産能大の学習その7冊目は、「ホイッスル!勝利学」。大学のテキストにしては表紙にサッカーのマンガは載ってる。私は知らなかったが、ホイッスルというマンガがあって、この状況を分析して、勝利学という体系にしたようだ。著者は、布施さんというスポーツ心理学博士。
内容は、よくわかるし、なるほど、という部分も多く、参考にはなる。ただしこれも以前も書いたが、若者向け、学生(中学高校生)向けに書かれたものだ。今の私の年齢からは、参考にする部分は少ない。
それと気になった部分がある。勝利にかける執念が強すぎて、マナーやルールについてはほとんど書いていないことだ。動機や執念を高く持つのは必要だが、中学高校の場合は、サッカーも教育の一環である。教育的な観点がないのだ。一か所だけ、エッジに立つとき、チャレンジが必要なんだが、「赤信号で大通りを渡ってみるのはモラルに反しトレーニングにはならない」と書かれていた、正直、ホッとした。
しかし、全般的に、勝利への執念の持ち方が大半で、ルールやマナーを守る観点が少ない。強い執念は一流選手になるには必ず必要なことなんだが、それが突き抜けてしまって、学校の目的や社会人として必要なことを、飛ばしてしまうことが心配だ。昨年春の甲子園でもサイン盗み事件があったよね。こうした点が私の杞憂だといいけど。この本も基本リポートをまとめて終了。左図が私が思うイメージ、右図は、私は行き過ぎだと思うイメージ。