花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

言い訳(?)

2007-06-25 01:11:11 | Weblog
最近、感想文を書いていなかった言い訳(?)をちょっとばっかり(^^;;;

実は昨日、マンションの排水管清掃作業があった。業者の方が部屋に入って作業をする!と知ったのは旅行から帰ってほっとしていた先々週で、普段掃除をサボっていたこともあり、あわてて「掃除強化週間」に突入!!

まずは玄関から始めたものの、出ている靴の汚れまで気になり、つい靴磨きなんかやりだす始末。本道をすぐそれて、脇道に入り込みやすい性格なのだよね(^^;;;
そんなこんなで、毎日会社から帰宅すると掃除が始まり、お風呂に入って寝るだけの日々。疲労は溜まるばかりだけど、土日の美術館めぐりはやめられないし(笑)。でも、観て帰宅すればまた掃除!

で、昨日午後、ようやく無事に配水管作業が終わり、それっとばかりBunkamura「ルーベンスとブリューゲルの時代」展に行ってきた(いつもながら、チケットを頂いたokiさんに感謝!)。観終わって「ドゥ・マゴー」でお茶していたら、身体がどんどん重くなり、座っているのも辛い。あわてて渋谷の人混みを掻き分け、電車に乗って帰宅するやいなやダウン状態(笑)

まぁ、今日はマッサージに行き、なんとか復活できたような気がする。と言うことで、来週からは普通の生活に戻れる予定…なんだけどねぇ(^^;;;

ベルリンのホテル

2007-06-20 21:24:43 | 海外旅行
今回の旅行ではベルリンに3泊した。Zoo駅に近いホテルに予約を入れたのだが、見本市か会議があるためか、3泊目が他の日より約1.7倍の料金に跳ね上がるとのこと。その値段だったらもっと高級なホテルに泊まれるはずと、3泊目はポツダム広場近くのアメリカ系Mホテルにした。

タクシーで向かったMホテルはソニービルのすぐそばにあり、エントランスも高級感が漂う。午前10時を過ぎたばかりだったので荷物を預ける覚悟でチェックインに望んだ、が、なんと予期せぬ出来事が…(・・;

フロントの女性がすまなそうに、「1泊のご予約を頂いておりますが、近くのR-C ホテルをご紹介しますので、そちらに変更をお願いできますか?良いホテルですよ。」とのこと。多分オーバー・ブッキングだったのかな? それよりも 私の耳は R-Cホテルと聞いた瞬間、とっても喜んでしまった(笑)

ちなみに帰国して知ったのだが、高級ホテルとして知られているR-CはMインターナショナルのブランドの一つだった。要するに同系列のホテルだからこそ、格上げ融通ができたのだろうね。思いがけず有名ブランドホテルに泊まれるなんて、何てラッキーなんだろうヽ(^o^)丿

そーゆー訳で、Mホテルのポーターさんと一緒に恐れ多くもR-Cホテルへ移動。チェックインしなが ら、その時の服装がジャケット&革靴で良かった(^^;;;と、つくづく思ってしまった。なにしろ旅行中はずっとカジュアルな格好&スニーカーだったので、そのままだったら結構恥ずかしかったかも。

ということで、庶民の私には滅多に泊まれないR-Cホテル宿泊レポートをミーハチックに(笑)

さて、部屋はツインで、予想通りにシックな高級感に満ちていた。それに室内操作もタッチパネル式で電化度も高い。クローゼットを開けてみたら雨用の雨傘まで用意してあった。さすがに至れり尽くせり!でも、高級ホテル慣れしていない私は、1泊ではせっかくのサービスを使いこなせなかった(^^;;;



ちなみに、ベッドは高さがあってステップ台も付いていた。ピローは柔らかで弾力のある羽毛。デスクの他にテーブルとゆったりできる安楽椅子もあった。
で、バスルームも素敵!♪ 洗面台の鏡の前には白胡蝶蘭の鉢植えが置いてあり(開店祝いじゃないんだから/笑)、バスタブも広い。



バスピローやバステーブルが置いてあるのも初めての経験。そのうえ、アロマ・キャンドルも用意されていて、優雅なバスタイムが過ごせるのだ。それに、バスガウンもタオル地とワッフル地の2種類用意されていた。ちなみに、シャワールームはトイレと一緒にガラスで仕切られていて、日本人の感覚からすると不思議なレイアウトだと思った。




