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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

「Mr. カミナリ」での衛藤、桜井の異なる表現スタイルは、乃木坂の未来を照らす個性の輝き [15Nov14]

2014-11-15 13:30:00 | 芸能
舞台「Mr. カミナリ」に出演したSETメンバーの栗原功平さんがブログを更新して、公演の感想を述べていますね。

栗原さんは、Mr. カミナリである主人公の神田が、生前に参加していたビジュアル系ロックバンドのメンバー、赤い人の(笑)、ジャスティスを演じた方です。

やはり、役への手応えと観客との一体感には相当なものがあったようで、

たまらない!!
舞台やめられない!!

と書かれています。

三宅裕司演じる神田とジャスティスの掛け合いは、今回の舞台で、最大の見せ場の一つと言ってよく、インパクトとユーモアに満ちたシーンは、二回目の観劇でも、一回目以上に大笑いしてしまいました。

ジャスティスは、見ていて目がチカチカするほど、髪から衣装から、赤で染め上げた、いわば攻撃的なビジュアルなのに、感激屋で人情味溢れる性格というキャラに、まずグッときます(笑)。


そして、一番感心したのが、台詞や登場の「間」で、もうこれ以上ないというくらい絶妙のタイミングで、言葉がすっと出てきて、スポットにぬっと現れる。

この軽妙な「間」こそが、最高のスパイスで、何度見ても吹き出してしまう空気感の源ですね。

台詞、ダンス、歌、アクションが鳥肌が立つほど綺麗に連動している「ワイフ」の方々を始め、SETのメンバーは、みなさんスキルレベルが半端ではないんですが、ジャスティスも、それだけで笑いを誘うキャラとシャープな「間」の融合が名人芸と言っていいほどで、芝居を強力に支えていました。

栗原功平オフィシャルブログの「本公演御礼」


衛藤美彩は全公演終了後のブログで、

SETの持つ力は本当に凄かった。

と述べています。

衛藤美彩の2014/11/12_22:24ブログ

この記事は、様々なシーンについて、付帯情報を入れながら触れていて、「Mr. カミナリ」をより深く知るためのガイドブックにもなるので、観劇された方だけでなく、「Mr. カミナリ」とSETに興味のある方には、ご一読をお勧めします。

そうそう、ジャスティスとのツーショット写真も載せてますよ(笑)。


最後の劇中音楽ショーで、きらびやかなドレスを纏った衛藤さん桜井さんが、「Where The Boys Are (ボーイ・ハント)」をセンターで歌う場面に、女性のMr. カミナリである、葛飾と柴又を演じた白土直子さんと丸山優子さんが出ていたのは、個人的には、みさみさのブログで初めて知りました。

Mr. カミナリのときの衣装と雰囲気があまりにショーのそれと違うので(笑)、気づかず失礼しました。

確かに、台詞部分でのあのハモリは、尋常ではない上手さなので、みさ先輩が言うように、歌が桁違いに素晴らしいのは納得です。


SETの舞台は、歌、ダンス、演技、アクションなど、ハイレベルな技をベースとして、その上に、お笑い、人情、ぶつかり合いといったストーリーを載せていくので、劇に厚みがあって、共演者として初めてその渦中に飛び込むと、桜井玲香もそうですが、エンターテイメント界での活躍を目指すものとして、スキルとメンタルの両面から、強烈な刺激を受けるのだと思います。

桜井玲香の2014/11/10_23:06ブログ

初めての舞台がSETで本当に良かった!」「心から尊敬する方にも出会えました!」「私はほんっとーに幸せ者だ!」「演技、やっぱり好きでした!」「夢は必ず叶うんだもん!!」、キャプテンの文章、熱いですね(笑)。

衛藤さんのブログとは違うテイストだけど、情念が伝わるというか、読んでてこちらまで熱くなっていく感じで、桜井さん、本当に良い経験をしたんだなあと、嬉しくなってきます。


面白いのは、「ボーイ・ハント」の歌も、みさみさとキャプテンでは、かなりスタイルが違うことですね。

衛藤さんは、感情の起伏を越えた、「神聖」とでも呼びたくなる、気高く清らかな声で観客を魅了するのに対して、桜井さんは、自身の豊かな感情を、そのまま歌に載せて、聴くものの心に直接届ける感じです。

また、舞台上、SETメンバーとの関わり方でも、あくまで私のイメージですが、桜井さんは、生徒として、ありのままの自分を出しながら、先生である共演者にぶつかり、一方、衛藤さんは、冷静に状況を把握して、あくまで対等な一人の役者として、溶け込んでいこうとする、そういう違いを感じました。

どちらも素晴らしく魅力的なんだけど、同じ舞台を、同じアイドルグループの、同じような年頃のメンバーが演じても、これだけ雰囲気が異なるというのは、私にとって、乃木坂の未来を明るく照らすような、感動的な発見でした。


二人の表現スタイルは違っても、SETと出会い、舞台「Mr. カミナリ」に真正面から取り組んだことで、大きく成長したことは同じだと思います。

2014年の秋、衛藤美彩と桜井玲香という乃木坂のホープが、国内屈指のエンターテイメント集団によるミュージカルに参加し、限られた稽古時間にも関わらず、自らのスタイルで見事に役を演じ切ったことは、彼女たち個人だけでなく、グループの未来に、果てしなく大きな意味を持っているんじゃないでしょうか。

乃木坂には、ダイヤモンドの原石ような、優秀な才能が幾つもゴロゴロ転がっていると書いてきましたが、「虹のプレリュード」の生田絵梨花と「生きてるものはいないのか」の若月佑美を含め、何人かが、キラキラした最初の輝きを放ち始めたようです。

まだ片鱗を見せたに過ぎないその眩しさは、今後、さらに磨きが掛かったら、どこまで美しく光り輝くのだろうと、激しく期待を掻き立てられるほどで、改めて、彼女たちが秘めている才能の大きさに驚かされます。

がむしゃらに手探りで進んできた乃木坂から、個々の魅力に目覚めグループとして花開く乃木坂へ。

今まで乃木坂を応援してきて、本当に良かったと思える、そんな楽しく嬉しい、舞台三昧の秋でした。


関連サイト

劇中音楽ショーで、乃木坂の二人がソロで歌った曲は、1961年1月に発売された、Connie Francisによる「Where The Boys are」です。

曲が聴けるYouTubeのサイトを載せておきます。

「Where The Boys are」sung by Connie Francis

1971年には、「ボーイ・ハント」いう曲名で、伊東ゆかりによる日本語カバーが出ています。

「ボーイ・ハント」sung by 伊東ゆかり


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(速報)「何度目の青空か?」の累計売り上げが56万枚に迫り、乃木坂歴代最高の達成がほぼ確実に [12Nov14]

2014-11-12 11:36:49 | 芸能
昨日、11月10日(月)のオリコンデイリーが発表され、10枚目「何度目の青空か?」は、1万枚で1位に返り咲きました。

先週の月曜日も、9千枚を売り上げ、前日から一気に浮上しての1位で、乃木坂運営は、個別握手会のセールスを、週初めに流し込む傾向があるのかもしれません(笑)。

オリコンに計上するタイミングはともかく、11月10日(月)のデイリーが1万枚となったことで、10枚目シングルの累計売り上げ枚数が、これまで最高記録を更新し続けてきた8枚目「気づいたら片想い」を抜くことが、ほぼ確実になってきました。


