花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

丸善「松丸本舗」

2010-01-31 02:47:22 | Weblog
千鳥ヶ淵にあった山種美術館は私の好きな美術館のひとつであった。過去形なのは引越し先がどうにも気に入らないから(^^;;;

だって、千鳥ヶ淵の頃は桜並木やお堀を眺めながらの散歩ができたし、隣組(?)のイタリア文化会館に寄り道することもできたし、二期倶楽部のカフェでお茶することだってできたのだから。そして、そのカフェではお茶しながら松岡正剛氏のセレクト書店も眺められたのだ…。

ということで、今日(昨日)、久しぶりに丸善丸の内店に本探しに行ったついでに、噂の書店中書店「松丸本舗」なんぞを覗いてしまった。

松岡氏らしい知の一大饗宴とも言える書籍の数々が所狭しと犇いている。幅広いジャンルから選ばれた本の凝った並べ方を興味深く見ていたら、アート関係の棚にありましたね、カラヴァッジョ本が数種(笑)。棚には、バロックとロシア・アヴァンギャルドに注目!などという謳い文句までが書かれていた。カラヴァッジョとマレーヴィッチだったら、ミステリー「名画消失」じゃない?と、思わずツッコミたくなる(笑)

ちなみに、ロシア・アヴァンギャルドとイタリア未来派ってなんだか似ているように思えるのだけど、これって私が現代美術音痴だからだろうか?(^^;;;

さてさて、「松丸本舗」を一巡りして帰ろうと思ったら、本舗入口付近の平台に話題の確率本「たまたま」と、関連本らしい2種類の本が並んで平積みされていた。で、思わずその装丁に目が釘付け!


「確率で言えば―日常に隠された数学 」青土社 (2001/02)
ジョン・A. パウロス (著), John Allen Paulos (原著), 松浦 俊輔 (翻訳)
(原画:ヒエロニムス・ボス(コピー)《いかさま師(マジシャン)》サンジェルマンアンレー)


「なぜ金融リスク管理はうまくいかないのか」東洋経済新報社 (2009/9/18)
リカルド・レボナト (著), 茶野 努 (翻訳), 宮川 修子 (翻訳)
(原画:カラヴァッジョ《いかさま師(カードプレイヤー)》キンベル美術館)
【参考】原書の装丁(カラヴァッジョ同作品だが、レイアウトが若干異なる)

いやはや、確かに関連本ではあるが、装丁まで関連しているなんて、懲り過ぎ!!(笑)

「ボルゲーゼ美術館展」講演会(2)

2010-01-25 03:10:47 | 展覧会
さて、前回の講演会(1)で端折ったところがある。それは、モレッリもロンギも困難であるはずの、特定の画家の「初期作品」の再構成に乗り出した話だ。様式確立後の作品ならば鑑定はしやすいだろうけどね。

「フェルメール展」の感想でも書いたことがあるが、画家の初期割作品には師やリスペクトする先人の影響が色濃く出やすい。岡田先生も例に挙げていらっしゃったが、初期のラファエッロ作品に師ペルジーノの影響が強く現れていることはよく知られている。私もトジオ・マルティネンゴやカッラーラ絵画館で「あれっ!」と思ったことがある。

目利き二人は、最盛期の画家のスタイル確立までの活動を、その初期作品から再構成してみようとするのだ。

興味深いことに、講演会でモレッリがパルマ派のコレッジョ(1489頃-1534)の初期作品と鑑定した画像が紹介された。右の天使の顔が暈した陰影に包まれていることにモレッリは注目する。すなわち、コレッジョはヴェネツィアに行き、ジョルジョーネの影響を受けたのではないか、と。

 
コレッジョ《聖母子と天使》)ウフィッツィ美術館 

わぉっ!確かに対向右の天使はジョルジョーネ風なのだ!!
パルマでの「コレッジョ展」を観て、初期のコレッジョはマンテーニャやレオナルドの影響を受けたことは知っていたが、なんと、ジョルジョーネもだったのね(・・;)


