花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

A Ueno

2016-01-30 21:24:33 | 展覧会

A Tokyo ho visitato quatro mostre, una su “Botticelli” a Ueno. Mentre ci andavo ho guardato un’insegna di fronte al Museo Nazionale d’Arte Occidentale. L’insegna è per la mostra di Caravaggio, ma non avevo notato che il quadro dell’insegna era “Bacco”, che mi piace molto. Mentre tornavo alla stazione di Ueno, finalmente l’ho notato.(me ne sono accorta)

 


御徒町はディープなワンダーランド。

2016-01-29 00:10:05 | 使うもの

何年か前に古い中古時計を衝動買いしてしまった。気に入って使っていたのだが、時計の革ベルトが切れ、そのままずっと仕舞い込んでいた(^^;。最近、何とかしなくてはと思い出し、時間(針)合わせしようとしたら、ネジが空回りして壊れているようだった。 

で、ご存知よりのSさんが時計&カメラマニアなので相談してみたら、「僕より詳しい専門家を紹介するから」とご紹介いただいたのがIさんだった。時計やカメラなどの専門ライターでいらっしゃる。ということで、三人の待ち合わせ場所はマニアのメッカ御徒町! 

今回の相談は、①革ベルトの交換の件、②時計の時間合わせの件、③美術鑑賞用単眼鏡の件、以上の3点だ。事前にSさんを通じて時計をお渡しいていたので、時計の状態は把握されておられた。 

①の革ベルトは、Iさんが事前にサイズを調べ(古い時計なので普通のベルトサイズに無かったようだ)、オーストリア製のベルトを御徒町のベルト専門店にご用意くださっていた。専門家(マニア)は1mmのサイズにもこだわることを知った(・・;)。1月は時期的に種類が少ないとのことで、3本からのチョイスとなる。選んだのはこげ茶のリザード。ぴったりサイズで時計に収まり、ボロボロだった古い時計もお化粧直しですっかりキレイになりましたわ♪ 

②のネジは、なんとリューズは壊れておらず、私が時間合わせのネジ巻きの仕方を忘れてしまっていただけだった!(@_@;)。ネジをまわして立ち上がったら、更につまんで上げてから合わせるのでしたわ(-_-;)。一件落着なのだが、しかし、秒針が不整脈状態で時間も遅れるので、Iさん経由で時計職人さんに調整をお願いすることになった。 

で、時計職人さんの連絡先であるアメ横ビルのカメラ屋さんに私たちも同行した。いやはや、ディープな世界が広がっておりました。カメラ屋さんのご主人がIさんに見せたいと、小さなカメラのセットを用意していたのだ。Iさんはすっかりお気に入りのご様子で、なんとお買い上げ! 

昔ながらの喫茶店でお茶しながら、ご購入のカメラを拝見。手にすっぽりと収まる小さなカメラはウォーターゲイト事件でも有名なスパイ仕様の「Tessina(テッシナ)」だった。職人さんの精密技が結集した高性能小型カメラなのだ。 

「Tessina35」 とフィルム缶  スパイはカメラをベルトで腕に装着し撮影したのだそうだ。

「Tessina35」近影

私も触らせていただいたけど、「機能的なものは美しい」そのままで、なんだか美術品みたい!だと思ってしまった。手にすっぽり馴染む感じも良く、実際に撮影するだけでなく、眺めても美しく、マニアならきっと垂涎のカメラなのだろうなぁ。

で、③の単眼鏡は、Iさんが手持ちの単眼鏡を見本として持参され、実際に自分で見え方を確かめることができた。やはり某メーカーの3×12が気に入った。グリップ付の望遠性のある単眼鏡も試したが(天井フレスコ画などには良い!)、美術品に接近する場合を想定するとやはり3×12が適当だと思われた。 

ということで、相談事はお蔭さまで無事に解決できた。Sさんにも1さんにも心から感謝です!!。それにしても、専門家と歩く御徒町はディープなワンダーランドの世界だったわ~(・・;)


「カラヴァッジョ展」来日カラヴァッジョ作品リスト(私家版)。

2016-01-28 22:08:41 | 展覧会

私の知る限りで、「カラヴァッジョ展」に来日する「カラヴァッジョ作品リスト」をまとめてみた。変更があっても悪しからず(汗)。ということで、取りあえず時系列に並べよう。