「気づいたら片想い」は、現在、発売33週目に入っていて、発表済み31週目までで、オリコンウィークリーの200位以内に入ったケースを単純に合計すると、54万7千枚になります。

しかし、ランクインしていない場合も、売り上げはゼロではないので、これは正確な累計でなく、実際の枚数は推測するしかありません。

「気づいたら片想い」は、ここ数週間、200位以内に入っておらず、今日発表される32週目の11月17日付ウィークリーでもランクインしていない場合、4月2日(水)の発売以来、12週のランク割れとなります。

過去の例から考えて、ランク外のとき、平均200枚の売り上げを予想するのは、過大評価の感が強く、従って、それを上限値に使うアイデアがあります。

すると、11月17日付の時点で、54万7千枚に高々2千4百枚を加えたものが、累計枚数と推測され、54万9千枚あたりが上限レベルになる。


一方、「何度目の青空か?」のオリコンウィークリーの推移は以下の通りです。

凡例
オリコンウィークリーに表示されている日付:順位, 売り上げ枚数 [発売からの経過週(~その週終わりの日付), そこまでの累計枚数]

#「累計枚数」は、各週の数字を足し合わせたもの

10月20日付:1位, 47.9万枚 [1週目(~10月12日), 47.9万枚]
10月27日付:7位, 02.6万枚 [2週目(~10月19日), 50.5万枚]
11月03日付:6位, 01.9万枚 [3週目(~10月26日), 52.3万枚]
11月10日付:6位, 01.5万枚 [4週目(~11月02日), 53.8万枚]
11月17日付:9位, 01.2万枚 [5週目(~11月09日), 55.0万枚]

(参考)
11月03日デイリー:0.9万枚
11月10日デイリー:1.0万枚

# 思った以上に早く、11月17日付オリコンウィークリーの結果が出てきたので、上表と以降の文章部分に、最新情報を入れて、最初の投稿記事を少し書き換えました。主旨に変更はありません。


11月17日付ウィークリーは、今日、1万2千枚の9位と判明、これで10月9日(日)までの総売り上げ枚数、すなわち5週目終了時点での累計が55万枚となり、「気づいたら片想い」の上限値である54万9千枚に近い数字が出ています。

さらに、11月10日(月)のデイリーが、1万枚となったことで、「何度目の青空か?」の累計は、6週目初日月曜の時点で56万枚に肉迫しており、6週目終了時点で、「気づいたら片想い」を1万枚以上引き離すことがほぼ確実になったと言えます。


8枚目「気づいたら片想い」が、おそらく55万枚にギリギリ届くかどうかであることから、ランク割れでの枚数評価という不確定要素はあるものの、10枚目「何度目の青空か?」の累計は、5週目で8枚目と同じかやや多く、6週目でほぼ確実に上回るレベルに達すると見ていいでしょう。

まあ、7日間、総部数900という大規模握手会の賜物ではあるけど、間違いなく、メンバーの血の滲むような努力に支えられた数字で、先ずは素直に喜びたいと思います。

とくに、乃木坂は最近、良いニュースに飢えている部分もあるので(笑)。


ということで、歴代最高のCDセールス、おめでとうございます!


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心揺さぶる歌声と高いコメディ適性、桜井玲香ヒロインの「Mr. カミナリ」は演劇の未来を開くか [10Nov14]

2014-11-10 16:00:00 | 芸能
衛藤美彩さん、桜井玲香さん、スーパーエキセントリックシアター(SET)創立35周年記念公演「Mr. カミナリ」、2週間全18回の舞台、本当にお疲れ様でした。

SETは、コメディを基本に置きつつ、本格的な歌とダンスで観客を魅了する、国内屈指のエンターテイメント集団で、二人のWキャストが告知されたとき、ハイスキルな舞台に付いて行けるのかどうか、「大丈夫?とくにキャプテン?(笑)」と、正直、一抹の不安を感じていました。

ところが、いざ始まってみると、二人とも持ち味を生かした演技で物語に溶け込んでいる。

そして、コーラスやソロの場面で、素晴らしい歌声を響かせ、SETの舞台に新しい風を吹き込んだんじゃないかと、ファンとして自惚れられるほど(笑)、存在感のあるヒロインを作り出して、乃木坂46の底力を見せてくれました。


私は、以下の記事で書いたように、「折り返し付近」の衛藤さんと、さらに、千秋楽前日の桜井さんを観てきました。

衛藤美彩の美声炸裂!SET「Mr. カミナリ」はアイドルとの化学反応が斬新なミュージカルコメディ [04Nov14]

前回のカーテンコールで、座長である三宅祐司さんが「また違ったアプローチになっていて」と述べたように、確かに、キャプテンの回は、みさみさとは異なる雰囲気の舞台になっていたと思います。

というのは、現実離れした超絶美少女ながら、桜井さんには、なぜかそこはかとなく漂う「天然感」というか、「ポンコツ感」というか(笑)、「ボケキャラ」的な雰囲気がある。

それが三宅裕司のツッコミ魂を刺激するのか、ヒロイン臼杵七音 (うすき ドレミ) への当たりが、みさみさのときより、強くなっていた気がします。


そもそも名人芸と言える域に達している、小倉久寛との掛け合いも、彼が醸し出す究極レベルの「ボケ感」があってこそ成り立つもので、桜井玲香のような、お嬢様なんだけど、隙だらけという空気感は、三宅さんの好物じゃないかと(笑)。

衛藤、桜井で、台詞や筋立てが大きく変わることはないのだけど、アドリブ部分でのやり取りが、キャプテンの方が、よりコメディ色が濃くなっている印象を受けました。

カーテンコールのとき、いよいよ千秋楽を残すのみとなった今の気持ちを聞かれて、桜井さんが「顔合わせから、稽古、公演と、あっという間に過ぎてしまって、まだまだ物足りない」と述べたのに対して、三宅さんが「じゃあ、地方公演に来る?」と返してました(笑)。

演技部分での桜井玲香のキャラは、正統派のボケとツッコミを基本とするSETの掛け合いに、かなりフィットする可能性を感じさせるもので、座長のお誘い発言には、ちょっとだけ本音が入っているかもしれません。


桜井玲香が吉本新喜劇を彷彿させる庶民的なドレミを演じたのに対して、衛藤美彩は、目が離せなくなるスタイルの良さと、淀みなく台詞を繰り出す隙のない演技で、「本当に、君は一介の音楽教師なの?」という雰囲気を発散します。

ストーリーについての予備知識を一切持たず、「Mr. カミナリ」を観たのですが、衛藤美彩が登場してしばらくの間、彼女は、政府から派遣された潜入捜査官ではないか、禁止されている音楽を秘密放送で流し続ける「南のヤンバルクイナ」のアジトを見つけようとしているのではないかと、かなり後半まで疑ってました。

