“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

考え方を切り替えようと思います。

2013-06-17 00:15:33 | 日記
今晩は。

東京2泊3日の出張から、みんな無事帰ってきました。
うちの中学2年生は毎年、職場見学のため東京に行くことになっていて、今回のしろねこの引率もそのためでした。

今回の企画・運営を自分で手掛けていたため、行事が成功し、報われた気持ちになりました。
見学内容について、改めて発見も多かったので(1級漢字にもいくつか出会いました)、それについてはまた記事を改めて書こうと思います。


さて、1週間前の記事で、今度の検定日に仕事が入りかけたと書きましたが、
そのことについて、その後また再びあれこれと考えました。

結論から言うと、しろねこは恐らく今度の検定を、80~90%の確率で、見送るつもりでいます。
そして、当日に入ってしまった仕事のほうに行こうと思います。
もしそうした場合、しろねこが平成18年にリピーターになってから、受検を欠かすのは初のことになります。
だから、今回の決断は少し仰仰しい。(苦笑)

でも、検定を見送って得るもの・見えてくることもあるのではないか、という気がしています。

1週間前には、毎回受検を欠かしていないという継続が崩れるのが怖くて、かなり沈んだ気持ちでした。
実際、今回仕事のせいで受検できなければ、仕事を辞めることも考えたい、とまで思いました。

30日の日曜日にわざわざ入る仕事が何かというと、7月に3泊4日で引率する宿泊先の下見です。
それは建物だけではなく、ハイキングコースやカヌーの川の下見、行事担当者として館の方との打ち合せもあります。
そして、その日は関わる学年の同僚全員が行きます。
個人の都合が芳しくない人も、わざわざ予定を空けると言っています。

下見無しで把握していない場所を想像しながらの企画は、目隠しをされて仕事をするようなものです。生徒の行動も予想できず、安全面でも時間の面でも、成功率がぐっと落ちることになります。
その上、当日は地理を把握していないために、生徒誘導の足手纏いにもなってしまいます。

下見はもとは23日(日)の予定でしたが、施設との兼ね合いで、30日しかどうしてもとれないということが、検定日と重なってしまった原因です。

先輩・同僚は私が休みたがっている事情は知りませんが、快く休むことを認めてくれました。
そのことも、私が改めて考える冷静さを与えてくれました。

正直、今回検定に行けたとしても、この忙しさで次の検定が受かるとは、到底思えません。1週間後には定期考査があり、前後はその準備と後始末、そこに今回の行事の後始末と次の行事の下準備が被ります。
こんな記事を書いている間に勉強すればよさそうなものですが、一日の中で、毎日漢字に関わる心がけは実行できていても、検定のために記憶を集中できる気力は、最早残っていません。

進学向けの高校から義務教育の中学に異動して、自分の教育の力点が変わってしまい、それに慣れるのには時間が掛かります。
今の自分に、集中して暗記する精神に持っていける力は、どうしても出てきません。

1級は片手間に勉強できるものではないことは、これまで失敗もしてきた自分が一番よく知っています。
仕事だけでも1日24時間では足りず、毎日次の日からの仕事を忘れないように箇条書きにして、1日のうちのいつにそれらを滑り込ませようかと緊張しています。失敗すれば、同僚にも子供たちに示しがつきません。
今の状態のまま30日に受検しても、受検の準備も仕事も中途半端になり、謂わばダブルプレーの状態になることは間違いありません。
継続受検は大切ですが、継続して不合格になることは、食い止めねばなりません。仕事が飽和状態になっている今、何かを変えなければ、このスパイラルは止められないでしょう。

来年は、このような状態が少しはよくなっていることを祈りたいですが、来年度また新しい仕事を投入されれば、漢検受検にとって、事態は更にきつくなります。

ただ、現在の仕事に限って言えば、やってやれないことはないと思えるようになってきました。
そして、今年しろねこの部署は、比較的同僚に恵まれています。来年仕事を覚えたくても、その時には今年の配置ではなく、今年の助言者は中学にいないかもしれません。出来るだけ環境のよいときに、仕事は覚えておきたいものです。
そして今度の30日にも、仕事を覚えるチャンスがあります。
しろねこは出世欲はさほどありませんが、人から舐められない仕事をしたいとは思っています。

1度検定を見送ったからといって、もうリピーター人生をやめるというわけではなく、漢検と訣別するというわけでもありません。
ここは、仕事、1級に安定して合格できる準備、生涯学習としての漢字学習ができるゆとりの気持ちを身につけること、ひとつずつ、片付けていきたいと思います。