・《果物籠を持つ少年》(1593-94年)ボルゲーゼ美術館

・《トカゲに噛まれる少年》(1595-96年)ロベルト・ロンギ財団

・《マッフェオ・バルベリーニの肖像》(1596年頃)個人蔵

・《バッカス》(1596-97年)ウフィッツィ美術館

・《女占い師》(1597年)カピトリーノ絵画館

・《メドゥーサの首》(1597-98年)個人蔵

・《ナルキッソス》(1597-99年)パラッツォ・バルベリーニ

・《洗礼者聖ヨハネ》(1603-04年)コルシーニ美術館

・《エッケ・ホモ》(1605年)パラッツォ・ビアンコ

・《エマオの晩餐》(1606年)ブレラ美術館 

美術ド素人が勝手なことを言わせてもらうが、数が多ければ良いって訳じゃないけれど、やはり数はあった方が良い。今回は《バッカス》の初来日で、ようやく引き締まったラインナップになったと思う。初期(マタイ以前)の作品ではあるが、この良質な1枚の持つインパクトは大きい。 

カラヴァッジョ《バッカス》(1596-97年)ウフィッツィ美術館 

で、西美の前で写真を撮った時、何故気が付かなかったのだろうと、ずっと考えていた。多分、来日リストに入ってなくても、あまりにも見慣れた作品なので、ビジュアル的に違和感がなかったのかもしれない。《バッカス》は私的お気に入りの作品でもあるし、来日がとても嬉しい(*^。^*)。


おっと、「カラヴァッジョ展」に《果物籠を持つ少年》も!!

2016-01-28 13:03:04 | 展覧会

迂闊にも、自分で撮った写真に、今気がついた!!

ボルゲーゼ美術館《果物籠を持つ少年》も来日!!

どうやら、静物画を得意とするカラヴァッジョの矜持を見せてくれるようだ。 

という事で、展覧会では全部で10点のカラヴァッジョ作品が展示される。多分、世界的規模から見ても、最近として一番充実した作品数となるだろう。問題はそれをどう見せてくれるか。楽しみですわ~(*^^*)

 

 


「カラヴァッジョ展」に《バッカス》が!!

2016-01-27 21:31:00 | 展覧会

大人の休日作戦で、今日は両国と上野に行ってきた。上野は東京都美術館「ボッティチェリ展」を観るためで、当然、国立西洋美術館の前を通る。行きは「あ、カラヴァッジョ展の看板が出ているな♪」と、横目で眺めながら足は都美へと急いだ。 

で、上野駅に向かう帰りの横目が捉えたものは、えっ?ええ~っ!!(@_@;) 

なんと、今回の「カラヴァッジョ展」にウフィッツィ美術館《バッカス》が来日する!!! 

ということで、9番目の作品は《バッカス》だった。今回のカラヴァッジョ作品は全部で9点ということになるのだろうか?? 追加はもうないのかな??


「日経おとなのOFF」1月号(遅ればせ(^^ゞ)

2016-01-23 22:34:16 | 読書

大体の雑誌は本屋さんで立ち読みすることが多く、それをご存知のOご夫妻から「日経おとなのOFF」1月号を頂いてしまった(^^)v。

遅ればせの感想になるけれど、店頭で目を通し時に飛ばしていた美術界の御意見番のお二人、山下祐二さんと山田五郎さんの対談が面白くて、すごく頷いてしまった。特に、山下さんの「若冲展はかってない大行列になる。ひどい天気の平日、閉館間際に行くほかない。」は、私的にも予想していたことなので、やっぱりねぇ~(>_<)と暗澹とした気持ちになる。 

「三の丸尚蔵館」の時は全回ゆっくりと観られたけど、京都「承天閣美術館」の時の大行列でクラクラしてしまった記憶が甦る。最近では、台湾故宮博物館の白菜を観るのに3時間並んだけど、鳥獣戯画は体力的に無理とあきらめた。若冲展はきっとそれ以上になりそうで、一体なんちゅう展覧会をするんじゃ、期間が短すぎるだろう!!と嘆きたくなる。観客に対し過酷だと思う。 

で、西洋美術の方は、山田さんのヒット予想に同感してしまった。だって、「美術の窓」で2015年入場者ランキングの1位がマルモッタンのモネ展だったし、日本人の印象派好きって凄いなぁと思う。

【参考】山田さんの予想 本命:ルノワール展、対抗:カラヴァッジョ展、大穴:クラナーハ展 

ちなみに、私的には「カラヴァッジョ展」が対抗でも大穴でも全然かまわない。内容さえ良ければ全然OKだし、絵画の好き好きは人それぞれだしね。まぁ、主催者側はそうはいかないとは思うけど(^^;;;


今年の「美術の窓」2月号。

2016-01-22 23:57:53 | 展覧会

今年も「美術の窓」2月号を購入しました。紹介されている展覧会の数々に目を通しながら、今年も忙しくなりそうだなぁ、と思ってしまいました(^^;