「Mr. カミナリのみなさん、この地下室を超文科省に通報したのは、実は、私なんですよ、ハッハッハッ」てなことを、みさみさが突然言い出すんじゃないかと(笑)。


ただ、彼女がおじいちゃんから教わったという「とんこつラーメン」の歌をうたい、主役であり、Mr. カミナリの一人である、三宅裕司演じる神田さんがその歌を知っていたという辺りから、二人の血のつながりが浮上してきて、ドレミはたまたま騒動に巻き込まれた普通の人なのね、という気分になってきました。

ちなみに、Mr. カミナリは、荒んだ若者が引き起こす犯罪などの社会問題を解決するため、政府が、昭和の「かみなり親父」を参考に、子どもの教育用として、なんと!、希望者を死後に改造して作った人造人間です。

生前の記憶はすべて消されるので、ひ孫であるドレミと会っても、自分との関係には気づかないという状況が可能になっています。

そして、Mr. カミナリ制度を唯一受け入れなかった九州への逃亡を続ける中、一歩手前の下関で、実は自分自身が作ったその歌によって、神田さんが、生前の出来事を思い出し、お笑い的にも、音楽的にもゴージャスなクライマックスへ流れ込んでいく。

歌は「記憶のしおり」であり、人の心を動かす凄いパワーを持っているというのが、「Mr. カミナリ」の一つのテーマだと思います。


桜井玲香のドレミは、共演者の輪の中にどっぷり入って、みんなで芝居を進めていくヒロインであるのに対して、衛藤美彩は、隠し切れないスターオーラが、「掃き溜めの鶴」的なワクワク感を醸し出す、「自走式」ヒロインというイメージでした、あくまで私の感覚ですが。

ただ、雰囲気は違えど、二人とも、それぞれの個性を上手く発揮した演技が出来ていて、彼女たちの役者としての潜在能力と、SETという劇団の懐の深さを感じました。


ところで、今回の舞台を観ていて、衛藤さんは、大仕掛けのアクション映画で栄えるんじゃないか、ハリウッド的な大作でも、彼女であれば様になるんじゃないかと、ふと思いました。

イメージとしては、「007」のボンドガールというより、「バイオハザード」でミラジョボビッチと対決する感じが良いですね(笑)。

「ミステリアス」な雰囲気って、単にビジュアルが飛び抜けているだけで出せるものじゃない筈で、あれだけの「只者じゃない」感、しかも「セクシー」がもれなく付いてくるのは(笑)、大きな武器になるんじゃないでしょうか。

みさ先輩自身が目指すイメージがあると思うので、あくまで1乃木坂ファンの勝手な願望なんですが、全身レザーの衛藤美彩がハイキックした後、銃を構えるシーンとか、最高に魅力的だと思うのですが、どうでしょう、何だか変な方向に、妄想を膨らましてしまいましたけど(笑)。


芝居部分では、違うタイプのヒロインを演じながら、歌部分に入ると、ステージが消え去って、観客を別世界に連れて行くほど、二人とも素晴らしく魅力的な歌声を披露してくれます。

衛藤さんは、「鈴を鳴らす」ような天使の歌声で、聴いていると、俗世の煩悩を忘れ、天上界で優雅に遊んでいる気分になる。

一方、桜井さんは、透き通った高音の美しさに加えて、低いパートにも力強さがあり、自身の感情をそのまま音楽に載せて届けるような、非常に気持ちのこもった歌で、心を揺さぶられます。

とくに最後の劇中音楽ショーは、衛藤さんと桜井さんの歌唱力が遺憾なく発揮され、超絶に美しいビジュアルとの相乗効果によって、どこに出しても恥ずかしくない魅力溢れるプロのステージになっていました。

正直、乃木坂のライブや番組で、個々のメンバーの素晴らしさを、ここまで上手く引き出したものは見たことがなくて、SETのプロデュース能力の高さに感心すると共に、運営との差を考えて、ちょっとブルーな気分になりました(笑)。


キャプテンの回を観たとき、すぐ前の席に、SETのファンなのでしょう、おばあさん、お母さん、娘さんの、親子三代と思しき方々がいて、その反応が気になったのですが、キャプテンの歌に聴き入っておられて、乃木坂ファンとして、嬉しかったですね。

さらに、カーテンコールのとき、「れいか~!」と声が上がると、おばあさんが、「おお!!」と笑いながら声のする方を身を乗り出して見ていて、普段のSETではあまりないだろう、アイドルの現場感にも、興味を持たれているようでした(笑)。

芝居のあと、カーテンコールで役者の名前を呼ぶのは、「ブラボー!」と叫ぶのと同じく、観客として許される範囲の賞賛表現だと思いますが、歌舞伎の「よっ!成田屋!」のように、基本的にシステムとしてやっているのではなく、本当に観客が自由意思で叫ぶのは、日本の演劇では少ないのかもしれません。

アイドルのコンサートでは当たり前の「れいか~!」「みさみさ~!」が、「Mr. カミナリ」のカーテンコールで、上手いタイミングで炸裂する光景を見ていると、衛藤・桜井の生み出した個性的なヒロイン像と共に、演劇に新しい風を吹き込んで、乃木坂とSETのコラボが成功しているという意を強くしました。


「Mr. カミナリ」のパンフレットに、三宅裕司、小倉久寛ら劇団員と、衛藤、桜井の対談が載っています。

その中で、三宅さんは、

素敵な2人を客演に迎えて、今までとはだいぶ違う印象になるかと。
-------(略)------
これをきっかけにSETが違う形になる可能性もあるよね。

と述べています。

SETという、スタイルが確立しているように見える人気劇団にとっても、乃木坂メンバーとの共演は、今後の方向性をも視野に入れた、大きなチャレンジだったようです。


日本の芸能界は、プロダクション、映画会社、レコード会社、劇団など、タレントを供給する大手の顔ぶれがほぼ固定化されている感があり、一種の停滞感や閉塞感が漂っていて、そこにインターネットの普及を主原因とする、テレビ視聴率の低迷などが追い打ちを掛け、人や企業からお金を集める力が以前より弱くなっている気がします。

しかし、そんな逆風の中、アイドル業界では、次から次へと斬新な集金システムに基づくグループが誕生して、様々な問題を引き起こしながらも、乃木坂のように、握手の魅力で40万枚ものシングルCDを売り上げるような、とんでもない集金力と動員力を持ったグループも出てきました。

それが何かはともかく、アイドルには大人をも強く惹き付ける魅力があって、巨大な人気を呼ぶ可能性のあることが、徐々に知られてきています。


芸能界でアイドルが注目を集め、マンガ・アニメ、芸術、スポーツ、演劇、囲碁将棋など、さまざまな「異業種」とのコラボが進むのは、アイドル産業が成長株と認識されている証拠なのだと思います。

こういったコラボを通して、現在伸びつつあるアイドルというジャンルが、他の分野にどのような影響を及ぼし、経済的な効果を越えた、何か文化的に価値のあるものを生み出せるかどうか、舞台「Mr. カミナリ」への乃木坂の参加は、芸能史に残る、興味深い挑戦なのかもしれません。

そして、衛藤美彩と桜井玲香のヒロインを通して、乃木坂とSETが双方のファンからクロスして評価されたことは、アイドルと劇団が、経済面のみならず、エンターテイメント部分おいても、「WIN-WIN」の関係を築けることを示したんじゃないでしょうか。

