上がるフィナーレは、指揮棒を使わない小澤征爾の指揮のように、
両手で、小さな身体をいっぱい使っての身振り手振りで感動の指揮でした。
やっぱり師匠小沢征爾の影響でしょうか、指揮の感性を受け継いでいます。

演奏では、第2楽章のコールアングレの“家路”が、素晴らしい名演でした。美しい音色です。
しかし、
“スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団”は、全体に高度なレベルではなく
フルート は、最初の“モルダウ”やチャイコフスキーピアノ協奏曲、ドボルザークのソロも
名演と言えるほどではなく、演奏テクニックは好印象ではない。

さらに気になったのは、ホルンが、ときおり危なげな演奏であった。

アンコールは、
ドボルザーク:スラブ舞曲第10番でした。









新潟交響楽団 第90回定期演奏会 フルート独奏:浅利守宏

2012年06月17日 | 演奏会(鑑賞)

新潟交響楽団 第90回定期演奏会

2012年6月17日(日)14時開演
新潟県民会館大ホール

指揮:松沼俊彦
フルート独奏:浅利守宏

曲目:
スッペ 「軽騎兵」序曲
モーツアルト 「フルート協奏曲第1番 ト長調」
   フルート:アンコール:同 第2楽章の途中のカデンツアより

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
   アンコール:チャイコフスキー「ただあこがれを知る者だけが」


浅利守宏さんのフルート演奏スタイルは、音量が大きく豪快な演奏ですが、
今日のモーツァルト演奏は、いつもと違って、やさしくやわらかな音色で奏でられていました。

チャイコフスキー”悲愴”は、ダイナミックな演奏で、
松沼俊彦さんは指揮をしながら、
オーケストラといっしょに歌っている松沼さんの声も聴こえて来て、指揮ぶりは燃えに燃えています。

新潟交響楽団の団長を25年間務めてきた第3代目大塚団長(1stVn)が、
新団長山際宏志氏(Va首席)にバトンタッチです。
演奏会の最後には、新団長から大塚さんへの花束も用意されて、感慨深いものがありました。

チャイコフスキー「悲愴」の演奏後は、静かな余韻を楽しみたいので・・・
普通アンコールはないのですが、
指揮者松沼俊彦さんのお話のあと、アンコール演奏がありました。

アンコール:歌曲「ただあこがれを知る者だけが」(管弦楽用の編曲)
・・・コールアングレのソロで奏でられる美しい曲でした・・・









クロード・ボラン「フルートとジャズピアノトリオのための組曲」 フルート:市橋靖子

2012年06月16日 | フルート

クロード・ボラン「フルートとジャズピアノトリオのための組曲」 フルート:市橋靖子

6月16日(土)
りゅーとぴあスタジオA
14時と18時の2回公演です。14時の公演を鑑賞しました。

フルート:市橋靖子
ピアノ  :青柳佐和子
ベース :財津尚之
ドラム  :桝口玲子


クロード・ボランの曲だけをまとめて聴く演奏会は、はじめてです。
組曲1番 7曲 、組曲2番より4曲
珠玉の名曲の小品たちは、
ベルリンフィルのエマニュエル・パユが演奏会のアンコールで好んで取り上げるし、
フルートアンサンブルアカデミーでも榎本正一先生が編曲して演奏した曲が数曲あります。

市橋靖子さんは、愛用の木管フルートを中心に、アルトフルート、バスフルートなども使って、
多彩な楽器演奏をすばらしいテクニックで披露してくれました。

ピアノの青柳さんがすごい!さまざまな拍子のジャズ旋律を自由自在に大熱演です。

桝口さんは、軽快でやさしい音色のドラムで、旋律をひき立てた伴奏でした。

イケメン財津さんのベースはしっかりとリズムを刻んで心地いい気分。

演奏の合間のトークは、出演者全員が変わりばんこにマイクを持っておしゃべりをしました。
みんなそれぞれ個性があっていい感じ。

市橋靖子さんが好んで取り上げる、クラシック以外のジャンルとの共演シリーズ
ジャズとクラシックが融合したクロード・ボランの組曲は、
リズムもメロディも新鮮で、楽しく素敵な演奏会でした。








北区フィルハーモニー管弦楽団 第1回定期演奏会      

2012年06月10日 | 演奏会(鑑賞)


新潟市 北区フィルハーモニー管弦楽団 第1回定期演奏会         

指揮=長谷川正規
6月10日(日) 午後2時開演  
新潟市北区文化会館ホール


曲目:
ヨハン・シュトラウス: 喜歌劇 「こうもり」 序曲
グリーグ       : 劇音楽 「ペール・ギュント」 第1・2組曲より
ベートーヴェン   : 交響曲第6番 「田園」
     アンコール : カヴァレリア・ルスティカーナより 間奏曲

北区フィルハーモニー管弦楽団のデビュー演奏会です。 
記念すべき、第1回定期演奏会を鑑賞することができました。

グリーグ: 劇音楽 「ペール・ギュント」では最初からフルートソロが美しい。
ベートーベン”田園”でもフルートは大活躍です。
みんながんばりました。拍手喝采のすばらしい演奏会でした。

メンバーの中には、新潟室内合奏団のメンバーから、
ホルンやクラリネットの管楽器やヴァイオリンやヴィオラの弦楽器に、チラホラ・・・
団員や賛助出演者を数えてみたら、
新潟室内合奏団のメンバーは7人参加です。

産声をあげたばかりの北区フルハーモニー管弦楽団、
これからも、いろんな曲を聴かせてください。
がんばってください。応援しますよ!!








ザ・ブラザース・フォア ジャパンツアー2012 新潟県民会館

2012年06月07日 | 演奏会(鑑賞)

ザ・ブラザース・フォア ジャパンツアー2012 新潟県民会館

2012年6月7日(木)
開演18:30
新潟県民会館・小ホール

会場は、50代、60代の熟年層と言っていいのでしょうか・・・・
全員が、歌を口ずさんで[花はどこへいった」など歌っています。

曲目:
「グリーンフィールズ」
「遙かなるアラモ」
「花はどこへいった」・・・

アンコール:「500マイル」でした。

PPM(ピーターポール&マリー)とともに、フォークソングブームの火付け役"ザ・ブラザース・フォア"です。
来日メンバー4人は、みなさん70代でしょう。
しっかりとしたハーモニーとギターやバンジョーのテクニックは素晴らしいです。

PPM(ピーターポール&マリー)の「パフ」や「花はどこへ行った」は、なつかしいです。
中学生時代に習いたての英語で、買ったばかりの自分の愛用ギターを弾いて
自慢げに「花はどこへいった」「500マイル」を英語で歌って楽しんでいたものでした。

私の現在の音楽(クラシック)の原点は、この時代のフォークソングにあるのかもしれません。

フォークソング → イージーリスニング → ポールモーリア 
→ ポップクラシカル → クラシック音楽 → モーツアルト 

私の音楽の好みが変遷していきます。

「あの素晴らしい愛をもう一度」の原曲も英語で歌ってくれました。
往年のフォークソング時代のなつかしい歌声に包まれて、
自分の青春時代を思い出し、ジーンと熱いものがこみ上げて来ました。

年齢を重ねて、こんなにも感動の演奏会に出会えるなんて、うれしいことです。
ベンチャーズやビートルズ、
または
キャンディーズやピンクレディのようなコンサートに40年ぶりに行くと感動するでしょう。そんな感覚。