ということで、現在開催中の展覧会は除いて、特に行きたい展覧会をリストアップしてみました。要するに、自分用の忘備録です(汗)。

・「ジョルジョ・モランディ」東京ステーションギャラリー 2016年2月20日(土)~2016年4月10日(日)

・「カラヴァッジョ展」国立西洋美術館 2016年3月1日(火)~2016年6月12日(日)

・「PARIS オートクチュール」三菱一号館美術館 2016年3月4日(金)~2016年5月22日(日

・「生誕150年 黒田清輝」東京国立博物館 2016年3月23日(水)~2016年5月15日(日)

・「東西の絶景」静岡県立美術館 2016年4月12日(火)~2016年6月19日(日)

・「若冲展」東京都美術館 2016年4月22日(金)~2016年5月24日(火)

・「メディチ家の至宝」東京都庭園美術館 2016年4月22日(金)~2016年7月5日(火)

・「ポンペイの壁画展」森アーツセンターギャラリー 2016年4月29日(金)~2016年7月3日(日)

・「ミケランジェロ展」汐留ミュージアム 2016年6月25日(土)~2016年8月28日(日)

・「メアリー・カサット展」横浜美術館 2016年6月25日(土)~2016年9月11日(日)

・「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」国立新美術館 2016年7月13日(水)~2016年10月10日(月)

・「鈴木基一」サントリー美術館 2016年9月10日(土)~2016年10月30日(日)

・「ダリ展」国立新美術館 2016年9月14日(水)~2016年12月12日(月)

・「クラナーハ展」国立西洋美術館 2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)

西洋美術に関しては、某先生もおっしゃっていましたが、展覧会で細切れに作品を観るより、海外の美術館でじっくりと観る方が良いのは確かです。それでも、日本の美術館がどのように構成するのか、新しい切り口による発見はあるのか、それを観てみたいので出かけてしまいます。年に一度でも、そういう素敵な美術展に出会えれば嬉しいのですよね。


汐留ミュージアム「ミケランジェロ ルネサンス建築の至宝」展♪

2016-01-19 21:59:13 | 展覧会

パナソニック・汐留ミュージアム「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝 」展

The Genius of Michelangelo: Majestic Renaissance Architecture

2016年 6月 25日(土) — 8月28日(日)

今年の年賀状で、某文化センター講座でお世話になったH先生に、講座を再開して下さいませ、と書いてお出ししたら、嬉しくもお返事をいただいてしまった。なんと、新橋の「ミケランジェロ展」の準備中です、とのこと。要するに、講座の再開は無いのね(-_-;)。残念!!

ミュージアムのサイトによると、「イタリア・ルネサンスの巨匠ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)は、彫刻・絵画・建築という3つの視覚芸術において、他の追随を許さぬ人体表現と深い精神性を示しました。ローマとフィレンツェでは彼が手がけた建築が、今も都市の景観を形作っています。本展はカーサ・ブオナローティの所蔵品を中心に、日本初公開の素描を多数展観いたします。」(←公式サイトから) 

ミケランジェロの建築設計と言えばヴァティカンのクーポラが有名だが、そのほかにも興味深い作例があり、今度の展覧会では色々とお勉強させてもらえそうで楽しみだ♪ 

カンピドリオ広場(ローマ) 台形広場に曲線の組み合わせ!

パラッツォ・ファルネーゼ(ローマ) 現在おフランス大使館

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会(ローマ) 古代建築を再利用。

メディチ家礼拝堂新聖具室(フィレンツェ) 礼拝堂内撮影禁止は残念!

ラウレンツィアーナ図書館(フィレンツェ) 階段の波型の曲線が面白い♪

 

ラウレンツィアーナ図書館(フィレンツェ) ドームを観てパンテオンを想起した!

パラッツォ・リカルディ(フィレンツェ)  窓部分がミケランジェロ作らしい。

ざ~っと観て写真を撮っているだけのド素人(私)は、哀しくも建築自体についてよくわかっていない(汗)。なので、今度の展覧会ではしっかりとお勉強したいと思っている。


今日の仙台は雪。

2016-01-18 21:55:47 | Weblog

今日の仙台は雪一色の世界で、寒さが一層身に染みる。(>_<)

さて、一カ月ほど前から喉奥(食道上部?)に違和感があり、検査のため病院行いをしてしまった。まぁ、結果的には心配無かったのでほっとしたが、年末年始や成人の日などの連休が重なり、病院は休みになるし、検査や結果がわかるまで気を揉むほど時間がかかったのだ。 