その持つ意味は、決して小さくないと思います。


終わった後に「わたしはSETでヒロインをやったんだ」という、経験からくる自信をつけて帰ってもらいたいよね。

これも対談での座長の言葉です。

桜井さんは、「あっという間だった」と感想を述べてましたが、「充実した時間は、過ごしているときは短く、振り返ると長く感じる」と言います。

間違いなく成長した筈のこの経験をベースに、衛藤さんと桜井さんが、今後、大きく飛躍していくことを、楽しみにしています。


「Mr. カミナリ」では様々な歌が美しいハーモニーで披露されるのですが、劇前半、地下室の場面で、Mr. カミナリの一人であり、操られて「南のヤンバルクイナ」の首謀者となる、深川さんが歌い出す曲を、最後に紹介しておきます。

関門海峡のクライマックスシーンでも歌われ、物語の流れに関わる、とても重要で、とても印象的な歌で、以前にも何度か聴いたことがあったのだけど、曲名が分からず、帰って調べてもなかなか見つかりませんでした。

「MR. カミナリ」のテーマソングと言ってもいい、この歌の名前が、ようやく、昨日判明したので、曲を聴けるYouTubeサイトと共に、載せておきます。

1963年、フィラデルフィア出身のボーカルグループ「The Tymes」が歌った「So much in love」です。

「So much in love」sung by The Tymes

この歌は数々のシンガーによってカバーされていて、1982年、Timothy B. Schmitの甘い歌声によるカバーは、日本でCMソングに採用されたこともあって、知っている方も多いんじゃないでしょうか。

「So much in love」sung by Timothy B. Schmit

また、山下達郎さんもカバーしていて、これもグッときます。

「So much in love」sung by 山下達郎



歌って、いいですね、本当に(笑)。


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高山一実が来た!「何度目の青空か?」握手会で人気格差が前々作レベルにまで縮小した可能性 [06Nov14]

2014-11-06 18:30:00 | 芸能
来年1月7日(水)に発売予定の1stアルバムは、「スペシャル個別握手会」が特典で、メンバーごと、会場ごとの特製ステッカーが、握手券枚数分、貰えるそうです。

歴代シングルでの歌唱衣装や制服を着るとのことですが、通常の個別でもファッションは工夫を凝らしているし、ステッカーも「おおーー!」と歓声が上がるほど、気持ちが高まるグッズではないような(笑)。

「シングルより高いのに、いつもと変わらない握手会じゃん?」という声が、さっそくファンから出ていて、運営とメンバーは、「スペシャルって何すか、先輩?」的な視線に、どう答えるのか、今後、真剣に考えなくてはいけないかもしれません。


運営の方針なのか、乃木坂は「写メ会」を行なったことが、これまで多分一度もなくて、警備上の問題からも、握手以上の接近イベントはないだろうと思っていました。

しかし、握手会だとアルバムとシングルの特典が重なって、双方が売り上げを食い合う危険がある。

ということで、何をアルバムの特典にするのか注目していたのですが、結局、「スペシャル個別握手会」ということで、成功の鍵は、まさに「スペシャル」に委ねられたわけです(笑)。

そうですね、ステッカーだけでなく、何かメンバーによる特別感のある出し物、例えば、「衛藤美彩と桜井玲香の懐かしのアイドルソングメドレー」「白石麻衣と橋本奈々未による大人のセーラー服ファッションショー」「生田絵梨花と伊藤万理華の即興ミュージカル」「松村沙友理のトークショー ~ 恋についてまっちゅんが話そう」「みなみおなの二人スタンダップコメディー」「畠中清羅と大和里菜が教える六本木の歩き方」「斉藤優里と永島聖羅の対談 ~ 月曜と金曜の素敵な夜の過ごし方」「ハローで始まりハローで終わる、和田まあやのラクラク英語教室」「能條愛未の一人新春かくし芸大会」などなど、魅力的なイベントを追加してはどうでしょう?(笑)。

この中の一つでも実現したら、本当に「スペシャル」になると思う(笑)。

ちなみに、「恋について僕が話そう」という、瞳孔がやや開き気味になるタイトルの本を、秋元康氏が出したのは、さゆりんごが生まれる前年、1991年のことですね。


さて、「スペシャル」論争の行方はともかく、アルバム握手会の応募受付はさっそく今日から始まっていて、以下の記事に書いたように、10枚目個別の第14次応募に、アルバムの第1次を重ねるパターンになりました。

1stアルバムとの関係で、乃木坂11th選抜発表は来年1月中旬、11枚目発売は3月中旬あたりか? [24Oct14]

(表1) 10枚目シングルと1stアルバムの個別握手会応募受付のスケジュール

# オレンジ色は予想される日程

10/23(木)~10/24(金):10枚目12次
10/30(木)~10/31(金):10枚目13次

11/06(木)~11/07(金):10枚目14次、アルバム01次
11/13(木)~11/14(金):10枚目15次、アルバム02次
11/20(木)~11/21(金):10枚目16次、アルバム03次
-------------(略)-------------
12/25(木)~12/26(金):10枚目21次、アルバム08次


乃木坂の運営は、縁起が良い数字だと思っているのか、9枚目も、10枚目も、アルバムも、応募開始をなぜか前作の「14次」に重ねてきますが(笑)、普通に進めば、アルバム個別の年内応募は8次までで、ここまでがオリコン初動に流れ込むと予測されます。

スペシャル個別握手会は全3日で、総部数は355部に設定されています。

全国握手会に相当する特典があるのかどうか、まだ分からないことが多いけど、おおよその完売状況が判明したら、また売り上げ枚数を予想してみましょう。


ところで、10月8日(水)にCDリリースされた10枚目「何度目の青空か?」は、発売第5週目に入って、セールスの全容が見えてきました。

今日は、個別握手会第12次応募終了後のデータを中心に、10枚目セールスで起こったことを考えてみます。

まずは、各メンバーの推定売り上げ枚数による順位表から。

(表2) 10枚目「何度目の青空?」個別握手会第12次応募終了時点における推定売り上げ枚数による順位表

凡例
[順位] 完売部数/発売中の全部数 (前次からの積み上げ完売部数) メンバー名

# 1部以上の完売を出しているメンバーのみ掲載
# 複数メンバーが同順位のときは、前次からの積み上げ完売部数が小さいメンバーを先に並べている。それも同じ場合は名前の記載順に意味はない
# メンバー名は、松井玲奈と「1期10」(白石、西野、秋元、深川、橋本、桜井、松村、衛藤、若月、生田)が黒字、それ以外の1期メンバーである「1期20」は青「2期」はオレンジで色分け
#「*」は「兼任」

