花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ローマからマドリッドへ。

2016-05-31 04:21:12 | 海外旅行

イタリアでは炎天下、汗だくで観て歩きをしていたのですが、マドリッドは意外にも風が涼しくて気持ちが良いです。 

さて、ローマの最終日はゆっくりしたいと思い…

・サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

・ヴィラ・ジュリア「国立エトルリア博物館」

・パラッツォ・バルベリーニ「国立古典絵画館」

地下鉄A線沿いでまとめてみました(笑) 

中でもヴィラ・ジュリアはとても気に入ってしまいました。お庭が素敵なんです♪ ちょうど香りのよい花々が咲き乱れ、木陰のベンチでぼーっと過ごすことができました。博物館も人がまばらで、エトルリア時代の出土品をのんびりと眺め、「黄金展」で来ていた金細工の装飾品にまた魅了され、ローマで再訪したいお気に入りの場所になりました。

ヴィラ・ジュリアの正面です。

入場するとお庭が広がっています。

お庭の奥には古代風庭園も♪

ということで、イタリアの各都市は欲張り過ぎて、毎日疲れ果てていたのですが、マドリッドでは少しのんびりしたいと思っていた…んですが、多分また頑張ってしまいそうです。だって、ホテルにチェックイン早々、プラド美術館に行って「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展」を観ちゃったら、もうテンションがハイになり、そのうえ、階下の会場で「ボス展」の内覧会が開催されているのを目撃したら、否が応でも盛り上がっちゃうじゃないですか?!プラドの企画展って凄すぎますっ!!

「ラ・トゥール展」だけでお腹一杯で、もったいなくも(プラドです!)常設展は後日に観ることしました。なにしろ、今日ローマ→マドリッドだったので、体力が持ちませんです(>_<)


ローマは疲れます(^^;

2016-05-29 06:11:17 | 海外旅行

ローマは広くて移動に時間がかかります。なので、疲労も極地です(>_<)

昨日は…

・スクデリエ・デル・クイリナーレ「コレッジョとパルミジャニーノ」展

・サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

ピントリッキオ《幼児キリストの礼拝》が素晴らしい!背景の描き込みはフランドル絵画の影響ではないのか??

久しぶりに仰角で観たら、スコップの角度が絶妙なのに気が付いた。さすが、カラヴァッジョですもん♪

ちなみに、ボルゲーゼ美術館に予約しないで立ち寄ったら、火曜日まで予約で満杯だとのこと。今の時期、観光客が多すぎる!! 

今日は…

・サン・カルロ・アッレ・クアトロ・フォンターネ教会

・サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

・サンタ・アゴスティーノ教会

・ドーリア・パンフィーリ美術館

・サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会

・サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会

画像は後追いになりそうです(^^;;


今、ローマです。

2016-05-28 04:00:26 | 海外旅行

ミラノ→ボローニャ→フィレンツェ→ローマに辿り着きました。今回の旅前半は教会を中心に廻っていたので、炎天下のハードな歩きのため、筋肉疲労で足が動かなるほどでした。それに左足のくるぶしも痛く、これから先がまだまだあるので心配です。 

さて、ノヴァラから戻った後で廻ったミラノの教会は...全然予定通りに行かなく、閉まっていたり、暗くて見えなかったり、教会がオフィスになっていたり!くたびれ損と言っても良いくらいです(>_<)。一方フィレンツェは予定がサクサク進み、予定外のパラティーナ絵画館まで観てしまったのに。 

で、ミラノとフィレンツェの間にボローニャ1泊したのですが、ボローニャ駅に着いたらホッとしてしまいました。一応、勝手知ったる街ですからね(^^ゞ。ということで、Fさんと待ち合わせ、一緒に買い物(靴♪)を付き合っていただき、お昼までご馳走になってしまいました(^^;;。Grazie!>Fさん 

さて、廻った教会ですが、ミラノは口惜しいので書きませんが(笑)、フィレンツェでは...

・サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂(三度目!)

ブロンツィーノ《キリストの復活》への入口がわかった!

