ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

9枚目「夏のFree&Easy」有線ランキングに完全圏外のおそれ、崩壊しつつある大規模握手会商法 [01Aug14]

2014-08-01 19:30:00 | 芸能
今日、8月1日付の有線ランキングが発表され、「邦楽リクエストランキング」で9枚目表題曲「夏のFree&Easy」は、150位以内にランクインしていないことが判明しました。

ランキングの対象期間は、7月19日(土)から7月25日(金)で、「夏のFree&Easy」発売の3週目に相当します。

乃木坂46がこれまで出したシングル表題曲は、一度もランクインしなかった7枚目「バレッタ」以外、すべて発売2週目までには、有線ランキングに登場しています。

また、明後日8月3日(日)深夜、10th選抜の発表が行われ、ファンの関心が次シングルへ移り始めることもあって、「夏のFree&Easy」は「バレッタ」に続いて「完全圏外」となる可能性が高くなってきました。

以下の表は、歴代シングル表題曲の有線ランキング成績です。

(表) 2014年8月1日付(対象期間:07/19~07/25)の有線ランキング発表時点における歴代シングルのランクイン成績

凡例
シングルNo. 有線ランクイン回数 {初登場が発売何週目だったか} [最高順位] 曲名 (発売日)

# {+1週目}は発売1週目、{-1週目}は発売1週前に、初ランクインしたことを表している
# 「17回*(68位)」は今回もランクインしていて、その順位が68位であるという意味

乃木坂46

1枚目 7回 {+1週目} [54位] ぐるぐるカーテン (2012/02/22)
2枚目 8回 {-2週目} [44位] おいでシャンプー (2012/05/02)
3枚目 7回 {+2週目} [69位] 走れ!Bicycle (2012/08/22)
4枚目 7回 {+1週目} [66位] 制服のマネキン (2012/12/19)
5枚目 3回 {+2週目} [112位] 君の名は希望 (2013/03/13)
6枚目 4回 {+1週目} [96位] ガールズルール (2013/07/03)
7枚目 0回 {-----} [圏外] バレッタ (2013/11/27)
8枚目 17回*(68位) {-1週目} [8位] 気づいたら片想い (2014/04/02)
9枚目 0回 {-----} [圏外] 夏のFree&Easy (2014/07/09)


強力な量的プロモーションは続けられない

一目瞭然ですが、8枚目表題曲「気づいたら片想い」は、歴代シングル表題曲の中で、圧倒的な成績を残しています。

とくに、一つ前の7枚目表題曲「バレッタ」が完全圏外、次の9枚目表題曲「夏のFree&Easy」も完全圏外が濃厚で、8枚目は桁違いに突出した数字です。

しかし、完全圏外から17回以上ランクイン最高8位へのジャンプアップとなると、通常は、大ヒットドラマの主題歌に選ばれたとか、夜7時のテレビニュースで取り上げられるような出来事が乃木坂に起こったとか、余程のことがないと難しい筈ですが、そういうことはなかった。

また、楽曲やグループへの関心が高まって最高8位となったのであれば、3ヶ月後に出した次のシングル表題曲が150位以内にランクインしないなんてあり得ません。


となると、8枚目の好成績は、強力な量的プロモーションによって実現したと見るのが、妥当ということになります。

実際、「気づいたら片想い」は、4月9日(水)から4月21日(月)まで発売記念キャンペーンをミニストップと行っていて、コンビニやスーパーなどで、曲がよく流れていました。

加えて、橋本環奈がMCに抜擢された通信カラオケ「DAM CHANNEL」の4月ゲストに乃木坂が抜擢されたり、4月11日(金)のテレビ朝日「MUSIC STATION」に初登場して「気づいたら片想い」をパフォーマンスするなど、様々な新曲キャンペーンが行われました。

こういったプロモーションが功を奏して、8枚目表題曲を有線リクエストで最高8位にまで押し上げたわけです。


お金を掛けて、グループと新曲を宣伝して、有線ランキングを上げるのは、大いに支持できることです。

握手会によって何十万枚というCDを売っても、その枚数に比例した回数、世の中に曲が流れるわけじゃないけど、有線リクエストの場合は、どんな手段であろうがランキングを上げれば、その分だけ街や店に曲が流れて、より多くの人がそれ聴くことになるので、大きな宣伝効果が期待できます。

しかし、そういったキャンペーンは1回で終わらせないで、次のシングル、さらに次のシングルと続け、同時に、楽曲の質も充実させていかなければ、いつまで経ってもヒットには辿り着きません。


8枚目「気づいたら片想い」の大掛かりで徹底したプロモーションは評価出来るけど、問題なのは、運営に、それを何シングルにも渡って続けていく覚悟がなく、その上、楽曲の質にこだわる姿勢が見えないことです。

