越中へ行こう
糸魚川から流れ出る翡翠が海岸へ打ち上げられる。
その翡翠を拾うべく、環先生、愛先生、子たまき一家は
小さな人憧れスライドドア、3列シートのお車をレンタカーし向かう。
お友達の家に来たアルファードを所望するも、大人の事情でそこはノアに。
「あれはノア?どれがノア?あれ?」と
道行くワゴン型の車を見ては、尋ねる人
「ああ、あれね」と納得の車好き女子。
広い車内にご満悦。助手席から振り返ると、三列目シートの遠いこと遠いこと。
ノア、バスみたい!一同テンションが上がる。
2022.5.3 予定時刻8分過ぎの、朝6時に出発。
日高~鶴ヶ島が混雑するも、12時に親不知へ到着。
まずは、たら汁を頂く。
うまい!
一度目来た際に、翡翠を見つけた親不知海岸へ。
お日様は出ているが、風が強い。寒い。
写真を撮るのも忘れて、軍手をはめて、本気で探し始める。
小さな人が「もうホテル行きたい」といいだす始末。
「えーもうちょっと探そうよ」と、血眼になる大きな人たち。
掴んだと思った翡翠探し、候補の石も今回は多い!
鑑定してもらうと、どれも違うらしい・・
改めて、海岸で拾われた翡翠をみて、愕然とする。
それらは、どう見ても「ただの石」だった。これのどこが翡翠なのだろうか?
完全にコツを見失う。
翡翠探し、振り出しに戻る。
強風に煽られるまま、あっさりと諦める。
今回のセカンドステージ、富山へ向かう。
環家にとって、富山は少し特別な場所。
環先生と愛先生は二人仲良く足繫く通い
環先生は学生時代を過ごした、人生で最も楽しかった時代の舞台である。
そして、子たまきにとって
富山といえば、大伴家持。
令和の元になった万葉集の梅花の歌の序文を書いた旅人の長男であり、
なんといっても万葉集の編纂中心人物。
5年間の越中赴任中、家持は越中に感動したらしい。
一体何に。
見てきました。
その景色。
蜃気楼のように天空に浮かび上がる立山連峰。見とれてしまう。
こんな美しい山を見たことがない。
立夏を迎えるというのに
この白さ、本当に神の山でした。
立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし
大伴家持
夜は湯神子温泉に泊まる。
温泉がぬるめというので、小さい人と大きい人にはぴったり。
露天風呂が本当にぬるい!
いつまでも入っていられるくらい。
いいね、いいねと長風呂をする。
お部屋は
神の山が目の前に広がる眺望の良さ。
夕飯を頂くお部屋の壁には…
多知夜麻乃〜です。これで、たちやま=立山
万葉仮名で書かれております。きゅんっ!
立山の 雪し来らしも 延槻の 河の渡り瀬 鐙浸かすも
大伴家持
一日目終了
二日目朝、温泉へ。」
寒かろうといいながら、露天風呂へ。
あら?温かいね。
朝は熱くするのかな?すごい気配りだ!
しかし、どうやら昨日の露天風呂は機械の調子が悪くてぬるかったとのこと。笑
朝ごはんをしっかり頂き、氷見へ向かう。
おっとその前に、城山の湧き水で水をくむ
なんというまろやかな水。
飲みながら、体の一部になっていくような優しい水だった。
ポリタンクを持ってくるべきだった。欲の深さが露呈する。
高速で一時間程走る。
環先生たち御用達の回るお寿司屋さんへ。
きっと連休だから混んでる。早めに行って、名前を書こう。
「でも、どうする?すぐ入れちゃったら。」
「えー食べられないよ|わっはっは」
そんな会話をして、10時半到着
およそ20人待ち。ほっと胸をなでおろす一同。
道の駅なので、お土産を買い
足湯に浸かる。
小さな人、おズボンがびっちゃびちゃに。
そうして
二時間待って、12時半席を与えられる。
美味!
それから、一度行きたかった柿太水産へ。
素敵な女性が一人切り盛りされる、素敵水産加工会社でした。
お世話になりました。
雨晴海岸へ。
海の向こうの白いのが、雲ではなくて山!
