花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

「カジノ・ルドヴィージ」オークションは4月7日に持ち越し。

2022-01-20 12:36:27 | 建築

カラヴァッジョの描いた天井画のある「カジノ・ルドヴィージ・ボンコパーニ」がオークションに出されることは知っていたが、2022年1月18日のネットオークションでは入札者がでなかったようで、2022年4月7日に通常のオークションに出されるようだ。

https://artemagazine.it/2022/01/19/asta-casino-dellaurora-tra-i-possibili-contendenti-anche-bill-gates/

私的には2010年のカラヴァッジョ没後400年展覧会の時に「カジノ・ルドヴィージ」を訪れることができた。訪問記を書いているので下記URL ↓ ご参考まで。

https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/b2dc4a8427c1593ab46952d1cee876da

 

イタリアでは政府の介入を求めるネット署名活動が行われているが、私的にもイタリアの公的機関が購入して欲しいところだ。(購入希望者予想にビル・ゲイツの名が挙がっているが、個人的感想だが、ダ・ヴィンチの手稿が日本で公開された時の展示が酷かったので、彼には落札して欲しくない。)


彫刻家はニコデモがお好き(^^;

2022-01-17 00:56:03 | 西洋彫刻

以前、このブログで「ミケランジェロとカラヴァッジョのニコデモ」について書いたことがある。

https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/46335b9f6c0fc529b547e39118403b0d

ミケランジェロ《バンディーニのピエタ》(1552-53年)ドゥオモ博物館(フィレンツェ)

このピエタのニコデモはミケランジェロの自刻像(セルフポートレート)とされる。ニコデモは伝説(新約聖書外典)によれば、後に木彫りのキリストの磔刑像を作ったという。カラヴァッジョがそれを念頭に《キリストの埋葬》でニコデモをミケランジェロとして描いた可能性は、まぁ、否定はできないのだけどね

で、実は、このニコデモ自刻像はミケランジェロだけかなぁと思っていたら、なんと、ドイツの彫刻家たちもニコデモを自刻像として彫っていることをお勉強してしまった。あの!リーメンシュナイダーさえもなのだ!!

ティルマン・リーメンシュナイダー(Tilman Riemenschneider, 1460頃 - 1531年)はヴュルツブルグの巨匠(彫刻家)である。当時の彫刻は彩色彫刻が主だったが、リーメンシュナイダーは専らモノクロームの木彫を作った最初期の彫刻家でもある。

ティルマン・リーメンシュナイダー《クリクリンゲン祭壇画》プレデッラ(右端)〈博士たちと議論する少年イエス〉の博士の一人としての自刻像(セルフポートレート)。

下↓はニコデモとしてリーメンシュナイダー自刻像と言われる作品だ。

ティルマン・リーメンシュナイダー《哀悼群像》(1519-22年頃)マイトブロン,シトー会女子修道院聖堂(砂岩彫刻)

上画像の拡大図:中央に精油壺を持つニコデモがリーメンシュナイダー自刻像と言われる。

ちなみに、デューラーと同じニュールンベルグのアダム・クラフト(Adam Kraft, 1455/60 - 1509年)も。下は彫刻道具を持った自刻像(セルフポートレート)。私が作りましたっ!て顔ですね。顎髭が見事!

アダム・クラフト《台座を支えるアダム・クラフト》(1496年)聖ローレンツ教会

下↓は顎髭クラフトのニコデモ自刻像とされるもので、ちゃんと槌と鑿(彫刻道具)を持っている

アダム・クラフト《シュライアー家とランダウアー家の墓碑》(1492年)聖ゼバルドゥス聖堂東壁面

いずれにせよ、彫刻家がニコデモを自刻像(セルフポートレート)として彫っているのは、画家たちが聖ルカを自画像として《聖母を描く聖ルカ》を描いているのと同じなのだろうなぁと了解したのだった。


「ポンペイ」展が宮城に巡回!♪

2022-01-16 02:32:54 | 展覧会

1月14日(金)から東京国立博物館で「ポンペイ」展が始まったが、なんと!宮城にも巡回するようだ

https://pompeii2022.jp/

【東京】東京国立博物館 2022年1月14日(金)~2022年4月3日(日)

【京都】京都市京セラ美術館 2022年4月21日(木)~2022年7月3日(日)

【九州】九州国立博物館 2022年10月12日(水)~2022年12月4日(日)

 ほか1会場(宮城)

って、宮城にちゃんと巡回してくださいね、お願いですから

私的にナポリの国立考古学博物館は訪れたことがあるのだが、恥ずかしながらポンペイには行ったことがない。当時は古典古代苦手だったので、2度のナポリ行きはカラヴァッジョのためにだけだったが、それでも《アレクサンドロス大王のモザイク》は観ておこうと思ったのだ。

近年、ミラノで「MITO E  NATURA」展を観、古典古代も面白いじゃん!と開眼、その後、ちょっとギリシア・ローマ美術をお勉強する機会があった。次にナポリに行く時はぜひポンペイへ...と思っていたら...この状況になってしまったのだよ

ポンペイへはいつ行けるかわからないが、「ポンペイ」展で予習勉強できたらいいなぁと思う。


国立新美術館「メトロポリタン美術館展」チケット販売開始!

2022-01-09 16:07:19 | 展覧会

国立新美術館「メトロポリタン美術館展」のチケット先行販売が始まった。

https://www.nikkei4946.com/2022/met_tokyo3/

日経ID決済で先行割引にて日時指定入場券

 ・先行販売期間:2022年1月7日(金)~1月24日(月)

 ・特別価格:1,900円(200円割引)

 ・観覧予約対象期間:2022年2月9日(水)~3月31日(木)

◎通常販売(日時指定入場券)

 ・通常販売期間 :2022年1月26日(水)~

 ・通常価格:2,100円

コロナ感染拡大のため、東京都美術館「フェルメールとオランダ17世紀絵画展」の開催が延期されたが、この国立新美術館「メトロポリタン美術館展」もどうなるのか予断が許されないところだ。無事の開催を祈るしかないだろう。


縁起物。

2022-01-02 13:28:50 | 食べもの

年末に東京の友人から届いた「縁起物」

実は、この「だるまさん」はお菓子の箱で、中にマドレーヌなどの焼き菓子が入っていた

お正月スイーツということで、努力目標のダイエットが今年も危うくなる予感