観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

もうすぐシギ・チドリの渡りがピークを迎えます。

2023-05-01 17:12:00 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時47分 潮位104cm

今日の満潮時間15時34分 潮位192cm

今日の野鳥観察館は休館日でした

春の渡りシーズンなので少しの時間だけ干潟を覗きに行ってきました。

昨日は雨風とも強い日でしたが、そのおかげか稲永公園内では夏鳥のキビタキやオオルリ、サンショウクイ、クロツグミなどが多く立ち寄っていて、朝の公園内は小鳥のさえずりであふれていました。

まだ枯れた葦が多い葦原では渡って来たばかりのオオヨシキリが盛んにさえずっていました。

今年春の左岸の干潟は泥の上に新たに砂が被りシギチドリの餌となるカニを含めた底生生物が減少したため、

鳥たちの飛来は少ないですが、春の渡り全盛期が近づき、全体数が増えてきたので不調ながら小さな群れが飛来するようになっています。

今日の干潟では赤い夏羽のメダイチドリを今季初めて観察できました。

泥の上に砂が被って減ってしまったゴカイを探し、泥の中からゴカイを引っ張り出しています。

メダイチドリの後ろを歩いてくるのはここ数日飛来数を増やしてきたトウネンです。

そして上に反った嘴で黄色い足が特徴なソリハシシギも観察できました。

殆どの群れは導流堤の干潟から移動しませんでしたが、少数のダイゼンも左岸に飛来して居ます。

一度飛び去ったハマシギの群れが戻って来ました。

殆どが夏羽に換羽しています。

大半の群れは導流堤の干潟ですが、左岸にも20羽ほどのトウネンの群がハマシギと共に飛来しました。

ハマシギの群れの中にカラーリングとフラッグを付けられた個体を見つけました。

左肢にカラーリングが3個、右足にカラーリング1・フラッグ1・メタルリング1個。
何か一杯リングが付けられていますね。フラッグも読めるので飛来場所が分かりそうです。

水際ではカワウが小魚を追い、それについてコサギの群れも小魚を追っていきます。

サギの群れの中に干潟では珍しいチュウサギが3羽飛来しました。(↑左から2羽チュウサギ、右コサギ)

5月になりシギ・チドリも繁殖地に向かうため飛来して来ますが、この時期チュウサギも越冬地から繁殖の日本へ渡ってきています。

 

明後日からの連休後半は干潮時間が光線の良い午前中の為、春のシギ・チドリの観察に適した日になると思います。

今週を逃すと見やすい日は、渡り後半の14日過ぎになってしまいます。

是非、春の藤前干潟へお越しください。

 

明日の干潮時間10時16分 潮位 84cm

明日の満潮時間16時16分 潮位210cm


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