新曲の宣伝広告費に、毎回毎回、それほど多くのお金を投入出来ないのであれば、本当のヒットを飛ばすには楽曲的に何が必要か、本気になって考えなければいけない。

一つヒットが出れば、次の曲が、人気ドラマの主題歌に採用されたり、大手企業の商品CMに使われる可能性が高くなり、それがそのまま新曲キャンペーンとなるので、運営が出すべき宣伝費を下げていくことが出来ます。


ところが、乃木坂の運営は、表題曲を担当する選抜メンバーを決める際、歌やダンスの能力とは関係なく、握手会人気の順番にメンバーを並べるだけで、チームとしての表現力をアップしようという意欲が感じられません。

せめて、メンバーの個性やお互い同士の人間関係を反映させるような配置にすれば、選抜に「乃木坂物語」が見えてくることもあるけど、フロントは30部全完売メンバー、2列目は30部ほぼ全完売メンバーといった風に、機械的に握手会成績を当てはめて、身長差すら考慮されていない。

しかも、9枚目シングルを制作する期間のど真ん中に「16人のプリンシパル trois」を入れるなど、時間を十分に確保して、質の高い楽曲やMVを作ろうという気持ちが微塵も見えません。

その結果、9枚目初回限定盤に収録されたMVは、4本中2本にダンスシーンがなく、「ミュージックビデオ」としての意義を問われる状態にまで陥っています。

(参考記事) 9枚目シングルは乃木坂史上初の「前倒し」発売、過酷な制作スケジュールとなる可能性 [06May14]


ヒットするかどうかは、時の運ですが、歌とダンスの上手いメンバーを揃え、優れた楽曲と質の高いMVを、お金と時間を掛けて丁寧に作るという努力をしなければ、ヒットしないのは当たり前です。

楽曲面での準備が十分でなければ、大掛かりな新曲キャンペーンを打っても、その効果は、せいぜい投入した費用分しか得られないだろうし、乃木坂というグループの人気を引き上げ、その後のシングルへの関心を高める効果は、ほとんど期待出来ません。

完全圏外、最高8位、完全圏外濃厚、という有線ランキングの流れを見ていると、乃木坂の運営が、間違ったお金の使い方をしているのではと、心配になってきます。


本当に握手会は利益を上げているのか?

乃木坂は握手会によるCDの売り上げで稼いでいるから、選抜選考で握手会人気が考慮されるのは当たり前という意見があります。

しかし、乃木坂の握手会は、本当に利益が出ているんでしょうか?

確かに、10人以下のグループが、小さな会場で小規模な握手会をするのであれば、場所を借りる費用や、動員するスタッフの人数を少なく出来るので、ファンが来てくれれば、利益が出るかもしれません。

ところが、乃木坂の握手会は、大きな会場を借りて、何十レーンも設置し、様々なスタッフが多人数参加するので、開催費用は相当な額の筈です。

さらに地方で行う場合は、メンバーと同行スタッフの往復交通費や宿泊費が追加されます。


いやいや、それでも1枚千円のCDを40万枚近く売るのだから、十分、経費はまかなえると思いたくなるけど、CDの価格には、様々な費用が含まれています。

まず、CDそのものを制作する費用、つまりCDを用意して曲を焼き付け、ジャケット、歌詞カード、握手会参加券を入れ、全体を封入する費用があります。

また、収録楽曲には色々な著作権が入っていて、作詞者、作曲者、編曲者を始め、多くの人や機関へ自動的にお金が流れていきます。

そして、レコード会社の取り分があり、現実には、おそらく、その中から握手会の費用を捻出していて、主催者が手にする額は、総売上よりずっと少ないと思います。

もし、CDを握手券にするのではなく、握手チケットを販売すれば、CDを作る必要がなく、著作権もなく、レコード会社も通さないので、主催者に丸ごと売り上げが入ります。

さらに、人気のあるメンバーのチケットは高く、そうでないメンバーは安くするといった、価格調整が可能なので、握手会の収支はかなり好転すると思います。

ただ、そうなるとシングルの発売記念イベントではなくなるので、何かシビアな規制が掛かって来そうだし(笑)、レコード会社とつながりは必然弱くなるでしょう。


そもそもCDの値段は、音楽を聴くためのツールとして設定されていて、発生する利益の中に、握手会開催費は入っていない筈で、主催者が儲かる構造になっていないと思います。

1990年代のように、楽曲の魅力だけでCDが飛ぶように売れたら、大きな利益が出るけど、大規模握手会という「おまけ」を付けないと売れないのであれば、その開催費用が、本来の利益を食ってしまいます。

CD購入者に対する「おまけ」の無料イベントなので、費用は全部、主催者負担となっていて、まあ、どう考えても大きな利益が出る感じではなく、かりに収支が赤字だったとしても全然驚きません。

つまり、「おまけ」としては、ちょっと高額すぎるんじゃないかということです。


AKB48は、シングルの連続ミリオン記録が続いていて、36枚目「ラブラドール・レトリバー」は、総選挙投票券が入ったこともあり、累計で現在178万枚も売り上げています。