[01] 35/35 (+0) 白石麻衣 西野七瀬 松村沙友理 橋本奈々未 秋元真夏 深川麻衣
[07] 34/35 (+1) 若月佑美
[08] 30/30 (+0) 生田絵梨花 桜井玲香 衛藤美彩
[11] 08/35 (+0) 高山一実
[12] 03/33 (+1) 伊藤万理華
[13] 03/31 (+0) 永島聖羅
[14] 03/29 (+0) 生駒里奈
[15] 02/31 (+0) 井上小百合
[15] 02/31 (+1) 齋藤飛鳥
[17] 01/33 (+1) 堀未央奈
[18] 03/26 (+1) 星野みなみ
[19] 01/31 (+0) 中田花奈
[20] 02/25 (+0) 中元日芽香
[21] 01/26 (+0) 斉藤優里
[23] 01/19 (+0) 新内眞衣
[23] 01/19 (+1) 畠中清羅 相楽伊織
[26] 03/14 (+0) 樋口日奈
[28] 02/10 (+0) 渡辺みり愛
[34] 05/05 (+0) 松井玲奈*


畠中清羅、堀未央奈、相楽伊織に初めての完売が出ていて、1部以上の完売人数は、「1期20」が12人、「2期」は4人となり、「1期10」以外から、幅広く人気を集める雰囲気が出てきました。

とくに注目すべきは、高山一実が35部中8部を完売して、「1期20」の中で、断然の人気を見せていることです。

この成績は、非常に意味があると思います。


高山さんは、昨日もテレビ朝日「ミラクル9」に出演、番組準レギュラーの位置を確保していて、こういったコンスタントなバラエティ露出によって、テレビタレントとしてのベースを固めつつあります。

番組の視聴者が、毎回、きっちり爪痕を残していく高山一実を認識して、「テレビの中の面白い人」と捉え始め、知名度が向上しているのは間違いありません。

アイドルのファンを越えて、一般層にこれほど明確に食い込んだのは、乃木坂では、初と言っていい出来事で、かずみんのテレビ的な知名度のアップと、握手会人気の上昇が見事にリンクしています。


つまり、コアファンからライトファン、そして一般層にまで支持を伸ばして、彼女は本当の意味での「人気者」になりつつあるわけで、いよいよ本格的ブレイクが見えてきたと思います。

とんでもない美人で、呆れるほどスタイルが良いんだけど、人懐っこくて、ちょっと抜けていて、しかも華やかで、笑いを誘う部分がある。

今後、かずみんがさらに「お茶の間」の人気者に成長していけば、乃木坂そのものへの関心を高める、強力な牽引車になる筈で、35部中8部完売は、久しぶりにテンションの上がる数字です。

やはり、デビューして三年というのは、新人タレントにとって、成長する一つの節目なのかもしれません。


次に、10枚目の個別握手会セールスを、前々作、前作と比べてみましょう。

(表3) 8枚目、9枚目、10枚目の個別握手会第12次応募終了時点におけるグループ別売り上げ関連データ

凡例
シングル番号個別第X次終了時点「タイトル」個別握手会全体での推定売り上げ枚数
発売日:YYYY年MM月DD日(W)
応募期間:(Yd)~((Y+1)d)
完売部数/担当部数 [完売率, 推定売り上げ枚数, 完売を出している人数/総人数, 1人当たりの平均完売部数]:グループ名

# 売り上げ枚数は万枚単位で小数点以下2桁目を四捨五入
# 桁数を揃えるため、上位桁に「0」を挿入している数字がある
# 応募期間の「+18d」は、オリコン初動集計締め切り日の18日後という意味

8枚目個別第12次終了後「気づいたら片想い」38.1万枚
発売日:2014年4月2日(水)
応募期間:(+18d)~(+19d)
281部/294部 [95.6%, 19.8万枚, 10/10人, 28.1部]:1期10
052部/330部 [15.8%, 13.3万枚, 13/20人, 02.6部]:1期20
012部/135部 [08.9%, 04.9万枚, 05/12人, 01.0部]:2期
345部/759部 [45.5%, 38.1万枚, 28/42人, 08.2部]:全体

9枚目個別第12次終了後「夏のFree&Easy」32.1万枚
発売日:2014年7月9日(水)
応募期間:(+11d)~(+12d)
263部/270部 [97.4%, 18.2万枚, 09/09人, 29.2部]:1期10
010部/358部 [02.8%, 09.5万枚, 05/19人, 00.5部]:1期20
004部/153部 [02.6%, 04.0万枚, 02/12人, 00.3部]:2期
005部/005部 [100%, 00.3万枚, 01/01人, 05.0部]:松井玲奈
282部/786部 [35.9%, 32.1万枚, 17/41人, 06.9部]:全体

10枚目個別第12次終了後「夏のFree&Easy」41.5万枚
発売日:2014年10月8日(水)
応募期間:(+11d)~(+12d)
334部/335部 [99.7%, 22.6万枚, 10/10人, 33.4部]:1期10
032部/400部 [08.0%, 13.6万枚, 12/18人, 01.8部]:1期20
005部/162部 [03.1%, 04.9万枚, 04/11人, 00.5部]:2期
005部/005部 [100%, 00.3万枚, 01/01人, 05.0部]:松井玲奈
376部/902部 [41.7%, 41.5万枚, 27/40人, 09.4部]:全体


「1期10」は、8枚目、9枚目、10枚目と、完売率を伸ばしていて、一人当たりの完売部数も右肩上がりで増えています。

生田絵梨花が一時休業した9枚目で、彼女の分に相当する程度、枚数を落とした可能性があるものの、非の打ち所のない順調な売り上げ増が続いていて、「1期10」の握手会人気は、今やハーフミリオンが当たり前となった、強力な乃木坂のCDセールスを支える原動力になっています。

一方、「1期20」は、前作9枚目で完売率が2.8%にまで落ち込み、完売人数は19人中5人、一人当たりの完売部数は0.5部でしたが、今作では、担当部数が増えたにも関わらず、完売率8.0%、完売人数18人中12人、一人当たり完売部数1.8部となり、グループ全体の推定売り上げ枚数も、4万枚ほどアップした可能性があります。

前々作8枚目は、完売率15.8%、完売人数20人中13人、一人当たり完売部数2.6部で、今作より数字が良いですが、担当部数が異なるので、推定売り上げ枚数から考えて、ほぼ互角の成績と捉えていいんじゃないでしょうか。

つまり、前作で握手会人気を大きく下げた「1期20」は、今作で復活傾向を示し、前々作とほぼ同じレベルまで戻したようです。


ただ、7枚目「バレッタ」は、第12次応募がかなり遅い時期ではあるものの、「1期20」の完売率が52.3%、完売人数20人中20人、一人当たり完売部数7.0部と、比較にならないほど高い売り上げになっています。

(表4) 7枚目の個別握手会第12次応募終了時点におけるグループ別売り上げ関連データ

# 表示形式は(表3)と同じ

7枚目個別第12次終了後「バレッタ」42.2万枚
発売日:2013年11月27日(水)
応募期間:(+59d)~(+60d)
280部/288部 [97.2%, 19.4万枚, 10/10人, 28.0部]:1期10
139部/266部 [52.3%, 16.4万枚, 20/20人, 07.0部]:1期20
042部/110部 [38.2%, 06.4万枚, 10/13人, 03.2部]:2期
461部/664部 [69.4%, 42.2万枚, 40/43人, 10.7部]:全体


乃木坂46の個別握手会は、7枚目「バレッタ」のあと、8枚目「気づいたら片想い」で、一種の「大崩壊」が起こった可能性があって、すでに人気が確立していた握手会スター10人以外は、大きなダメージを受けてしまったようです。