海の向こうに島なら、分かる。
んが、空に浮かんだようにある白い山はなんとも不思議だった。
水も透明度が高かった。何時間でも居たくなる美しさ。
馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に
大伴家持
そのまま下道で高岡市は
高岡市万葉歴史館へ。
なんと、万葉集に収められている歌の1割が富山にまつわる
越中万葉なのですって。
次回は研究員の方に案内して頂きたい
また来られますように。
熱かったこの日、おじいさんが一人営むアイスクリーム屋さんに
その窓辺にかかるのは
居り明かしも 今夜は飲まむ 霍公鳥 明けむ朝は 鳴き渡らむぞ
大伴家持
さすが万葉の町!
きっと季節ごとに代えているのかもしれない。
まさに、今の歌。
宿に帰って、温泉とご馳走。就寝。
三日目も温泉から始まる。
朝の風景、
水がなみなみとためられたたんぼが
現代であることを忘れるほどに、美しい。
布勢の海の 沖つ白波 あり通い
いや年のはに 見つつしのはむ
大伴家持
宿をチェックアウトし、またまた
城山の湧き水で本日のお水を汲む。
そして、日岩寺へ。
物凄い坂道を車で登る。しかも急な角度を曲がって、さらに坂道は続く。
こ、これ、登れるの?一同ドキドキ、ハラハラ。
着いた先は、緑がむせるような別世界だった。
日岩寺では、滝行がうけられる。
おのおの、この前に立ち、滝行風の写真を撮りまくる。
霊泉も沸いている。
鐘もつける。
撮った写真には
美しい光がどれも映り込んでいた。
鐘の音 共に消し去る 煩悩や
吾の心を 吾のままに
子たまき
様々な要らないものを取り払い、
立山連峰名残り惜しい中、帰路へ。
ありがたいかぎりです。
おっと、その前に海の道の駅「生地」へ。
岩牡蠣とキジエビをいただく
これです!
これを食べるために、私は今ここにいるのです。と、また食欲にまみれる。
漢方の消化剤、晶三仙が大活躍!
帰りはなかなかの渋滞でしたが、
ノアのお陰で、快適な旅となりました。
11時半に生地を出発、レンタカーを19時半に飯能店に返却。ぎりぎり間に合う!
楽しい旅となりました。
企画してくれた方
参加してくれた方
皆さまお疲れ様でした。
読んでくださった方も、お疲れ様でした。
皆さま、ありがとうございます。
糸魚川から流れ出る翡翠が海岸へ打ち上げられる。
その翡翠を拾うべく、環先生、愛先生、子たまき一家は
小さな人憧れスライドドア、3列シートのお車をレンタカーし向かう。
お友達の家に来たアルファードを所望するも、大人の事情でそこはノアに。
「あれはノア?どれがノア?あれ?」と
道行くワゴン型の車を見ては、尋ねる人
「ああ、あれね」と納得の車好き女子。
広い車内にご満悦。助手席から振り返ると、三列目シートの遠いこと遠いこと。
ノア、バスみたい!一同テンションが上がる。
2022.5.3 予定時刻8分過ぎの、朝6時に出発。
日高~鶴ヶ島が混雑するも、12時に親不知へ到着。
まずは、たら汁を頂く。
うまい!
一度目来た際に、翡翠を見つけた親不知海岸へ。
お日様は出ているが、風が強い。寒い。
写真を撮るのも忘れて、軍手をはめて、本気で探し始める。
小さな人が「もうホテル行きたい」といいだす始末。
「えーもうちょっと探そうよ」と、血眼になる大きな人たち。
掴んだと思った翡翠探し、候補の石も今回は多い!
鑑定してもらうと、どれも違うらしい・・
改めて、海岸で拾われた翡翠をみて、愕然とする。
それらは、どう見ても「ただの石」だった。これのどこが翡翠なのだろうか?
完全にコツを見失う。
翡翠探し、振り出しに戻る。
強風に煽られるまま、あっさりと諦める。
今回のセカンドステージ、富山へ向かう。
環家にとって、富山は少し特別な場所。
環先生と愛先生は二人仲良く足繫く通い
環先生は学生時代を過ごした、人生で最も楽しかった時代の舞台である。
そして、子たまきにとって
富山といえば、大伴家持。
令和の元になった万葉集の梅花の歌の序文を書いた旅人の長男であり、
なんといっても万葉集の編纂中心人物。
5年間の越中赴任中、家持は越中に感動したらしい。
一体何に。
見てきました。
その景色。
蜃気楼のように天空に浮かび上がる立山連峰。見とれてしまう。
こんな美しい山を見たことがない。
立夏を迎えるというのに
この白さ、本当に神の山でした。
立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし
大伴家持
夜は湯神子温泉に泊まる。
温泉がぬるめというので、小さい人と大きい人にはぴったり。
露天風呂が本当にぬるい!