なにしろ不快部分が微妙な位置で、初診の病院→消化器検査病院→耳鼻科医院とたらい回し(?)になり、故に、胃カメラと耳鼻科ファイバースコープの二つも検査を受けることになるはで…(-_-;)。新年早々からとんだ幕開けとなってしまったが、結果オーライだったのが幸いである。 

そんなこんなで、検査の前には(心配性なもので)、大崎八幡「どんと祭(松焚祭)」に行き、松飾納めとともに健康祈願のお参りまでしてしまった。

八幡さまの鳥居と、左に御神火と煙

「どんと祭」の御神火と裸参り。最近は女子の参加が増えているようだ。

大崎八幡の本殿でのお参り。裸参りの人たちも見える。 

もしかして、検査結果が大丈夫だったのは大崎八幡さまのお蔭だろうか??(^^;


パラッツォ・レアーレ「MITO E NATURA(神話と自然)」展

2016-01-14 02:05:05 | 展覧会

忘れないうちにミラノのパラッツォ・レアーレ「MITO E NATURA(神話と自然)」展の感想をサックリと書きたいと思う。 

最初は「GIOTTO」展だけ観るつもりだったのだが、「MITO E NATURA」公式サイトをチェックしながらその展覧会構成を見て、おおっ、と思わずPC画面に身を乗り出してしまった。

①自然の空間  ②記号とメタファーとしての自然  ③神々の恵み農耕の自然  ④魅惑の庭園  ⑤自然から風景へ  ⑥現実の緑と絵画の緑 ⑦静物画とポンペイ遺跡の自然  (訳が適当ですみません) 

古代ギリシャ・ローマの自然の表現と人間の行動に焦点を当てた展覧会のようだが、当然(Naturalmente)、私が反応したのは⑤~⑦である。なにしろ「静物画」の起源である「クセニア」が観られるのだ!!故に、実際に展覧会を観た時も①~④はザ~ッと眺めながら通り過ぎてしまった(汗)。 

展示物はギリシャやポンペイからの出土品から構成されており、前半は主にギリシャの壺絵に見る神話世界の中で描かれた自然(農耕や植物など)に焦点を当てたもので、今まで何気に観ていた神話絵に対する新たな切り口が新鮮だった。

また、古代の装飾品や金冠など、その造形を植物から採用した例も展示されており、現代でも通用するデザイン性に目が惹かれた。植物(自然)は古代から造形作家にとり普遍的なデザイン・モチーフなのだと思う。 

で、やはり私的に面白かったのは⑤以降である。パエストラの《飛び込み男》の墓絵や、ヴェルギナのフィリポス2世(アレクサンダー大王の父)の墓絵など、古代の人々も現代の私たちと同じように自然と接していたことがよくわかる。

《飛び込み男》パエストラ  この絵画構成は自然のメタファーの再構築らしいが、う~む。

ポンペイ遺跡の壁画 《狩りの風景》ヴェルギナ 古代マケドニアの風景画!! 

先にBunkamura「風景画の誕生」展を観たが、ヴェルギナの《狩りの風景》ポンペイ壁画明暗表現や遠近法的奥行を含めた写実性に、「誕生」が相応しい気がしたほどだ。いや、もしかして「起源」なのかもしれないが、あまりにも近代的な作風に本当に驚いてしまったのだ!! 

今回の展示で私的に気に入ったのは、ローマ時代、部屋の壁に描かれた緑豊かな「庭の絵」だった。古代ローマ時代の部屋の壁に緑豊かな「庭の絵」が描かれている。庭の緑の色調の美しさ、小鳥たちがさえずり、噴水の水音さえ聞こえる。優美で、装飾的で、まるでフランドルのタペストリーのようだと思ってしまった。理想庭園なのだろう、そのデザイン性や美的構成に、なんだかウィリアム・モリスまで想起してしまう。

《庭の絵》ポンペイ(多分?)  古代ローマの理想庭園? うっとり♪  

さて、古代風景画にも驚いたが、今回の展覧会のお目当てだった静物画の起源としての「クセニア」(客への贈答品の代替画)も、その写実性に唸ってしまった。果物の明暗表現、水や酒の入ったガラス瓶の光の表現、収納棚の奥行(正確な遠近法ではないにしろ)など、生活環境を取り巻く自然や日常への観察力が半端ないのだ。

「クセニア」 ポンペイ出土  「静物画」の起源です!! 

後のキリスト教が席捲する時代(中世)の自然への眼差しとは何と異なることか!!それを肌で感じられたのが今回一番の収穫だったかもしれない。

会場のグッズ・ショップに関連書籍が置いてあった。もちろん『イタリアの静物画』の表紙はカラヴァッジョの《果物籠》♪♪