ジョルジョーネ《羊飼いの礼拝》(部分)(1505-10)ワシントン・ナショナル・ギャラリー

モレッリの意外な推理に、今まで難解そうで距離を置いていたジョルジョーネを、もっと勉強しなくちゃ、と思うようになった。なにしろ映画「カラヴァッジョ」でもジョルジョーネの影響云々言われていたのだしね(^^;

ジョルジョーネ作品を良く観れば、その様式的革新性と言われる「フスマート(暈し)」「色彩の甘美さと優美さ」「柔らかい統一性」「人物に恐るべき生動感を与える薄暗闇」が了解される。

さらに、思うのだが、師ジョヴァンニ・ベッリーニの風景と大気への優れた感受性に共感し、一番強く受け継いだのはジョルジョーネなのかもしれない。《テンペスタ(嵐)》や《羊飼いの礼拝》(ワシントン)など観るとそう感じてしまう。


《羊飼いの礼拝》(1505-10)ワシントン・ナショナル・ギャラリー

ちなみに、去年、久しぶりで再々訪問したドーリア・パンフィーリの《エジプト逃避途中の休憩》。


カラヴァッジョ《エジプト逃避途中の休息》(1596-97)ドーリア・パンフィーリ美術館

カラヴァッジョには珍しく背景が描きこんであり(《イサクの犠牲》もだが)、色彩豊かなで、甘美な情感漂う作品である。後ろ向きの天使のS字型ポーズはマニエリズムの影響とも言われる。今まで漠然とヴェネツィア派の影響だと思っていたが、今回の講演会での画像紹介を見ながら、もしかしてジョルジョーネからの影響とも思えてきたのだ。

それに、「人物に恐るべき生動感を与える薄暗闇」にもカラヴァッジョへと通じるものを感じたのだよね。描かれた人物の瞑想的雰囲気や特に薄暗闇に浮かぶところなど、もしかしてと思い始めた。まぁ、何でもカラヴァッジョに結び付けたくなる性分だから、美術ド素人の誤解だったらお許しあれ(^_^;)


ジョルジョーネ《自画像》ヘルツォーク・アントン=ウルリッヒ美術館

そんなこんなで、ジョルジョーネについてあれこれ調べていたら、そこに偶然、ボローニャのFさんから、カステルフランコ・ヴェネト「GIORGIONE2010」展情報を頂いた。
こちらの展覧会についても、ぜひブログで扱ってみたいと思うのだけど、書けるかなぁ(^^;;

さて、講演会に話は戻るけど、講演会の最後に受講者からの質問コーナーがあり、なかなか面白い質問が出ていた。中でも、おおっ、と会場がどよめいたのは、モレッリが神話画中心の鑑定が多い理由!北イタリア出身のモレッリではあるが、何と珍しくもプロテスタントだったから!!
思わず、オランダにおけるユトレヒト派に想いを馳せてしまったのだった(^^ゞ

熱海「ヴィラ・デル・ソル」

2010-01-21 03:01:05 | 国内旅行
実は金曜日に休みを取り、友人のるふなさんと熱海へプチ旅行してきた。宿泊先はオーベルジュ「ヴィラ・デル・ソル(VILLA DEL SOL)」(『蓬莱旅館』温泉お風呂付♪)。

海の幸を使った美味しいフレンチと、相模湾の絶景が眼前に広がるお部屋でのおしゃべりを楽しむ。

そして、何よりも嬉しかったのは『蓬莱』の温泉!「走り湯」はぬるめ好きの私にドンピシャの湯加減だったのだ。 気持ち良くって、もう湯船から出たくなかったくらい(笑)。もちろん、翌朝も小鳥のさえずりを聴きながら、オシャレな露天風呂「古々比の瀧」も堪能♪

ディナーは魚介類を中心にしたメニューで、特に7年物の焼き蛤は潮と貝の香ばしさが口の中に広がり、本当に美味しかった!携帯を部屋に置いてきてしまったので画像が無いのが残念。その代わり、朝食は忘れずに撮ったのだった(^^;

 
朝食のテーブル(窓から海が見える)               朝食のサラダとフルーツ&ヨーグルト」
                                     (右上に隠れている自家製みかんのジャムが美味しかった!)

