花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

函館と台風。

2016-08-30 22:53:15 | 国内旅行

ようやく台風一過の仙台です。

実は昨日からO夫妻と函館に行っていました。迫りくる台風...危機一髪!今日午前中に仙台へ戻ることができました(ほっ)。午後には北海道新幹線もストップしたようですし(^^;;

私にとっては初めての函館で、1か月前からO夫妻と計画を練っていました。それなのに、なんと台風がやって来たのです!! もちろん、それでめげる私たちではありません(笑)。予定を大幅に変更しながらも、しっかり楽しんできました。

函館と言ったら夜景!ですよね。台風の影響でロープウェイが止まっており、残念ながら見ることはできませんでした。でも、念願の活イカを食べることはできたし、五稜郭タワーから五稜郭の星形を眺めることはできたし、私的には目的の2/3は達成というところです。

 

函館と言ったら活イカ♪ 足が動いていました。

 

函館のお約束、朝市の丼ぶりです。(ウニは苦手)

 

五稜郭の星形が見たかったのです。

 

五稜郭の中にある函館奉行所。

 

元町界隈を散歩しながら洋館や教会を眺めて...元英国領事館でお茶したり。

 

金森赤レンガ倉庫でお買いもの。

 

函館でのお買い物は、金森倉庫の記念切手ショップにあったこの切手シートだけ(笑)

夜は毛ガニもタラバガニも食べたし、大門横丁でハシゴしたし、結局、函館は食べて、飲んで、また食べて...の一日でした(笑)。ということで、Oご夫妻に感謝です!♪


「日本イタリア国交150周年」記念切手をGET♪

2016-08-26 21:21:00 | 使うもの

今日、早速郵便局に走りました。はい、無事「日本イタリア国交150周年」記念切手をgetできましたよ~♪ momoさん情報に、Garazie!!

momoさん情報通り、カラヴァッジョ《果物籠を持つ少年》がありました(#^.^#)。お隣はボッティチェリ《書物の聖母》です♪

レオナルド・ダ・ヴィンチ《糸巻きの聖母》とブロンツィーノ《マリア・デ・メディチの肖像》もありました。

今年開催された展覧会からの作品が並んだことになりますね。1シート820円、記念になります(^^)

※追記:「郵趣のための押印サービス」もあるようです。

ちなみに、イタリアではこんな切手も♪ 

2010年カラヴァッジョ没後400年記念切手《ゴリアテの首を持つダヴィデ》(記念消印付のレアものです♪) 

カラヴァッジョ《キリストの笞打ち》(上)とボッティチェリ《マギの礼拝》(下) 

2011年ジョルジョ・ヴァザーリ生誕500年記念切手《聖母を描く聖ルカ》

さすがのイタリアですわ(笑)。以上、Fさんに感謝!!!


パナソニック 汐留ミュージアム「ミケランジェロ展」感想(2)

2016-08-24 23:46:46 | 展覧会

今回の展覧会は「ルネサンス建築の至宝」としてのミケランジェロを紹介するものだと思うが、それ故に、一般向け展覧会として構成するのは難しかっただろうと推察する。 

第1章と第2章は、ミケランジェロの生い立ちや、システィーナ礼拝堂天井画を中心に、私たちの知っている彫刻家であり画家であるミケランジェロの手紙、素描、版画等を中心として展示されていた。 

やはり面白かったのは友人宛手紙「自筆のソネットに添えられた、システィーナ礼拝堂天井画を描いている自画像」だ。

「システィーナ礼拝堂天井画を描いている自画像」(1508-12年)カーサ・ブオナローティ

天井画を描いた時の苦労についてはヴァザーリも書いているが、自筆のイラストを観ると思わず笑ってしまいそうになった(^^;;。自身の描く姿のプロポーションはサスガだが、天井絵のまぁ何とカワイイこと!(笑)。ミケランジェロがとても身近に感じられてしまう。もちろん、凄~く大変だったのもわかっているのだけれどね。 

