資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

第13回宅建士

2017年02月02日 | その他

 このコーナーは、来年出版される予定の資格本の原稿の一部ををアップしていきます。出版予定の資格本は、年代別(ex20歳代・・)に有用な資格とその活用方法を解説していくものです。第13回は、30歳代の資格「宅建士です。

区分:国家(宅地建物取引業法に基づき、不動産適正取引機構が主催)
対象者:誰でも可、不動産の売買を希望する方、不動産業界で働きたい方
受験者数:約19万人  合格率:15.4% (いずれも平成27年)
費用:受験手数料7千円、ほかに通信教育費用、テキスト代など(平成28年10月現在) 

■ 宅建士とは

 宅地建物取引士(略称、宅建士)は、宅地又は建物の売買、交換又は貸借の契約が成立するまでの間に、重要事項の説明等を行う不動産取引の専門家である。 宅建士は年間約20万人が受験する運転免許などを除いては、日本の国家試験で一番受験者の多い資格だ。宅建士は、「知名度が高い」「いろいろな分野に応用が効く」「受験がしやすい」ということで、インターネットでの評価でも一番いい評価が得られているようだ。従って、国家試験の中でも筆者、イチオシの資格だ。

 宅建士を取ると、3つの独占業務ができる。①重要事項の説明、②重要受講説明書への記名、押印、③契約内容への記名 である。宅地建物取引業の事務所には、業務に従事する者5人に1人の割合で宅建士任を置かねばならない。このように法的な裏付けがあるため、人気がる資格だ。

不動産適正取引推進機構 宅建士  http://www.retio.or.jp/

 ■ 宅建士の魅力

 次に、宅建士取得のメリットをお話する。冒頭お話ししたように、宅建士は応用範囲が広い資格だ。一つ目には、定年後、独立開業もできる。実際に、筆者の友人で定年後、田舎に帰って、不動産取引業を開業した人がいる。彼は定年直後に資格を取り、実務を学習して、開業した。実は筆者も彼には取引でお世話になった。また、宅建士の法律知識はこれを足掛かりに、行政書士など他の法律資格を取る基礎となる部分である。行政書士などダブル資格で活躍するといった方もいる。

  二つ目は、今の会社でスキルアップを、雇用継続を目指す場合だ。例えば、金融機関では担保として不動産の知識は必須、建設会社でも不動産業務に深く関与しているので、この資格をテコに、会社にアピールし、スキルアップや雇用継続を獲得することもできる。実際、筆者の取得しかた頃、会社の面接で、どこか異動したいのか、希望があれば・・、と聞かれたことがある。

  三つ目は、ご自分の土地建物の購入、賃貸借や相続にこの知識は活用できる。筆者も昔、不動産を購入したが、この資格のおかげで不安なく、購入できた。

  最後の四つ目は、「自慢」できる資格だ。自宅の購入時、いろいろ不動産屋と打ち合わせをしたが、不動産屋の若い営業マンが、私の部屋の「宅建」資格証の額を眩しそうに見ていたのを覚えている。資格のない営業マンが、仕事はしていないにしろ宅地建物取引主任者に説明するのだからね。

  このように実に幅広く使える資格だ。若いうちにとっておくとよい資格ですね。

 ■ 宅建士への道

▶ 試験の内容

 試験は、一部実務知識の科目があるが、ほとんど法律の試験である。
(1) 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
(2) 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
(3) 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
(4) 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
(5) 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
(6) 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
(7) 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。

  試験は、2時間で50問、四肢択一である。解答はマークシート。従って、何も知らなくても確率上25%は取れる。上記の7分野のうち、民法と宅地建物取引業法からが多く出題され、合格ラインは約70%だ。

 法律の入門コースという位置づけでもあり、筆者もこの当時、法律は初心者だった。カタカナの民法などは絵を書いて学習した。だんだんわかってくると面白くなってきましたね。

▶ 学習時間、学習方法

 学習には個人差がある。通信講座の広告では、は1か月で合格したという方もいるようだが、これは例外。筆者は実質4か月ほど、通信講座の標準期間は6か月ほどだから、そのへんが目安だろう。人気のある試験だから、独学、通信、通学とバラエティに富んだ選択ができるようになっている。

 試験の学習が初めての方なら、投げ出さないように、最低通信講座は受けた方がいいだろう。また最近は、通信でも動画講座が多くなり、通学と変わらない講座も多くなっている。

タイプ

学習の方法・価格

期待合格率

独学

テキスト、問題集を購入して自宅などで学習。価格は数千円~

低い

通信

通信講座用テキスト、問題集、模擬試験を自宅で、最近は動画が多い。質問、添削あり。価格は数万円~

中ほど

通学

受験予備校に入学、専門講師の授業を受講、模擬試験などあり、情報が豊富。価格は10万円~

高い

 通学は、講師の励ましや、同級生もできて情報交換ができ、合格率も高くなる傾向がある。また試験は10月、通学は開講時期が限定される場合があるので、注意が必要だ。

 



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