選抜メンバーの固定化が8枚目で顕著になったことが原因として思い浮かびますが、この時期、おそらく、既存ファンの大幅な離脱が起こった筈で、「1期20」と「2期」は、もう一度、ゼロからのスタートを強いられたと思います。

高山一実の35部中8部完売が素晴らしいのは、「大崩壊」を耐え抜き、握手会人気を再確立したからで、タレントとしての「しぶとさ」を感じさせて、頼もしいです。

最新の情報によると、10枚目個別第13次応募で、かずみんはさらに2部積み上げて、35部中10部完売となり、やはり勢いを見せています。

松村沙友理も、騒動の影響で、一時的に個別握手会のセールスが落ち込み、ファン層が入れ替わる可能性は否定出来ないけど、仮にそうなっても、「ダイハード」なまっちゅんを見せてくれることを願っています(笑)。


次は、有線ランキングを。

(表5) 歴代シングル表題曲の有線ランキング「邦楽リクエストランキング」の成績

凡例
シングルNo. 有線ランクイン回数 {発売週から見た初登場のタイミング} [最高順位] 曲名 (発売日)

# {-2週目}、{+1週目}は150位以内への初ランクインが、発売2週前、発売初週という意味
#「5回*(15位)」は、現在も150位以内にランクイン中で、順位が15位であることを示す

01枚目 7回 {+1週目} [54位] ぐるぐるカーテン (2012/02/22)
02枚目 8回 {-2週目} [44位] おいでシャンプー (2012/05/02)
03枚目 7回 {+2週目} [69位] 走れ!Bicycle (2012/08/22)
04枚目 7回 {+1週目} [66位] 制服のマネキン (2012/12/19)
05枚目 3回 {+2週目} [112位] 君の名は希望 (2013/03/13)
06枚目 4回 {+1週目} [96位] ガールズルール (2013/07/03)
07枚目 0回 {-----} [圏外] バレッタ (2013/11/27)
08枚目 20回 {-1週目} [8位] 気づいたら片想い (2014/04/02)
09枚目 0回 {-----} [圏外] 夏のFree&Easy (2014/07/09)
10枚目 5回*(15位) {-2週目} [15位] 何度目の青空か? (2014/10/08)


「何度目の青空か?」は、発売2週前に初ランクインして、現在のところ、5回ランクインの最高15位という好調な成績です。

「バレッタ」完全圏外のあと、「気づいたら片想い」が20回ランクイン最高8位と、歴代トップの成績を収め、次の「夏のFree&Easy」が再び完全圏外で、乃木坂の有線は、どういうわけか極端に出入りが激しいです。

「何度目の青空か?」は、期待通り、相当に良いペースで進んでいて、「気づいたら片想い」を越えるかどうかは微妙だけど、紅白の選考で「何これ?」と指摘されるような成績ではないと思います(笑)。


一方、iTunes Storeの「トップソング」では、発売日前に3位という素晴らしい位置に付けたものの、発売日以降、やや粘りなく順位を下げて、現在は、110位あたりに留まっています。

有線ランキングとダウンロードランキングを見ると、「ヒット」と断言出来るレベルではないけど、かなり良い線まで行ったのは間違いなく、乃木坂の存在感は示すことが出来たんじゃないでしょうか。

次の11枚目につながる「プレヒット」という雰囲気は出ていると思います。


最後に、オリコン累計の推移を示しておきます。

(表6) 8枚目、 9枚目、10枚目の発売4週目までのオリコン売り上げ枚数とチャート順位の推移

凡例
発売何週目:オリコンの売り上げ枚数 (順位)

# 枚数は万枚単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

8枚目「気づいたら片想い」
1週目:45.8万枚 (1位)
2週目:48.3万枚 (3位)
3週目:49.5万枚 (7位)
4週目:50.7万枚 (11位)

9枚目「夏のFree&Easy」
1週目:42.2万枚 (1位)
2週目:43.9万枚 (8位)
3週目:45.5万枚 (4位)
4週目:46.8万枚 (12位)

10枚目「何度目の青空か?」
1週目:47.9万枚 (1位)
2週目:50.5万枚 (7位)
3週目:52.3万枚 (6位)
4週目:53.8万枚 (6位) [2014年11月10日付チャート]


10枚目シングルは、8枚目、9枚目の累計推移をはっきりと上回る売れ行きです。

9枚目の現在の累計は、52万7千枚ほどなので、10枚目はすでに前作累計は越えていると言えます。

一方、8枚目の累計ですが、正確には分からないけど、54万7千枚ほど、55万枚を少し割るあたりと推測され、今作は、まだ到達していないと思われます。

ただ、「1期20」と「2期」の握手会人気が復活傾向にあるので、最終的には、8枚目累計を抜いて、10枚目が歴代最高の売り上げ枚数を叩き出す可能性が高いでしょう。


まあ、個人的には、オリコン累計は無理して上げなくていいけど、現在、「気づいたら片想い」の11万8千枚が最高である、初回限定盤を含む店頭販売CDの第1週売り上げを、20万枚に引き上げることを目標にして欲しいですね。

収録された楽曲とMVの魅力に、ライブなどショー中心の特典イベントを重ねて、握手や写メではなく、音楽とエンターテイメントでCDを売る。

それが出来れば、乃木坂への評価は、本当の意味で上がっていくんじゃないでしょうか。

まあ、そもそCDにこだわる必要はないという話もありますが(笑)。


関連サイト

乃木坂公式サイトの「スペシャル個別握手会」関連ページ

高山一実の2014/11/06_00:30ブログ


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衛藤美彩の美声炸裂!SET「Mr. カミナリ」はアイドルとの化学反応が斬新なミュージカルコメディ [04Nov14]

2014-11-04 16:00:00 | 芸能
「鈴を転がすような」という表現があるけど、なるほどこういう声のことかと、舞台「Mr. カミナリ」で歌う衛藤美彩を聴いて、しみじみ感じました。

衛藤さんのソロを、直接、じっくり聴いたのは初めてで、夏の高原を吹き抜ける爽やかな風を受けている気分になってきます(笑)。

しかも、単に心地よいだけでなく、台詞部分ですら、いつまでも聞いていたいと思わせる、艶のようなものを含んでいる。

この超絶に魅惑的な声に加えて、「なんやねんこの脚は!」と(笑)、目が釘付けになる抜群のスタイルと美しいルックスで、神様に、衛藤美彩という作品を生み出した意図を尋ねてみたい気分になる。


スーパーエキセントリックシアター(SET)の創立35周年記念公演なので、みさみさは、ちょっとした脇役としての出演なのだろうと思っていました。

しかし、いざ幕が開くと、最初から最後まで物語にがっつり絡む役で、もうヒロインと言っていいでしょう。

お陰で、乃木坂ライブでは観られない「衛藤美彩ショー」を堪能することが出来ました。

記念公演のヒロインを劇団内ではなく客演の、しかもほとんど舞台経験のないアイドルに任せるところに、SETの発想の大胆さと、懐の深さを感じます。


衛藤美彩を主役級に据えたことには、乃木坂の動員力に期待する経済的側面があるとは思いますが、それだけでなく、「ミュージカル・アクション・コメディ」というSETの得意とする舞台の魅力が、アイドルの本格的参加によって、より幅広いものに変化している印象を受けました。

