ジャン・アレチボルトの冒険

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「強制による規律」ではなく「自由による責任」で、乃木坂を個性溢れるグループに [02Nov14]

2014-11-02 10:40:00 | 芸能
松村沙友理の文春記事騒動、当初ほとんど信じてもらえなかった感のある「レコメン!」での発言が、実は、多くの点で会話メモと符合していることが知られてきたのか、ネットやメディアにおいて、「不倫」や「嘘つき」という言葉は、以前よりは減少している印象を受けます。

しかし、「不倫」ではなく、「嘘つき」でなかったとしても、彼女は「処分」されるべきだという声はあるようです。

理由の一つは、「恋愛禁止」という「ルール」を破ったのだから、真面目に守っているメンバーのためにも、「罰」は必要という主張です


総合プロデューサーである秋元康氏は、AKB48は「恋愛禁止」ではないと発言したことがあるようで、そもそも「ルール」として存在しているのかどうか疑わしく、個人的には、単なるシャレだと解釈しています(笑)。

もし「恋愛禁止」なんて理不尽な「ルール」を、若い女性に本当に強制しているのなら、その行為こそ問題にされるべきだと思いますが、一度、恋愛の自由を認めると、果てしなくエスカレートして、グループが乱れ切ってしまうと心配する人もいるようです。

ペナルティを科すことで、規律が守られ、不要なスキャンダルがなくなるという発想ですね。


しかし、かつてAKB48は、「恋愛禁止」を破ったメンバーが、地方に飛ばされたり、あるいは、坊主頭になり、グループ内での身分を降格させられるという厳しい「罰」を受けたにも関わらず、その後も、恋愛絡みの騒動は後を絶ちません。

全然、波及効果がないですね、「処分」しても(笑)。

これは当然です、なぜなら、外からの禁止には、本人の自覚を促す力がないからです。

校則と同じで、厳しければ厳しいほど、生徒は受け身になって、自らそれを守ろうという意欲を失い、違反者が続出します。


恋愛するしないは本人の判断に任せ、自由を認めれば、それを自分の問題として捉える意識が高まり、責任ある行動を期待することが出来ます。

好きな人が出来て、付き合いたいのであれば、それを公表するかどうかを含めて、自分で判断して、結果に対しては、自分で責任を取ってもらう。

もちろん、恋愛が発覚したとき、ファンがどういう反応を示すかは分からないので、あまりに反発が大きい場合は、アイドルを続けていくかどうか、彼氏と別れるかどうかと一緒に、決断を迫られることもあるでしょう。

しかし、それは「自由」の代償として、メンバー本人が背負うべき問題で、どんな結論になっても、すべて自分が招いたことなのだから、納得出来る筈です。


私には、「ルール」や「処分」で規律を維持するやり方が、メンバーを甘やかす「ぬるま湯」に思えるんですね。

自身の恋愛感情を、仕事との関係の中で、どう位置づけ、どう行動するのか、そんな人間として最も基本的なことを、自分で責任を持って判断出来ないようなら、アイドル以前に、社会人として問題でしょう。

しかし、乃木坂を見ていると、みんな高い教育を受け、賢い人が多いので、厳しい「自由」の中で、悩みながら、失敗しながら、上手く成長していく力を持っていると思います。

罰則を伴う「恋愛禁止」より、「本人の判断に任せる」というやり方の方が、ピリッとしまったグループになって、聞いててトホホと感じるような(笑)、脇の甘い恋愛スキャンダルは、むしろ少なくなるんじゃないでしょうか。


今回の文春記事騒動で、松村沙友理に感心したのは、ラジオを通して、何があったのか、自分の口からしっかり説明したことです。

本当のことを語り、真摯に謝罪するというのは、騒動がここまで大きくなると、なかなか出来ることではなく、松村さんと乃木坂への評価が自分の中で一気に高まりました。

これほどメンバーに責任感があるのであれば、規律などなくとも、色んなことを自分たちで判断して、自分たちの「乃木坂」を作っていける筈で、外からの強制は、かえって個性的なグループに成長する妨げになると思います。


白石麻衣や橋本奈々未のような、仕事への意識が高く、しっかりした大人に対して、「恋愛禁止」を強制しないと、規律を守らないなどと言うのは失礼というものです。

ただ、年少メンバーに関しては、すべて自己責任というのは酷なので、高校を卒業するくらいまでは、最低限の「決めごと」をふんわり作って、外から助けてあげるのは、必要かなとも思います。

まあ、それも個人差があって、生田絵梨花や齋藤飛鳥には、そんなもの要らないでしょうね、二人とも歩く「聡明」みたいな感じだから(笑)。

星野みなみには、「夜更かし禁止」くらいは守らせた方がいいと言ったら、本人が猛烈に怒りそうなので、止めておきます(笑)。


生駒里奈の最新ブログに、松村沙友理とのツーショットが載ってますね。

騒動の余韻がまだ残っていて、さゆりんごが会心の笑顔を炸裂させるには時間が掛かるかもしれないけど、自身のブログに書いているように、焦らず「少しずつ前を向いて」頑張って下さいな、こちらもじっくり応援していきます。

それにしても、生駒って、頼りになる、本当に良い子だよね、ちょっと感動した(笑)。


関連サイト

生駒里奈の2014/11/01_22:24ブログ

松村沙友理の2014/10/28_01:12ブログ


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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