ちなみに、「VILLA DEL SOL」の建物は、元々、紀州徳川侯爵が明治32年に東京・麻布飯倉に、日本で初の西洋式個人図書館「南葵文庫」として建てたもの。その後、取り壊される運命だったのを、旅館『蓬莱』がこの地へ移築。当時の雰囲気をそのまま守りながら、約7年もの歳月をかけて完全なかたちで復元したとのこと。


復元したいかにも洋館らしいサロン

で、土曜日は「ボルゲーゼ美術館展」鑑賞&記念講演会を聴講するため、朝湯でぽーっとしたまま新幹線に乗り、上野へと向かったのだった(^^;

「CARAVAGGIO E CARAVAGGESCHI A FIRENZE」

2010-01-18 01:44:08 | 展覧会
ボローニャのFさん情報によると、カラヴァッジョ没後400年記念展覧会はローマの他に、フィレンツェとマルタでも開催されるとのこと。展覧会内容はローマ展覧会とは違うものになりそうだ。なお、マルタ展覧会の詳細はまだ不明。

■「CARAVAGGIO E CARAVAGGESCHI A FIRENZE」(フィレンツェのカラヴァッジョとカラヴァッジェスキ展)
 □期間 : 2010年5月22日~10月17日
 □会場 : ピッティ宮パラティーナ美術館・ウフィッツィ美術館


カラヴァッジョ《バッカス》ウフィッツィ美術館

「ボルゲーゼ美術館展」講演会(1)

2010-01-17 23:14:24 | 展覧会
さて、どこから書き出したらよいのだろう。金曜日から土曜日にかけて、ブログに書きたいことが色々とあり過ぎたので困ってしまう。取りあえず「ボルゲーゼ美術館展」記念講演会から行こうと思う。

土曜日、東京都美術館で岡田温司氏の講演会「作者を探せ!-ボルゲーゼ美術館とふたりの目利き」を聴講した。

講演内容をざっくりと下記に要約するが、実は図録を読んだら、そのままの論文が掲載されていた。なので、興味のある方は図録を購入して読んでね(^^;;

今回の(1)は講演内容を、講演会(2)は講演会で知ったジョルジョーネのコレッジョやカラヴァッジョへの影響についての私的感想をまとめたい。

■□■ 講演内容の要約 ■□■

ルネサンスからバロック期にかけても、絵画に書名の無い作品や、誤って作者名が伝わった作品が存在し、その作者を鑑定することは難しいことであった。世にモレッリ方式と言う絵画鑑定方式を確立したのがジョヴァンニ・モレッリ(1816-1891)である。モレッリは大学で解剖学を修めたという経歴から、描かれた人物の耳や手先などの細部にこそ画家の無意識の個性が表れているとし、自らの方式を用いた作者特定に乗り出す。その方式を発表した著作は当時、一大センセーションを巻き起こしたようで、フロイトも興味を示したとのこと。

多数の作品を自らの方式で鑑定したが、中でも有名なのが、ドレスデンにある《眠れるヴィーナス》である。何とジョルジョーネ作と鑑定したのはモレッリだったのね!この鑑定は現代でも支持されている。しかし、耳や手先も見えないヴィーナスを一体どうしてジョルジョーネ作品と鑑定できたのか?


ジョルジョーネ《眠れるヴィーナス》ドレスデン国立絵画館

どうやらモレッリは全体の構図や、ヴィーナスの背景である風景画を詳細に観察し、他のジョルジョーネ作品との共通点から類推したようだ。即ち、人物の細部観察を主とするモレッリ方式を自ら裏切ったことになる。耳たぶや指先など、モレッリ方式というものは事後的に機能していたのではないか?