そして、思わず見入ってしまったのは素描「システィーナ礼拝堂天井画《クマエの巫女》のための頭部習作」である。

(左)「《クマエの巫女》のための頭部習作」 (1508-10年)トリノ王立図書館  (右)システィーナ礼拝堂《クマエの巫女》 部分

習作は、微かに書き直し前の線が見えるが、力強い描線と陰影が年輪を刻む横顔を深く彫り込んでいる。横並列のハッチングはギルランダイオ工房の名残だろうか。線を重ねた陰影は深い皺と皮膚の質感まで暴いて見せる。ミケランジェロの素描の凄さは平面の上に年老いた量感のある横顔を見事に立ち上がらせているのだ!!

(つづく) 


恐るべし、初期中世絵画!(2)

2016-08-23 02:47:53 | 西洋絵画

恐るべし、初期中世絵画!シリーズ、第2弾 (笑)。どうやら自分が自然主義的(擬古典的?)なものを追いかけているような気がする(^^ゞ

<ヨシュアとイスラエル人>『ヨシュア画巻』第3シート(10世紀半ば)ヴァティカン図書館 

ジョン・ラウデン『初期キリスト教美術・ビザンティン美術』(岩波書店)によると、950年前後に盛んであった熱狂的な古物愛好趣味の産物であったらしい。

マケドニア・ルネサンス? フリーズとしてデザインされたものなのか??  

参考:辻佐保子『「ヨシュア画巻」に関する覚書』(ネットで論文を発見)


パナソニック 汐留ミュージアム「ミケランジェロ展」感想(1)

2016-08-16 22:36:01 | 展覧会

パナソニック 汐留ミュージアムで「ミケランジェロ展-ルネサンス建築の至宝」を観た。美術・建築ド素人の感想を少しばかり…。 

「ミケランジェロ展-ルネサンス建築の至宝」図録 (H先生に感謝!) 

今回の展覧会の見どころは「神のごときミケランジェロ」の建築家としての側面を特にクローズアップしたところにある。今まで目にしたことがなかったミケランジェロによる建築用素描や設計図、そして現代テクノロジーによるCG・3D映像、専門家による模型製作(一番わかりやすかった)等により、ミケランジェロ建築の面白さを知る貴重な機会となった。美術・建築ド素人の感想ではあるが、ミケランジェロ建築の基底には彫刻的感覚が随所に盛り込まれているように思えた。 

ミケランジェロ「ラウレンツィアーナ図書館」玄関室(1524-1534年)フィレンツェ 

さて、展覧会構成は

第1章:ミケランジェロ・ブオナローティ  

第2章:ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂  

第3章:建築家ミケランジェロ

オープニングが《ブルージュの聖母》(コピー)だったのは意外だったが、私的にとても嬉しかった。と言うのも、ブルージュではロープが張られ近づくことができず、遠目から眺めるしかなかった。今回はコピー像ながら接近して観察できたのだから♪ 

ミケランジェロ《ブルージュの聖母》(1503-04年)ノートルダム大聖堂(ブルージュ)

《ブルージュの聖母》(コピー)からは、ヴァティカン《ピエタ》の聖母のように若く美しく、幼児を愛しむ優美さを見ることができたような気がする。

ということで、次回に続く...(^^;

 


横浜美術館「メアリー・カサット展」サクッと感想。

2016-08-14 17:51:23 | 展覧会

横浜美術館で「メアリー・カサット展」を観た。感想をサクッと。

私がカサットに興味を惹かれたのは、今回展示されている《桟敷席にて》をボストン美術館で観た時のような気がする。この自意識の強そうな女性がとてもカッコ良くって、作品に込められた現代性に思わず共感したからかもしれない。 

メアリー・カサット《桟敷席にて》(1878年)ボストン美術館 

当時の社会を透かして見せることの巧みさはドガの影響もあるのだろうが、カサットがアメリカ人であったこともあろう。それに、何よりも彼女自身が画家として自立を目指した新しい女性でもあった。当時の女性画家の苦労はモリゾの例からもうかがえるが、カサットは画家としてだけでなく、印象派を母国アメリカに広める手助けもすることになる。

それにしても、ドガの描くルーヴルでのカサットは素敵過ぎる!