翌日の朝食はホテル内のブラッスリーで。よくあるビュッフェ式だが、飲み物はジュースも含めて席でオーダーできる。卵料理など注文してから作ってくれるのも嬉しい。てきぱきと客のニーズを探るスタッフのホスピタリティーはさすが一流ホテルだなぁと感じた。

次回、予算が許せばまた泊まりたいが、正規だったら一体どのくらいの料金なのだろう?いや、知らない方が幸せかも(^^;;;

ミュンヘンのオレンジジュース

2007-06-12 02:30:31 | 食べもの
旅の楽しみは食にある…はずなのだが、最近はタイトな日程のせいで、食事の時間があったら休みたいと思うようになってしまった。さかな家の旅行記を拝見すると、ああ、こんなで良いのだろうか?と反省してしまう(^^;;。ちなみに、今回の旅行で一番美味しいと思ったのはミュンヘン中央駅の果物屋さんで売っていたペットボトル入りのオレンジジュースだったのだから(笑)。

実はこのジュース、生100%の搾り立て果汁で、どうやらこのスタイルはミュンヘンで流行しているようだ。空港のスーパーでは空のペットボトルが用意され、客が生オレンジ自動絞り機を操作して自分で入れるようになっていた。こちらも飲んだのだが酸味が強く、圧倒的に中央駅のジュースの方が甘くて美味しかった!

う~ん、あの冷えた喉越しの美味しさを思い出すとたまらない。ホテルでオシャレなグラスで飲むより、豪快にペットボトルから一気に飲み干す満足感!!こんなに美味しいのだからベルリンでも飲めるかも、と期待していたのに…ベルリンでは全然見かけなかった。どうして??

ミュンヘンと言えばビールだけれど(はい、しっかり飲みましたよ♪)、このオレンジジュースも断然お薦めに値すると思う。いくら気に入っても生だから日持ちはしないし、お土産にもできないのが残念なくらい!

バッキンガムとサンスーシのカラヴァッジョ

2007-06-10 22:28:42 | 美術館
京都旅行の疲れがまだ残っているのに、また旅行に出かけてしまった(笑)。いつもは大体4月に取っていた連休だが、今年は部署の組織変更などもあり、なんだかんだと6月にずれ込んだのだ。

ということで、今回は、ロンドン~ミュンヘン~ベルリンを巡る旅となった。主目的は英国女王陛下のCARAVAGGIOを確認すること、ポツダムのサンスーシ絵画館「聖トマスの懐疑」への再挑戦。なので、巡ったコースは相変わらず合理的とは言えない。自分ながら疲れるコースだなぁと覚悟していたので、土曜日に帰国し、日曜日はしっかり休むことにしていた。

 

さて、巡った先を紹介しながら、感想をサクっと…。

<ロンドン>
・ バッキンガム宮殿クイーンズギャラリー The Royal Collection “Italian Paintings and Drawings”
・ ナショナルギャラリー The National Gallery

さて、クイーンズギャラリーで女王陛下のCARAVAGGIO「聖ペテロと聖アンドレの召命」と「果物を剥く少年」を観た。新発見作品はモデルの顔立ちを見ていると、やはり真作だろうなぁと思う。修復のためか、ちょっとピンとこないところもあるが(白の盛り上がった筆致って、わざとらしいでしょ?)、特にキリストはナショナルギャラリーのサロメに似ているように感じた。

 

眺めていると登場人物の表情以上に手が饒舌に召命場面を物語っていることがわかる。ペテロの左手が中心になり、左右の人物の拮抗する心理劇としての緊張を孕む。この二人の手の向きを見れば、両手で導くキリストのベクトルの力に負けるんだろうなぁ…と。やっぱりCARAVAGGIOって凄い!発見されてから修復されたのだろうが、色彩も鮮やかに蘇った作品は左上方からの光を受けてドラマチックな場面として浮かび上がっていた。ちなみに魚の鱗の光の表現も素晴らしかった。

新発見作品の隣には「果物を剥く少年」。他のヴァージョン作品も観ているが、かなり真作っぽい(?)。テーブル上の黄味がかった果物の質感表現は「果物籠」の筆致表現に似ているのだ。CARAVAGGIOの初期作品として位置されているのだが、静物画家としての実力がしっかり発揮されているように思える。

