観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

頭の黒いカモメ

2018-03-01 20:49:29 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間11時51分 潮位 67cm
今日の満潮時間17時39分 潮位232cm

 

昨晩から今朝にかけては、風が吹き荒れて本当に嵐のようでしたね。

今日も風は吹いていましたが、思ったよりは強くは吹いていませんでした。

しかし、昨晩からの風の影響からか、今日の庄内川河口はカモメとユリカモメの飛来数が非常に多い日でした。

野鳥観察館から右を向いても左を向いても、干潟の上には白色のカモメの仲間がいっぱい・・・。

また、ハマシギは今日は600羽以上が飛来し、干潟をチョコチョコと走っているのが観察できました。

その一方で、すでに北へ戻り始めたのかオナガガモは一気に減り、風の影響を受けやすいと思われるアオサギやミサゴの飛来数は少なかったです。

さらには、昨日までは5羽を観察できたダイシャクシギは、今日は1羽も観察できませんでした。

 

護岸近くの干潟には、多数のユリカモメを観察できました。

オナガガモと混じって、干潟で餌を食べるユリカモメ↓。

若い個体も近くで観察できました。

成鳥(↓の右)に比べて、若い個体(↓の左)は足やくちばしの色が赤味がほとんどなく、オレンジ色です。また、若い個体は、雨覆いなどに褐色の斑があります。

頭頂部がうっすらと黒色(夏羽)になり始めているユリカモメも見られました。

 

そして、干潟の向こうの方に、ユリカモメより少し小さめの頭の黒いカモメを発見。夏羽になりかけているズグロカモメでした。

最近は、ズグロカモメを導流堤では観察できてはいたものの、なかなか護岸近くの干潟に飛来するところを見られませんでした。しかし、今日は多くのユリカモメがいたせいなのか、護岸近くの干潟にも飛来していました。

 

さらに少し待っていると、カニを探しながら、護岸のすぐ傍まで飛んできました。

最初に飛んできたのは、まだ頭が黒色ではないズグロカモメ↓。

そして、続いて、頭がほぼ黒色のズグロカモメが飛んできました。よくよく見ると、まだ白色の部分もあります。

ズグロカモメはこの後、ヤマトオサガニを捕えて、食べていました。

 

さて、今日の午後からは、名古屋自然保護官事務所の職員の皆さんと東邦ガスエネルギー館に行って、明日から始まる「藤前干潟写真展」の展示作業をしてきました。

今回の写真展では、昨年の藤前干潟ふれあい事業で皆さんから募集した藤前干潟の写真作品を野鳥観察館、エコパルなごや、稲永ビジターセンターに引き続いて展示しています。

また、藤前干潟のレンジャーさん、アクティブ・レンジャーさんが撮影した生きもの・風景の写真も展示しています。

展示場所である展望ホールは、建物の9階にあり、壁の4面がガラス張りで見晴らしがとてもよく、トリトンなどの名古屋港周辺らしい風景も望めます。

さらに、今は、同じホールで「絶滅動物園写真展」も行われています。

こちらは1階の玄関にあった「絶滅動物園写真展」の顔はめパネル↓。

ガスエネルギー館では様々な展示などでガスやエネルギーについても学べます。

この機会にぜひ足をお運びください。

【藤前干潟写真展】
場所:東邦ガスエネルギー館 9階 展望ホール (〒476-8501 東海市新宝町507-2)
期間:2018年3月2日(金)~3月19日(月)  ※土曜日・祝日休館

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ49、カンムリカイツブリ66、カワウ145、ダイサギ1、コサギ11、アオサギ7、マガモ20、カルガモ13、コガモ97、オカヨシガモ2、ヒドリガモ50、オナガガモ555、ハシビロガモ2、ホシハジロ21、キンクロハジロ282、スズガモ600、ミサゴ1、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ42、ダイゼン24、ハマシギ629、イソシギ1、ユリカモメ205、セグロカモメ30、オオセグロカモメ3、カモメ701、ウミネコ1、ズグロカモメ24(内、頭がほぼ黒色17、白色7)

 

明日の干潮時間12時28分 潮位 53cm
明日の満潮時間18時22分 潮位239cm

※3月21日(水)は第三水曜日ですが、祝日のため開館します。
この振替えとして第四水曜日である3月28日(水)が休館日となりますので
ご注意ください。

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