エドガー・ドガ《ルーヴル美術館エトルリア・ギャラリーにて、メアリー・カサット》(1879-80年) (考古学展示室という表記は何じゃ?)

ドガとカサットの関係はどうであれ、両者の作風から共通するものが見えるのも確かだ。例えば、一瞬の動きへの洞察とか、版画作品からも了解される浮世絵に対する興味とか、パステル画制作だとか…。 

エドガー・ドガ《ルーヴル美術館でのメアリー・カサット》(1880年)個人蔵

で、今回、私的に「おおっ!」と一番興味深かったのは、カサットがコレッジョ作品の模写のためパルマに滞在していたことだ。「母子像の画家」と言われるカサットの原点がいくらかわかったような気がする。なにしろコレッジョも聖母子像を多数描いており、そこには親密で自然な愛情表現があふれているのだから。 

メアリー・カサット《眠たい子供を沐浴させる母親》(1880年)ロサンゼルス・カウンティ美術館 (背景のカーテン描写にベラスケスを見てしまうのは私だけであろうか?)

今回の《眠たい子供を沐浴させる母親》の解説で、子供の足の引きのばされた仰角表現にコレッジョの影響が示唆されていた。ああ、なるほど!だった。 

ということで、2008年パルマで観た「コレッジョ展」図録を本棚から引っ張り出し、当時、カサットがパルマで目にしたハズの作品をチェックしてみた。って、現在パルマに残っている作品ということになるのだが(^^ゞ 

コレッジョ《聖ヒエロニムスのいる聖母》部分拡大(1527-28年)パルマ国立美術館

コレッジョ「サン・パオロ女子修道院(パルマ)院長居室天井画」(1518-19年)のプットたち (ちなみに最近、修道院長ジョヴァンナ・ダ・ピアチェンツァや装飾プランについての知識を仕入れてしまった♪) 

ということで、コレッジョ研究を含め、カサットの自立した画家としての険しい道のり、作風や多彩な画業の数々、そして母子像の画家と言われる所以をしっかりと知ることのできる、なかなかに面白い展覧会だった。


最近観た展覧会。

2016-08-12 23:29:56 | 展覧会

ブログは一時中断していたけれど、その間も展覧会は観ていた。

・「メアリー・カサット展」横浜美術館

・「ミケランジェロ展-ルネサンス建築の至宝」パナソニック汐留ミュージアム

・「西洋更紗トワル・ド・ジュイ展」Bunkamuraミュージアム 

中でも「ミケランジェロ展」感想文は私的宿題なので、後でちゃんと書くつもりだ。

で、明日あたり「カサット展」感想をサクッと。


国立西洋美術館でニコラ・プッサン講演会。

2016-08-11 21:29:22 | 講演会

前回触れたピエール・ローザンベール(Pierre Rosenberg)氏だが、ニコラ・プッサン本(カタログ・レゾネ)も著しているプッサン専門家だ。故サー・デニス・マーンもプッサン研究していたし、やはり欧州はプッサン好きが多いのだろうなぁ。 

私的には嫌いじゃないけど、追っかけるほど好きとは言えない。同じ古典主義絵画ならばアンニバレ・カラッチの方が身近に感じる。パラッツォ・ファルネーゼの天井画を観てしまった後では、どうもプッサンはアンニバレ・カラッチの影響を受けたんじゃないかと思うほどだし。と言っても、プッサンについてはあまり良く知らないのだが(^^;;; 

で、「メッケネムとドイツ初期銅版画展」をやっているハズの国立西洋美術館でプッサン関連の講演会があるようだ。国立西洋美術館HPによると.. 