ところで、王室コレクションのイタリア絵画はチャールズ1世がマントヴァのゴンザーガ・コレクションを購入しているのが基本になっているようだ。それにチャールズ1世は宮廷画家としてジェンティレスキ親娘を招いていたから、あのアルテミシア・ジェンティレスキ「絵を描く自画像」にも会えて嬉しかった♪ なお、この企画展には素描作品も展示されており、ダ・ヴィンチやラファエッロ作品のパワフルで繊細な表現は素晴らしいものがある。

実はかなり時間をかけて観たため、結局V&A美術館をパスして、ナショナルギャラリーのCARAVAGGIO作3作品への挨拶ぐらいになってしまった。で、「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」のサロメはやはり似ていた…と思う(^^ゞ
LNGは名作・傑作が多すぎて、機会があったらまた触れたいと思う(大丈夫かな?/笑)。

<ミュンヘン>
・ ノイエピナコテーク Neue Pinakothek
・ アルテピナコテーク Alte Pinakothek

ノイエピナコテークのゴッホ「ひまわり」はどうしても観たい作品だった。厚塗りの筆致がぐいぐいと惹きつける迫力に満ち、数ある「ひまわり」の中でも傑作なんじゃないかと思う。それと、マックス・クリンガーの異種素材を使用した大理石像「エルザ・アセニイエフ」はヴァンジ作品の先駆的作品のように思えた。

さて、アルテピナコテークではデューラーの自画像に「やぁ!」と挨拶してきた(笑)。アルトドルファー「イッソスの戦い」ではその凄さに驚いてしまたり、グリューネヴァルトの端麗な作品に意外感を持ったり、いや、もう、名品揃い。ダ・ヴィンチやラファエッロからボスにブリューゲル、ルーベンスやレンブラントまで….なるほどの目の果報だった。




<ポツダム>
・ サンスーシ絵画館 Billdergalerie

「聖トマスの懐疑」は文句の無いくらいの傑作である。ああ、これこそCARAVAGGIOだ!と絵の前で佇む。黄金の淡い光が、あまりにも人間的な聖トマス達の好奇心と、「ほら」と優しそうなキリストを包んで美しい。師の傷口に汚い指(爪が汚れているのだ!)を入れるなんてねぇ(笑)。
構図は安定したピラミッド型だが、聖トマスの指とキリストの手、視線を誘う導線は傷口への集中の後、螺旋のように渦巻く。



ここの絵画館は内容の面白さに関わらず、ガイド本は無いし、絵葉書も極端に少なく、鑑賞客なんてあまり期待して無いのかもしれない(^^;;。なにしろ開館時期も5月中旬から10月中旬だけで、前回なんて知らなかったから、11月に行ってがっかりしてしまったのだ。

<ベルリン>
・ ベルリン大聖堂 Berliner Dom
・ 旧ナショナルギャラリー Alte Nationalgalerie
・ ボーデ博物館 Bodemuseum
・ 国立絵画館 Gemaldegalerie

ベルリン大聖堂は大戦による焼け焦げ跡を纏いながらも威風堂々とした大聖堂だ。地下にホーエンツォレルン家の王様の棺が並んでいるのにはびっくり!ああ、ここはプロイセン王国だったんだなぁと思い起こす。

旧ナショナルギャラリーは意外にも仏印象派が充実。以前東博に来たマネ「温室にて」にも再会した。ここのセザンヌ作品には魅了されてしまった。あ、もちろんカスパー・フリーッドリッヒやベックリン作品も多く、象徴主義の神秘性や幻想性もしっかり味わうことができる。そう言えば意表を突くように、通路壁にセガンティーニ作品もあった。

ボーデ博物館はロマネスク・ゴシックから始まる主にキリスト教彫刻を中心にした作品が多く展示されていた。中でもやはりリーメンシュナイダーは特別だと思う。四人の聖人の木彫では、本のページや皮表紙の写実的な質感描写に唸ってしまった。

国立絵画館は言うまでも無く素晴らしい!今回は3度目ということもあり、観たい作品を重点的に抑えることにした。もちろんCARAVAGGIOのアモルにもご挨拶(笑)。ちなみに前回は展示されていなかった「黄金の兜の男」もあり、大阪のレンブランント(?)話題を含め西美以来の再開を果たしてきた。で、今回の重点チェックはヤン・ファン・エイク「聖堂の中の聖母子」で、教会の窓からの光に溜息!

続きはぼちぼちとし、以上、取りあえずの旅行報告としよう(^^;;;