ドーリア・パンフィーリ美術館で撮ったデジカメ画像をチェックしていたら、興味深い作品があった(忘れていましたわ💦)。
ルドルフ2世はデューラー作品が大好きであり、あのピルクハイマーの孫ヴィリバルト・イムホフからコレクションを一括購入していたりする。プラハ城には油彩や版画、素描を含めかなりのデューラー・コレクションが形成されていたようだ。
さて、興味深いのはルドルフ2世の宮廷ではデューラー版画や素描に基づいた油彩絵画化も行なわれていたようで、何とヤン・ブリューゲル(父)もデューラーの水彩素描《動物の聖母》に基づき制作しているのだ(・・;)
アルブレヒト・デューラー《動物の聖母》(1503年頃)アルベルティーナ美術館
ヤン・ブリューゲル《動物の聖母(デューラーに基づく)》ドーリア・パンフィーリ美術館
時代の違いもあるだろうが、二人の画家の個性の違いが見て取れて面白い。
ちなみに、ドーリア・パンフィーリにはこの他のヤン作品もあるが、ピーテル・ブリューゲル(父=1世)やピーテル2世作品も所蔵している(*^^*)。
まずは、父のピーテル・ブリューゲルから。ブリューゲルらしい俯瞰する視点から描いており、私的に特に好きなのが海の色調と波紋の面白さなのだわ!♪
ピーテル・ブリューゲル(父=1世)《ナポリ湾の戦い》(1560年)ドーリア・パンフィーリ美術館
で、息子のピーテル(子=2世)作品であるが、何枚描いたかわからない《鳥罠のある冬の風景》💦
ピーテル・ブリューゲル(子=2世)《鳥罠のある冬の風景》ドーリア・パンフィーリ美術館
ちなみに、ドーリア・パンフィーリのデジカメ画像チェックしたのは「プラド美術館展ーベラスケス」感想のためだったのだけどね