★講演会「歴史のなかのニコラ・プッサンの芸術」(国立西洋美術館) 

 ・講 師:ヘンリ・キーゾル教授(ハイデルベルク大学ヨーロッパ美術史研究所)

 ・日 時:2016年9月3日(土)14:00~15:30

  ※ドイツ語による講演(同時通訳付き) 

「17世紀フランスの画家ニコラ・プッサンは、今でこそ美術史上の「巨匠」の座を確立していますが、1960年のルーヴル美術館における大回顧展に至るまでは「時代遅れ」として敬して遠ざけられ、忘れ去られていました。 本講演では、フランシス・ベーコンやピカソらの芸術家や歴代のプッサン研究者による二十世紀におけるプッサンの再発見の歴史を振り返り、プッサン芸術の特質を多面的に明らかにします。」(国立西洋美術館HPより) 

プッサン勉強できるチャンスなのに、残念ながら聴講することができない。どのような内容なのだろうか?? 東京に住んでいたらなぁ…(>_<)


マドリッドで「カラヴァッジョと北方の画家たち展」。

2016-08-10 21:39:20 | 展覧会

先月、プラド美術館「ラ・トゥール展」の感想文を書こうとしていた矢先、つい(?)「The Burlington Magazine(June 2016, No. 1359 – Vol 158)」に掲載されていたピエール・ローザンベール(アカデミー・フランセーズ会員、ルーヴル美術館名誉館長)の「ラ・トゥール展」レヴューを読んでしまった。

ローザンベール氏は1977年グラン・パレ「ラ・トゥール展」にも関わっているし、著作に『夜の画家 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール』(二玄社)もあり、要するにその道の専門家である。故に、含蓄に富みながらも、ラ・トゥール偏愛ならではの苛立ちが滲む、すこぶる面白い展評となっていた。1936年生まれ、御年80歳ともなれば怖いもの無しであろうなぁ、ペンの切先は鋭い。 

で、氏が冒頭で問うていた。

MADRID, is it the world capital of exhibition? 

私的には、Yes,I think so. だった。

★ティッセン=ボルネミッサ美術館「カラヴァッジョと北方の画家たち(Caravaggio y los pintores del norte)」展  

2016年6月21日(火)~9月18日(日)

カラヴァッジョ作品12点と、北方のカラヴァッジェスキ作品と併せて50点ほどが展示されているようだ。Yutube動画をご参照あれ。 

カラヴァッジョ《聖女カテリーナ》(1598年頃)ティッセン=ボルネミッサ美術館

私的に意外だったのは、ネルソン=アトキンズ《洗礼者聖ヨハネ》やプラート《エッケ・ホモ》が展示されることで、未見の方にはぜひお薦めしたい展覧会だ。それに、オランダやフランスのカラヴァッジェスキ作品も興味深い。 と言っても、2012年のトゥールーズ&モンペリエの展覧会規模には及ばないと思うが...。

ちなみに、6月にティッセンに行った時、テル・ブリュッヘン作品が見えなかった。今回の展覧会には参戦しているようだ。ローザンベール氏が特に言及しているのが気にかかる。

マドリッドには行ったばかりじゃないのぉ~!! どうする?>私


すっかり大人世代。

2016-08-09 23:45:08 | 読書

最近、“すっかり大人世代”のお二人による面白い対談集を読んだ。 

 「重いものはすべてだめですね。重いコート、重いバッグ、重いネックレス、重いピアス。なぜなら人生がもう重いから(笑)。」

既に“すっかり大人世代”の私も同感すること多々(笑) 

で、ブログを中断していたのは、ネット関係でウンザリしたことがあったため。他人に自分の重い荷物を押し付けようとする人間は、申し訳ないけどお断りしたい。迷惑書き込みの方も。

以前、東洋経済で「キレる老人」特集があったが、そろそろ私もそんなお年頃か?(自爆)