ミケロッツォ《テンピエット》の全体像が撮れた♪ 

・サン・ミケーレヴィストミニ教会

・パディア・フィオレンティーナ教会

・オルサンミケーレ教会

・マリノ・マリーニ美術館=旧サン・パンクラーツィオ教会

アルベルティの《テンピエット》(ルチェライ礼拝堂)なのです♪

・ホーン美術館

・サンタ・フェリチタ教会

・パラティーナ絵画館

ちなみに、『宮下孝晴と行く隠れた珠玉の作品に出会う旅 フィレンツェ・トスカーナ編』(梧桐書院)を参考に廻りました♪(momoさん情報にGrazie!) 

さて、ローマでは早速スクデリエ・デル・クィリナーレ「コレッジョとパルミジャニーノ」展を観たのですが、感想はサクッと次回に書きたいと思います。


ノヴァラ「ロットからカラヴァッジョ」展の感想(1)

2016-05-25 13:23:01 | 展覧会

ミラノからノヴァラまでは快速電車で40分ぐらいなので往復しやすい距離だった。ノヴァラといえばカラヴァッジョの弟が司祭をしていた所だった記憶があるが(曖昧(^^;)、「ロットからカラヴァッジョ」展が開催されたのもその縁なのかな?? 

で、展覧会はやはりロベルト・ロンギを顕彰する内容になっており、彼の論考を基に財団所蔵作品中心に展示されていた。財団作品の一部は以前「フィレンツェのカラヴァッジョとカラヴァッジェスキ」展の一環で観ていたが、今回改めて再構成された内容はとても興味深かった。ちなみに会場で出迎えてくれたのはピエル・パオロ・パゾリーニによるロンギの似顔絵!(笑) 

実は最近『芸術論叢』に目を通したのだが、ロンギがボローニャ大学での講演でアミーコ・アスペルティーニも登場させ、最後はモランディで締めくくっており、ロンギの嗜好に思わずニンマリしてしまった(^^ゞ。そのアミーコが今回の展覧会の初っ端から登場したのだ♪ さすが(?)ボローニャ派やドッソ・ドッシのフェッラーラ派への目配りもされていた。 

で、今回一番面白かったのはヴェネツィア派の異端(?)ロレンツォ・ロットだった。特に《聖家族(題をメモしなかった(^^ゞ)》は思わずレンブラントを想起した作品で、その先進的なキアロスクーロはロンバルディ派に影響を与えていくことが了解された。ロットの聖人を描いた作品はモレットやモローニを彷彿させるし、ブレーシャやベルガモへの影響を目で見ることができる。写真がOKだったので後で画像を紹介したい。 

時間が無いので端折ってしまうが、カラヴァッジョ作品はクレモナの《瞑想する聖フランチェスコ》で、財団所蔵の《果物の皮を剥く少年》(模写作品)も展示されていた。カラヴァッジョ作品ならば東京の展覧会の方がもちろん充実しているが、ノヴァラ展覧会はカラヴァッジョに影響を与えた先駆的作品を扱っているのであり、カラヴァッジョから影響を受けたカラヴァッジェスキ作品も扱っている。  

ということで、聖人たちを描いた「ソロモンの審判の画家」がジョゼッペ・デ・リベーラになった件については、西美の川瀬氏の講演会を聴講したので面白く観ることができた。「同じモデルを使う画家たち」という川瀬氏の視点はとても興味深かったし、リベーラ偏愛の眼は多分パピとは違うものを見ることができるのかもしれない。 

もう急ぎ足になってしまったので、とりあえず(1)にしてしまう。時間ができたら(2)も書きたい(^^ゞ


今、何故かミラノです(^^;

