深田久弥の日本百名山、南アルプスの光岳の頁を読み返してみた。文章は、さすが作家だけあって、名文だ。深田久弥もこの山、かなり苦労して登ったようだ。そしてこの山はハイマツの最南端だそうだ。山の名前は変わっているが、なぜこの山を百名山として選んだかは、書かれていない。
9月に、配偶者が南アルプスの光岳(てかりだけ)に登ってきた。登山は、私より1年先輩だ。もうじき百名山を達成する。さっそく登った感想を聴く。この山は、南アルプスの最南端だ。南アルプスは、北は甲斐駒ヶ岳から、3千m級の山々が南北に走っていて、最南端は、この光岳だ。
芝沢ゲートから歩き、易老渡(いろうど)から、急登で面平、易老岳(いろうだけ)まで6時間。展望のない山道を歩く。尾根に出て、急登のゴーロの谷筋を登り、イザルヶ岳を巻いて、光岳小屋へ。そこから20分ほどで光岳山頂だ。行動時間10時間(休憩含まず)、獲得標高2,600m、こりゃ相当だ。
山頂は展望がない、近くに光石という大きな岩があり、ここから光岳という名前がついたそうだ。小屋の周りは開けている。食事は、原則自炊だが、配偶者は、小屋でカレーが出たそうで人数限定で食べたそうだ。
登頂記念に切符とカードをくれたそうだ。お土産は光岳のネーム入りのタオルを貰った。これって、結構珍しいね。翌日は下り、行動時間は8時間半。獲得標高は昨日と同じ。
配偶者の感想は、歩行時間が長い、その割に、時期的に花はない、紅葉もない、展望もない、百名山に指定されていなかったら登らないとう。光岳登山の途中、3千m峰の聖岳が見えたそうだが、あっちの方が、堂々としていて登ってみたいと感じたそうだ。
そうか、そんな山か、あんまり思い入れもないな。じゃ登るのやめた。標高が2,542mと、低いから、私でも登れそうだと思っていたが、厳しい割に展望なしじゃね。これで私が登る百名山、ますます絞れてきた。