随分と以前、SETの舞台を同じサンシャイン劇場で観て、エンターテイメント性の高さに感動したのですが、今回、三宅裕司と小倉久寛のやり取りを始めとする掛け合いによるコメディ、迫力のあるアクション、圧巻の歌とダンスなど、当時よりさらにレベルアップして、盤石感さえ漂っていました。

ただ、安定した「定番」は、どんなにレベルが高くとも、マンネリの危険を孕んでいます。

桜井玲香と衛藤美彩の起用は、ある意味完成したSETの世界に、アイドルという異なる要素を持ち込み、敢えて不安定な方向に傾斜を付ける意図があったんじゃないでしょうか。


SETメンバー同士の打てば響くようなやり取りに、衛藤美彩の少し異なるリズムや発声が入って、芝居が豊かさを増している。

衛藤さんの演技は上手いのですが、彼女が持つ独自のリズム感から、コンマ何秒、台詞を返すタイミングが他の出演者と違ったり、発声方法が、劇団で鍛えたものとは異なる、歌手的なものであったり、そういう小さな差異が、かえって、みさみさを特別な存在に押し上げ、劇全体に、SETだけで行なう場合とは別の、斬新な空気感を与えていたと思います。

実際、彼女は、Mr. カミナリたちの中に、唯一混じった生身の人間、つまり「異分子」であって、劇の設定そのものに、衛藤美彩とSETメンバーとの「差異」が反映されています。

日曜日の千秋楽まで公演は続くので、物語の詳しい内容は控えますが、単にアイドルが客席にファンを呼ぶため、劇団の舞台に立ったというのではなく、衛藤さんの参加が化学反応を引き起こし、芝居をより面白く変容させていて、アイドルと劇団の秀逸なコラボレーションが実現していたんじゃないでしょうか。


公演全体のコンセプトに関しては、演出であり、今回、主役でもある三宅裕司さんが、仕切っているのだと思いますが、乃木坂メンバーのこういった「取り込み方」には、演劇を知り抜いた上での切れ味鋭いセンスと飽くなきチャレンジ精神を感じます。

劇団員とは異なるスキルと雰囲気を持つアイドルが、芝居に参加することを正面から捉え、小手先の処理に終わらせず、それを脚本や構成にまで反映させ、一つのアンサーを導き出すところに、SETが35年存続してきた原動力があるように思いました。

桜井玲香と衛藤美彩 という、乃木坂で屈指の歌唱力を誇るメンバーを起用した理由は、舞台を観れば、なるほどと納得出来ます。

三宅さんも、小倉さんも、他のメンバーも、SETの人はみんな、めちゃめちゃ歌が上手いんですね。

だからこそ、一部の隙もない「ミュージカルコメディ」が可能で、魅力的な歌が流れ続けるからこそ、2時間以上に渡って、観客を夢見心地にして、物語に引き込むことが出来る。

素晴らしい歌声が、芝居のベースを作っているわけです。

従って、一人でも歌が下手だと、芝居に亀裂が入ってしまって、客が夢から醒めてしまう危険があり、ましてやヒロインとなると、相当に上手くなければ務まりません。

おそらく、誰を採用するかに当たって、一番重視されたのは歌唱力、つまり歌声と音程の筈で、キャプテンとみさ先輩が選ばれたのは、当然の結果と言えるでしょう。


歌、ダンス、アクション、掛け合い。

どのジャンルでも、SETの舞台はハイレベルなパフォーマンスを最初に見せて、次にそこから落として笑いを取るスタイルが多いので、スキルがないと何も始まらないという面があります。

衛藤さんは、そういったスキルレベルの高い舞台で、SETの人たちに埋没することなく、自分らしい演技と歌を披露して、大きな存在感を見せていました。

声、スタイル、ルックス、そこに歌と演技、羨ましいです(笑)。

衛藤美彩のファンであれば、この「Mr. カミナリ」、ちょっと無理してでも観る価値はあると思います。

カーテンコールで三宅さんが、チケットを売っていると話していたので、とくに平日であれば、まだ取れる可能性はあるんじゃないでしょうか。

SETが生み出す見応え、聴き応え十分な舞台で、美しい異彩を放ちながら、ひと際、魅力的に輝く衛藤美彩、正直、あまりにうっとりして、「みさ推し」になりそうになった(笑)。

衛藤美彩の2014/10/29_21:54ブログ


「虹のプレリュード」の生田絵梨花、「生きてるものはいないのか」の若月佑美、「Mr. カミナリ」の衛藤美彩。

乃木坂というグループは、凄まじいですね、飛び抜けた才能がゴロゴロ転がっている。

「Mr. カミナリ」は、もう一度、桜井玲香のバージョンを観に行く予定で、衛藤さんとは、ちょっと違ったアプローチをしているそうなので、楽しみにしています。

衛藤さんの舞台でも、真面目さや清楚感という彼女の個人的イメージを意識した脚本になっていた気がします。

こういう、演じる人のもともとのキャラに合わせて役を作るのは、乃木坂の運営も、楽曲やMVで、ぜひ見習って欲しいですね。

結局、それが一番、本人と作品を輝かせると思うので。

キャプテン、思う存分、弾けちゃって下さいな。



さて、話を変えて、アルバムと紅白について少々。

昨日行なわれた10枚目「何度目の青空か?」全国握手会で、来年1月7日(水)に、乃木坂46の1stアルバムが発売されると告知があったようです。

以下の記事で考えたように、やはり、年が明けてすぐ、アルバムをリリースするスケジュールでした。

1stアルバムとの関係で、乃木坂11th選抜発表は来年1月中旬、11枚目発売は3月中旬あたりか? [24Oct14]

NHK紅白歌合戦に出場し、乃木坂への関心度が急上昇したところで、間髪を入れず、グループの総まとめ的なCDを出して、新規ファンを一気に獲得する戦略なのだと思います。

実は、この手法、E-girlsが昨年行なっています。

紅白初出場の後、E-girlsプロジェクトへの参加ユニットの一つであるFlowerが、2014年1月22日(水)に1stアルバム「Flower」をリリース、それが好調な売れ行きをみせ、グループの人気を大幅に上げることに成功しました。

もちろん、乃木坂の戦略は、「二匹目のどじょう」ではなく、正攻法ですね(笑)。


ただ、紅白に出ないことには、戦略もなにも始まりませんが、11月1日(土)の早稲田祭ライブで、生田絵梨花が「紅白初出場を目指すことを宣言します」と述べたそうです。

紅白出場歌手の発表は、例年通りであれば、11月の下旬、なぜか月曜日が多いようで、11月24日(月)あたりと思いますが、選考が大詰めを迎えているであろう11月初めの「出場宣言」は、時期的にちょっと遅い気がします(笑)。

センターである生田絵梨花がわざわざ発言したことを考えると、乃木坂の紅白出場は、今、決まりかけているのか、あるいは、もう内々定が出ているのかもしれないと考えたくなります。


