観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

強風の中の調査

2021-03-14 23:46:08 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 6時51分 潮位234cm

今日の干潮時間12時45分 潮位 50cm

 

今日は尾張野鳥の会と名古屋鳥類調査会合同の3月の藤前干潟周辺鳥類調査を行いました。

晴れたものの、強風でつらい調査となりました。

調査は、雨の時よりも、風がある時の方がつらかったりします。

鳥の声・気配を感知しずらいし、望遠鏡は揺れてよく見えないし、調査用紙はバタバタなびくし、帽子などが飛ばないようにも気を使わないといけないし、鳥類識別・カウントだけに集中ができないためです。

 

今日は、強風のためにミサゴやカワウ、小鳥の類の飛来数が少なかった一方で、海が荒れているためかカモメの仲間の飛来数は多かったです。

また、ハマシギは約1,200羽をカウントできましたが、ダイゼンとダイシャクシギは確認ができませんでした。移動してしまったのでしょうか。

 

続いて、調査時に見た、野鳥の様子をご紹介。

干潟に集まったコサギの群れ↓。最近はコサギの群れを見る機会が増えています。

ハマシギの飛翔↓。

護岸近くに飛んできた若いズグロカモメ↓。

頭が真っ黒の成長のズグロカモメも飛んできました。頭がごま塩模様ではなく(白色が混じってはいなく)、夏羽への換羽が完了しているようです。

目の周りの白色がチャームポイントです。

干潟の上を下を向いて餌となるカニなどを探しながら飛んでいきます。

野鳥観察館の前まで干潟が広がると、ハシビロガモのオスもやってきました。

また、野鳥観察館の上をチュウヒが飛んでいるのも見ることができました。ハシボソガラス2羽が早速やってきて追いかけていました。

 

また、今日は稲永ビジターセンターと野鳥観察館で「藤前干潟野鳥観察会」が開催されました(※対象は小学校4~6年生、主催:名古屋市港区保健福祉センター公害対策室、NPO法人藤前干潟を守る会)。

まずは、稲永ビジターセンターでスライドと模型、実物の標本などで鳥の飛ぶための体のしくみを学びました。

その後はさらに飛ぶしくみを理解するために、飛行機を作成。キットになっているものを組み立てて、写真↓の飛行機を作りました。ゴムを巻いて、その回転で翼がパタパタ動く飛行機です。

細かい工程もありましたが、みんな完成させ、うまく飛ばすことができました。

最後は野鳥観察館で、干潟の鳥たちを観察。カモメやサギ、カモの仲間やミサゴなどを見てもらうことができました。

子どもたちは終始楽しそうに参加してくれていたのがうれしかったです。

 

今日の尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同の定例調査で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ1,361、カワウ389、ダイサギ19、コサギ59、アオサギ17、マガモ144、カルガモ327、コガモ116、オカヨシガモ54、ヒドリガモ180、オナガガモ73、ハシビロガモ2、ホシハジロ161、キンクロハジロ325、スズガモ354、ホオジロガモ1、ミサゴ3、チュウヒ1、チョウゲンボウ1、オオバン11、ハジロコチドリ1、シロチドリ2、トウネン1、ハマシギ1,266、ツルシギ4、コアオアシシギ3、アオアシシギ10、イソシギ2、タシギ6、オオハシシギ2、ユリカモメ635、セグロカモメ46、オオセグロカモメ5、カモメ513、ウミネコ4、ズグロカモメ28 他、54種、6,389種

 

※明日、月曜日は休館日です。

月曜日の満潮時間 7時14分 潮位232cm

月曜日の干潮時間13時12分 潮位 43cm

火曜日の満潮時間 7時34分 潮位229cm

火曜日の干潮時間13時40分 潮位 41cm

コメント
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