モレッリの一世代後に登場するもう一人の目利きがロベルト・ロンギ(1890-1970)である。(ああ、ようやくロンギが登場♪)ロンギはピエロ・デッラ・フランチェスカやカラヴァッジョ作品を特定し、埋もれていた画家を現代に蘇らせ、再評価の立役者となる。

ロンギはモレッリ方式を「物質主義的」「美学的には無用」などと批判している。ロンギの鑑定の根底にあるのは「比較」という方法だった。その画家の他の作品、同時代の画家たちの作品との比較だ。

例えば、ボルゲーゼ美術館にあるフラ・バルトロメオ《聖家族》を特定したのはロンギである。聖ヨセフの衣襞、表情、背景など、他のバルトロメオ作品との「類縁関係」から類推して行く。ところが、おもしろいことに、モレッリ嫌いのロンギが「モデルが同じばかりでなく、頭蓋の丸いふくらみや、くさびのように押し込まれた眼窩..(省略)..の配置にも、著しい一致が見られる」と、まるでモレッリ方式まがいなのだ。


フラ・バルトロメオ《聖家族》ボルゲーゼ美術館

モレッリは鑑定を「絵画の科学」にまで高めるため、理論上は解剖的な細部の観察に力点を置こうとした。これに対してロンギは感性的で美的な知覚の復権を唱えた。だが、いざとなると、ロンギもモレッリ的な細部に目を向けざるを得ない。細部と全体、観察と印象、その連続の中のいくつかの保留点で、作者が顔を覗かせているからだ。はからずも、モレッリはロンギを、ロンギはモレッリを実践していたのだ。(図録論文から引用多々ですみません。誤要約もあったらすみません。/汗)


岡田先生は著作からの印象では難しそうな方かも、などと予想していたのだが、ツンツン髪でエネルギッシュにお話される姿に、おお、ロッカーみたい(褒め言葉です)と嬉しくなった。ステージでジャンプしてくれないかなぁ(^^;;;

「amarena」のカニャッチから

2010-01-11 19:46:30 | 西洋絵画
職場のSさんから雑誌「amarena」(1/7売り2・3月合併号)を貰った。

巻頭からパラパラとページをめくっていると、見慣れた(?)バロック絵画が登場。それも渋く、ボローニャ派のグイド・カニャッチ(Guido Cagnacci,1601-1682)《マグダラのマリアの空中浮揚》とは...。女性誌に登場する画家としてはかなりマニアックだ。

解説をよく読むと、何と岡田温司氏による<西洋美術の秘密>と題する連載記事だった。なるほど! なにしろ氏は『マグダラのマリア-エロスとアガペーの聖女』(中央公論新書)の著者でもあるのだから。あ、もちろん『カラヴァッジョ鑑』の編者でもいらっしゃるけど(^^;


グイド・カニャッチ《マグダラのマリアの空中浮揚》(1640年ごろ)
アルテピナコテーク(ミュンヘン)

氏は『マグダラのマリア』の中で、カニャッチのピッティ宮パラティーナ美術館所蔵作品を紹介していたが、今回の掲載ではアルテピナコテーク所蔵作品を紹介している。ということは、カニャッチは同主題作品を2枚描いているということだろうか?

さて、《マグダラのマリアの空中浮揚》は『黄金伝説』に由来するテーマで、プロヴァンスで苦行中に天使の力を借りて浮揚するという神秘体験シーンを描いたもの。岡田氏は、少年のような天使がマグダラに押さえつけられているように見えるところから、後世のファム・ファタールの先取りのようだと述べられている。確かに少年天使は重く苦しそうに抱えている。かなり無理な姿勢を強いられているものね。表情は良く見えないけれど、うむ、マゾっ気のある天使なのかも(笑)

マグダラのマリアは元娼婦だったともされているが、「敬虔にして官能的、純潔にしてふしだら」という両義的イメージを持つマグダラを描くのにカニャッチの右に出る者はいないとのこと。そう言えば、『マグダラのマリア』の中でも官能的な香のするカニャッチ作品が多く紹介されている。