2016-05-24 05:18:52 | 海外旅行

今、何故かミラノです(^^; 久々にアリタリアの直行便に乗りました。やはり楽だわぁ~♪

で、なんとかホテルのWi-Fiに繋がりましたが、行く場所によっては難しいかもしれません。できる時に更新したいと思います。

ちなみに、去年の秋はボローニャのアパート滞在だったので、画像を入れる時間がありましたが、今回は駆け足旅行になりそうなので、画像は帰国後になるかもしれません。


「伊東マンショの肖像」と「ポンペイの壁画展」サクッと感想。

2016-05-23 01:03:19 | 展覧会

何故か途中下車(?)の東京です。せっかくなので観るべきものは観ることにしました。サクッと感想です(^^ゞ

・「伊東マンショの肖像」 東京国立博物館

ヴェネツィア派(ティントレットの息子!)が描いた初めての日本人です!伊東マンショ君はなかなかに威厳をもって描かれているように見えました。でも、なんだか不安げな眼差しも感じたのですけどね。遠い日本を離れイタリアまでやってきた心労も透けて見えるような気もしますね。ということは、ドメニコ・テントレットの筆力もあり、ということでしょうか?

私的には「作品」としてよりも「歴史」としての重みをずしっと感じてしまいました。なにしろイエズス会ですからねぇ、帰国したらキリスト教禁止令ですしねぇ...。ちなみに、帽子の飾りメダルの人物は誰なのでしょう?ちょっと気になりました。

ゲストのやすこさんさんのシンポジウム・レポートによると、「作品発見」に至る来歴調査もとてもスリリングだったようで、1枚の絵の持つ物語の深さと広がりが凄いなぁと思いました。 

・「ポンペイの壁画展」 森アーツセンターギャラリー

はっきり言って、考古学的古代は苦手です(^^ゞ。でも、今回の展覧会は「考古学的」なものではなく「絵画」をテーマにしているので見応えがありました。

面白いのは、建築物を遠近法的に描いてはいるけれど、正確な遠近法ではないので、眺めていると、なんか変!で、だまし絵というより不思議な空間を描いているなぁと思ってしまいました。ちなみに、某先生が「入り込めない」とおっしゃっていたのが了解できました。

で、やはりハイライトはアウグステウムの大画面の神話画でしょうね!《テイセウスのミノタウロス退治》は本当にラファエッロ風なんだもの~♪あ、たれ目っぽいのがちょっと玉木宏二に似ていると思いません?(笑)。それにしてもルネサンスの古典古代がそこにありました!!

で、ミラノ「MITO E NATURA」展でも展示されていた「静物画」、クセニアもありましたね。できたら、もうちょい良品を持って来てほしかったです(^^;。「風景画」は第4様式の神的領域(聖域)の風景が多かったけど、時代が遡るマケドニア時代の墓所風景画に似ていたのは聖域だからということ??

それから、会場で図録を見ていたら、ミラノの展覧会で気に入っちゃった緑の美しい《庭園の風景》が「黄金の腕輪の家」の壁画であることがわかり、はい、お勉強をしてしまいました(汗)。ということで、今まで避けていたポンペイを訪れたくなった興味深い展覧会でしたです(^^;; 

で、で、今、ネットで公式サイトをチェックしたら、豪華なギャラリートークがあったのですね!!わぁ~、贅沢だわぁ~、残念だわぁ~(>_<) それに、NHK「日曜美術館」アートシーンも観れないっ!!


東京怒涛の3日間。

2016-05-15 10:52:55 | 展覧会

今回の東京滞在は怒涛の3日間だった。

観た展覧会は…

・「若冲展」 東京都美術館 

・「ルノワール展」 国立新美術館

・「メディチ家の秘宝展」 東京都庭園美術館

・「黒田清輝展」 東京国立博物館

・「カラヴァッジョ展」 国立西洋美術館 (3度目) 

聴講した講演会は…

・「ナポリにおけるカラヴァッジョの継承者たち」川瀬佑介氏(国立西洋美術館研究員) 

特に「若冲展」は激混みで、炎天下180分待ちで身体はもうボロボロ(笑)。それでも何とか耐えられたのは、行列で偶然隣り合わせになったHさん(美術展好き♪)と楽しいおしゃべりができたから。Hさんに感謝! できたら次回にサクッと感想を書きたいと思う。

ちなみに、久々にお会いした某画伯に「カラヴァッジョ展感想の続きを書かなくては...」と言ったら、「えっ、まだ続くのですか?」とあきれられた(笑)。本当に書けるのかなぁ?(^^ゞ>自分