いつまでも入っていられるくらい。
いいね、いいねと長風呂をする。
お部屋は
神の山が目の前に広がる眺望の良さ。
夕飯を頂くお部屋の壁には…
多知夜麻乃〜です。これで、たちやま=立山
万葉仮名で書かれております。きゅんっ!
立山の 雪し来らしも 延槻の 河の渡り瀬 鐙浸かすも
大伴家持
一日目終了
二日目朝、温泉へ。」
寒かろうといいながら、露天風呂へ。
あら?温かいね。
朝は熱くするのかな?すごい気配りだ!
しかし、どうやら昨日の露天風呂は機械の調子が悪くてぬるかったとのこと。笑
朝ごはんをしっかり頂き、氷見へ向かう。
おっとその前に、城山の湧き水で水をくむ
なんというまろやかな水。
飲みながら、体の一部になっていくような優しい水だった。
ポリタンクを持ってくるべきだった。欲の深さが露呈する。
高速で一時間程走る。
環先生たち御用達の回るお寿司屋さんへ。
きっと連休だから混んでる。早めに行って、名前を書こう。
「でも、どうする?すぐ入れちゃったら。」
「えー食べられないよ|わっはっは」
そんな会話をして、10時半到着
およそ20人待ち。ほっと胸をなでおろす一同。
道の駅なので、お土産を買い
足湯に浸かる。
小さな人、おズボンがびっちゃびちゃに。
そうして
二時間待って、12時半席を与えられる。
美味!
それから、一度行きたかった柿太水産へ。
素敵な女性が一人切り盛りされる、素敵水産加工会社でした。
お世話になりました。
雨晴海岸へ。
海の向こうの白いのが、雲ではなくて山!
海の向こうに島なら、分かる。
んが、空に浮かんだようにある白い山はなんとも不思議だった。
水も透明度が高かった。何時間でも居たくなる美しさ。
馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に
大伴家持
そのまま下道で高岡市は
高岡市万葉歴史館へ。
なんと、万葉集に収められている歌の1割が富山にまつわる
越中万葉なのですって。
次回は研究員の方に案内して頂きたい
また来られますように。
熱かったこの日、おじいさんが一人営むアイスクリーム屋さんに
その窓辺にかかるのは
居り明かしも 今夜は飲まむ 霍公鳥 明けむ朝は 鳴き渡らむぞ
大伴家持
さすが万葉の町!
きっと季節ごとに代えているのかもしれない。
まさに、今の歌。
宿に帰って、温泉とご馳走。就寝。
三日目も温泉から始まる。
朝の風景、
水がなみなみとためられたたんぼが
現代であることを忘れるほどに、美しい。
布勢の海の 沖つ白波 あり通い
いや年のはに 見つつしのはむ
大伴家持
宿をチェックアウトし、またまた
城山の湧き水で本日のお水を汲む。
そして、日岩寺へ。
物凄い坂道を車で登る。しかも急な角度を曲がって、さらに坂道は続く。
こ、これ、登れるの?一同ドキドキ、ハラハラ。
着いた先は、緑がむせるような別世界だった。
日岩寺では、滝行がうけられる。
おのおの、この前に立ち、滝行風の写真を撮りまくる。
霊泉も沸いている。
鐘もつける。
撮った写真には
美しい光がどれも映り込んでいた。
鐘の音 共に消し去る 煩悩や
吾の心を 吾のままに
子たまき
様々な要らないものを取り払い、
立山連峰名残り惜しい中、帰路へ。
ありがたいかぎりです。
おっと、その前に海の道の駅「生地」へ。
岩牡蠣とキジエビをいただく
これです!
これを食べるために、私は今ここにいるのです。と、また食欲にまみれる。
漢方の消化剤、晶三仙が大活躍!
帰りはなかなかの渋滞でしたが、
ノアのお陰で、快適な旅となりました。
11時半に生地を出発、レンタカーを19時半に飯能店に返却。ぎりぎり間に合う!
楽しい旅となりました。
企画してくれた方
参加してくれた方
皆さまお疲れ様でした。
読んでくださった方も、お疲れ様でした。
皆さま、ありがとうございます。