で、思い出したのだが、カポディモンテ美術館で同じボローニャ派のランフランコ(Giovanni Lanfranco, 1582-1647)による同主題作品を観たことがある。ということで、ボローニャ派の浮揚の系譜があるんじゃないか?と思い立ち、好奇心でつい辿ってみた。

ドメニッキーノ(Domenichino 1581-1641)やグイド・レーニ(Guido Reni  1575 - 1642)、更にアンニバレ・カラッチ(Annibale Carraci 1560-1609)まで遡ると、なんだか微妙な影響関係が見えてくるような気がした。もちろんマグダラのマリアの「浮揚」と聖母の「被昇天」は意味的に違うけど、構図的にかなり興味深い。

    
アンニバレ・カラッチ《聖母被昇天》(1600-01)     グイド・レーニ《聖母被昇天》(1642年) 
聖ポポロ教会 チェラージ礼拝堂(ローマ)         アルテピナコテーク(ミュンヘン) 



ドメニッキーノ《マグダラのマリアの空中浮揚》(1620年)  ランフランコ《マグダラのマリアの空中浮揚》(1616年)   
エルミタージュ美術館(ペテルブルグ)             カポディモンテ美術館(ナポリ)

美術ド素人が好奇心のままに並べただけだが、多分アンニバレはティツィアーノのフラーリ《聖母被昇天》を観ているだろうし、カラッチ一族のアカデミーで学び、アンニバレと共に仕事をした画家たちも、何だかの形で受け継いで行ったのではないかと思う。


ところで、実を言うと「amarena」は時々読んでいたのだが、連載の<西洋絵画の秘密>は、よくありがちな有名作品の紹介と思い込み、今まできちんと読んでいなかった(^^;;;。今回の渋いカニャッチで岡田氏の連載と初めて気が付き、あわててバックナンバーをチェックしてしまった。で、ありましたね、カラヴァッジョ《メドゥーサの首》も(笑)

「美の巨人たち」でカラヴァッジョ

2010-01-10 13:42:12 | 西洋絵画
来週、1月16日のテレビ東京「美の巨人たち」はカラヴァッジョ《聖マタイの召命》のようだ。


カラヴァッジョ《聖マタイの召命》(1599-1600) ローマ 
(サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会 コンタレッリ礼拝堂)

いよいよ今月、1月16日から東京での「ボルゲーゼ美術館展」(東京都美術館)が始まるし、2月には映画『カラヴァッジョ』の日本公開もあるし、没後400年イベントが日本でも一応(?)行われるのはカラヴァッジョ追っかけとしても嬉しい。

で、もちろんと言うか、イタリア政府観光局でもカラヴァッジョ没後400年関連イベントを紹介している。この春はローマにカラヴァッジョ目当ての日本人観光客が溢れかえるのだろうか?(^^;

謹賀新年

2010-01-03 23:33:02 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

昨年はかなりサボってしまいましたが、今年は何とか頑張りたいと思います。
そりゃあ、何と言ってもカラヴァッジョ没後400年ですしね(^^;;

で、話は変わりますが、元旦にTVでウィーンフィルのニューイヤー・コンサートを見ました。毎年、曲に合わせたバレエ・シーンが登場して目を楽しませてくれますが、今年は美術史美術館がバレエの舞台でした。(YouTube画像→ここ

エントランスから2階へ...踊り手達が移動したのはヴェネツィア派の展示室!ティツィアーノ作品の前でのバレエというのは殊更に嬉しいものでした♪

それで思ったのですが、ブリューゲルやデューラーが背景じゃ色気は無いし、ラファエッロじゃ端正すぎてポルカやワルツに似合わない、同じくバロック絵画は重過ぎる。だってカラヴァッジョ《ロザリオの聖母》前なんて想像できないでしょ(笑)

ということで、やはり色彩豊かで官能美漂うヴェネツィア派が一番しっくり似合うのだと納得したのでした(^^)