「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」公開とシンポジウム。

2016-05-13 23:48:14 | NEWS

今日、東京国立博物館「黒田清輝展」を観たのだが、会場出口で興味あるチラシを発見! なんと、東博で「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」が特別公開され、それを機に、イタリア文化会館で「イタリアと日本、初めての出会い」と題したシンポジウムが開催される。

東京国立博物館 特別公開「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」

・月日:2016年5月17日(火)~7月10日(日)

・会場:東京国立博物館 本館7室

ドメニコ・ティントレット《伊東マンショの肖像》(1585年)トリヴルツィオ財団(ミラノ)

若桑みどり著『クアトロ・ラッガツィ』は天正遣欧使節を扱っており、読み応えのある歴史物語であった。この少年使節の一人である伊東マンショの肖像画がイタリアで発見され、東京国立博物館で公開されるという。当時のヴェネツィア共和国元老院がヤコボ・ティントレットに発注し、その息子ドメニコ・テントレットが完成させたらしい。 

イタリア文化会館 シンポジウム「イタリアと日本、初めての出会い」

・月日:2016年5月18日(水)

・時間:15:00~18:00(会場:14:30)

・場所:イタリア文化会館 アニェッリホール 

残念ながら聴講できないので、聴講された方は内容・ご感想等、教えて頂けると嬉しいです(^^ゞ


福島「フェルメールとレンブラント」展・小林先生講演会

2016-05-06 00:22:27 | 講演会

フェルメールとレンブラント-17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展は、感想文は書いていないが、既に森アーツセンターギャラリーで観ているので、福島の特別講演会の聴講だけさせていただいている(^^;; 

先の宮下先生の講演会に続き、先週、福島A・O・Zで小林頼子先生の講演会を聴講した。今回、初めて小林先生のご尊顔を拝したのだが、着物姿が良くお似合いで、とても素敵でしたわ~♪  

講演会テーマは「澄みわたる窓辺-フェルメールの女のいる空間-」で、今回出展されている《(窓辺で)水差しを持つ女》を中心とした内容だった。 

フェルメール《窓辺で水差しを持つ女》(1662-65年)メトロポリタン美術館

特に興味深かったのは…

・当時の居住空間は多機能で、「プライバシー」という概念が無かった。

・男女の仕事の棲み分けが奨励された(例:ヤーコブ・カッツ『乙女の書』)。

・オランダ社会の豊かさに連れ、個別機能としての「個室」が求められるようになる。

フェルメールの描く「窓際にひっそりと佇む女」はプライバシーが守れる設定になっており、フェルメールは「プライバシー」という当時の新しくビビッドな感覚を絵画の中に導入している。(超省略&誤解があったらスミマセン(^^ゞ) 

この他にも大変勉強になるお話が盛りだくさんで、もっと絵画を丹念に観なければいけないなぁと反省する事多々だった。なにしろ小林先生の細部観察が凄い!! 私もせっかく買った単眼鏡を活用しなくちゃね(^^;; 

で、フェルメール《水差しを持つ女》は先に描いた椅子や背景を塗りつぶしたり、地図を移動したりしているのだが、小林先生はその変更過程の画像も併せて紹介してくれた。その画像を見ながら、某先生のお話が凄く合点され、私的に一番の収穫だったかもしれない。


昨日で良かった...。楽天戦(^^;

2016-05-05 19:21:19 | Weblog

今日の楽天対ロッテ戦、松井の失点は…残念でした(-_-;) 

昨日、友人たちとコボスタジアムで楽天対ロッテ戦を観戦しました。もちろん、昼間っからビールを楽しむのが目的と言うか…(笑)。そして試合も、楽天5対3ロッテ、で勝ちました(^^)v 

なにしろ、試合前から「先発の美馬は大丈夫だろうか?」と皆で心配していたのですが、何と美馬は頑張って「1112日ぶり本拠地で白星」だったのですよ~♪♪ 

で、今日の試合は…楽天8-15ロッテ、哀しいですが負けちまいました(;_:)。観戦したのが昨日の勝ち試合で良かったぁ…と、つくづく思ったのでした(^^;