また、もう一つ気になるのは、乃木坂メンバーが、トークライブアプリ「755」を始めたことです。

紅白の出場交渉では、総合プロデューサーである秋元康氏の人脈や影響力は武器になる筈で、乃木坂初出場に向けて、あれこれ動いていると思います。

そして、彼が個人的に関わり、盛り上げようとしている風に見える「755」に、メンバーがこの時期、一斉に参入し始めた。

二つの出来事の時間的連鎖に、スルーしづらいものを感じるんですが、考え過ぎでしょうか(笑)。


生田絵梨花は、10月24日(金)のブログに、

年末まで悔いの残らないように頑張るぞ~
って、まだ1年のまとめは早いか(*゜ー゜)>

と書いています。

生田絵梨花の2014/10/24_23:42ブログ

やや唐突な感じで、「年末まで」という言葉が出てくるので、10th選抜が少なくとも今年一杯は続くという意味なのかなと、読んで以来気になってました。

いくちゃんは非常に頭が良いので、重要なことをほのめかすとき、あからさまな雰囲気にならないよう、直後に発言を薄めるイメージがあって、このノリツッコミ的な文章に漂う「気遣い感」が、かえって気になるわけです(笑)。


センターといえど、次期選抜の発表日を予め聞かされる可能性は低いと思うけど、紅白出場がほぼ決まりかけていて、運営から、現体制で大晦日のステージに立つから、気合いを入れるように言われることはあり得るでしょう。

ひょっとすると、この時点で、紅白出場の内々定が出たんじゃないかと、早稲田祭での「宣言」、乃木坂の「755」参加などを眺めながら、考えてみたりします。

まあ、上に述べたことは、全部憶測であるし、あまり期待を高め過ぎると、結局、紅白に出られなかったら、かなりショックなので、「まだまだ分かりませんよ、全然」と言っておきましょう(笑)。

長年優勝から遠ざかっているチームが、シーズン後半、首位を走っているとき、そのファンが感じるように、「優勝?あかん、今言うたらあかん。それを言うのはまだ早い!」ってな気分です。


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「強制による規律」ではなく「自由による責任」で、乃木坂を個性溢れるグループに [02Nov14]

2014-11-02 10:40:00 | 芸能
松村沙友理の文春記事騒動、当初ほとんど信じてもらえなかった感のある「レコメン!」での発言が、実は、多くの点で会話メモと符合していることが知られてきたのか、ネットやメディアにおいて、「不倫」や「嘘つき」という言葉は、以前よりは減少している印象を受けます。

しかし、「不倫」ではなく、「嘘つき」でなかったとしても、彼女は「処分」されるべきだという声はあるようです。

理由の一つは、「恋愛禁止」という「ルール」を破ったのだから、真面目に守っているメンバーのためにも、「罰」は必要という主張です


総合プロデューサーである秋元康氏は、AKB48は「恋愛禁止」ではないと発言したことがあるようで、そもそも「ルール」として存在しているのかどうか疑わしく、個人的には、単なるシャレだと解釈しています(笑)。

もし「恋愛禁止」なんて理不尽な「ルール」を、若い女性に本当に強制しているのなら、その行為こそ問題にされるべきだと思いますが、一度、恋愛の自由を認めると、果てしなくエスカレートして、グループが乱れ切ってしまうと心配する人もいるようです。

ペナルティを科すことで、規律が守られ、不要なスキャンダルがなくなるという発想ですね。


しかし、かつてAKB48は、「恋愛禁止」を破ったメンバーが、地方に飛ばされたり、あるいは、坊主頭になり、グループ内での身分を降格させられるという厳しい「罰」を受けたにも関わらず、その後も、恋愛絡みの騒動は後を絶ちません。

全然、波及効果がないですね、「処分」しても(笑)。

これは当然です、なぜなら、外からの禁止には、本人の自覚を促す力がないからです。

校則と同じで、厳しければ厳しいほど、生徒は受け身になって、自らそれを守ろうという意欲を失い、違反者が続出します。


恋愛するしないは本人の判断に任せ、自由を認めれば、それを自分の問題として捉える意識が高まり、責任ある行動を期待することが出来ます。

好きな人が出来て、付き合いたいのであれば、それを公表するかどうかを含めて、自分で判断して、結果に対しては、自分で責任を取ってもらう。

もちろん、恋愛が発覚したとき、ファンがどういう反応を示すかは分からないので、あまりに反発が大きい場合は、アイドルを続けていくかどうか、彼氏と別れるかどうかと一緒に、決断を迫られることもあるでしょう。

しかし、それは「自由」の代償として、メンバー本人が背負うべき問題で、どんな結論になっても、すべて自分が招いたことなのだから、納得出来る筈です。


私には、「ルール」や「処分」で規律を維持するやり方が、メンバーを甘やかす「ぬるま湯」に思えるんですね。

自身の恋愛感情を、仕事との関係の中で、どう位置づけ、どう行動するのか、そんな人間として最も基本的なことを、自分で責任を持って判断出来ないようなら、アイドル以前に、社会人として問題でしょう。

しかし、乃木坂を見ていると、みんな高い教育を受け、賢い人が多いので、厳しい「自由」の中で、悩みながら、失敗しながら、上手く成長していく力を持っていると思います。

罰則を伴う「恋愛禁止」より、「本人の判断に任せる」というやり方の方が、ピリッとしまったグループになって、聞いててトホホと感じるような(笑)、脇の甘い恋愛スキャンダルは、むしろ少なくなるんじゃないでしょうか。


今回の文春記事騒動で、松村沙友理に感心したのは、ラジオを通して、何があったのか、自分の口からしっかり説明したことです。

本当のことを語り、真摯に謝罪するというのは、騒動がここまで大きくなると、なかなか出来ることではなく、松村さんと乃木坂への評価が自分の中で一気に高まりました。

これほどメンバーに責任感があるのであれば、規律などなくとも、色んなことを自分たちで判断して、自分たちの「乃木坂」を作っていける筈で、外からの強制は、かえって個性的なグループに成長する妨げになると思います。


白石麻衣や橋本奈々未のような、仕事への意識が高く、しっかりした大人に対して、「恋愛禁止」を強制しないと、規律を守らないなどと言うのは失礼というものです。

ただ、年少メンバーに関しては、すべて自己責任というのは酷なので、高校を卒業するくらいまでは、最低限の「決めごと」をふんわり作って、外から助けてあげるのは、必要かなとも思います。

まあ、それも個人差があって、生田絵梨花や齋藤飛鳥には、そんなもの要らないでしょうね、二人とも歩く「聡明」みたいな感じだから(笑)。

星野みなみには、「夜更かし禁止」くらいは守らせた方がいいと言ったら、本人が猛烈に怒りそうなので、止めておきます(笑)。


生駒里奈の最新ブログに、松村沙友理とのツーショットが載ってますね。

騒動の余韻がまだ残っていて、さゆりんごが会心の笑顔を炸裂させるには時間が掛かるかもしれないけど、自身のブログに書いているように、焦らず「少しずつ前を向いて」頑張って下さいな、こちらもじっくり応援していきます。

それにしても、生駒って、頼りになる、本当に良い子だよね、ちょっと感動した(笑)。


関連サイト

生駒里奈の2014/11/01_22:24ブログ

松村沙友理の2014/10/28_01:12ブログ


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