ところが、最近の週刊誌報道によると、AKB48の運営であるAKSは、多額の赤字を抱えていて、順風満帆の経営とはほど遠い状況のようです。

「放漫経営」が赤字の原因という指摘もありますが、むしろ、「放漫経営」を相殺出来ないほど、会社の収益構造が悪化し始めていると見た方がいいと思います。

178万枚はAKB48シングル歴代3位の莫大なCDセールスですが、それでも足りないとすれば、やはり大規模握手会が、利益が出にくく、非効率なシステムだからじゃないでしょうか。

握手会でバンバン利益が出るのであれば、連続ミリオンを続けているアイドルの事務所に、赤字云々という話が出るわけありません。

そして、AKB48襲撃事件による警備費の増加で、握手会の開催費用が跳ね上がり、今後、収支はさらに厳しくなるでしょう。


力を失ったオリコンの数字

AKB48グループや乃木坂46の運営が、今まで大規模握手会を続けてきたのは、CDセールスが大きな利益を生むからではなく、オリコンに載る売り上げ枚数の「凄さ」によって、グループにお金を出してくれるスポンサーを呼び込むためだと思います。

当然のことですが、アイドルグループが活動するためには、スポンサーが重要で、スポンサーが現れなくなると、活動が大きく制限されてしまいます。

自社の商品CMにメンバーや曲を起用する企業が現れると、CMの出演料だけでなく、グループのコンサートなどに協賛してくれて、大きなイベント打てる可能性が高くなる。

また、メンバーが出演するテレビ番組も、ギャラを払ってくれた上、グループをテレビで宣伝してくれるわけで、やはり重要なスポンサーと言えます。


AKB48Gは、オリコン初動を何十万枚、百何十万枚といった数字にすることで、自らの人気と勢いをアピールして、こういったスポンサーの獲得に成功してきました。

大規模握手会そのものは、利益が上がらなくとも、叩き出されるCDセールスの数字によって、スポンサーが現れるのであれば、続けていく意味はあります。

しかし、最近、握手会によってCDを売り上げる仕組みが徐々に知られるようになり、「握手会人気 = CDセールス not = 一般人気」という構図が明らかになってきました。

乃木坂もそうですが、握手会で数十万枚のCDを売り上げても、それを支えているのは、驚くほど少数の、驚くほど熱心なファンであって、数十万人が買ったわけではない。

メンバーに直接会えて、握手と話が出来るという魅力から、若い男性を中心とする少数のファンが、一人あたり多額のお金を出した結果、数十万枚のCDセールスが実現しているとなると、人気の一般層への広がりに疑問があるので、自社商品の宣伝をそのグループに託そうという企業は当然、少なくなってきます。


それでも、「Everyday、カチューシャ」や「フライングゲット」を出した2011年までは、AKB48は本当に一般人気が高かったので、CDセールスは今ほど大きくなかったけど、スポンサーが次々について、経営は順調に進んでいたのだと思います。

ところが、本格的なヒットが出なくなった2012年以降、2013年、2014年と時間が経つにつれ、一般人気と握手会人気の乖離がだんだん目立つようになって、スポンサーが徐々に少なくなった。

個別握手会の日数増加もあって、AKB48は依然としてミリオンを維持、「支店」も累計で30万枚から60万枚を売っていますが、それでもAKSの経営が云々という記事が出るのは、握手によって達成されたオリコンの数字を、多くの企業が人気のバロメーターと見なさなくなり、新たなスポンサーが出てこないからじゃないでしょうか。

最近、AKB48が連続ミリオン記録を伸ばしても、それを取り上げる記事を見かけなくなってきました。

100万枚以上CDを売り上げているのに、あまり話題にならないという点に、AKB48Gや乃木坂46が行っている大規模握手会に対する、一般社会の今の見方が表れていると思います。


握手会商法を放棄して、「制服のマネキン」を越えるヒットを

握手会によるCDセールスが一般社会からあまり評価されなくなっているのに、AKB48Gや乃木坂46が、それでも大規模握手会を続けようとする背景には、レコード会社のCD部門が、「CDによる音楽配信はまだオワコンではない」と主張するため、採算を度外視してでも、握手会を支えようする構図があるように思えます。

ネットによる音楽配信が加速すると、CD部門は、大リストラの憂き目に会ってしまうので、売り上げ枚数が伸びる方法があれば、それにしがみつきたくなるでしょう。

とくに乃木坂46は、幸か不幸か(笑)、所属事務所がレコード会社と言っていいようなアイドルなので、警備費が高騰して、収支がさらに厳しくなっても、握手会によって大きなCDセールスを出すというやり方は、なかなか変えないと思います。


しかし、乃木坂は現在、1シングル毎に10日間も土曜日曜祝日を潰して、握手会などの内向きな特典イベントを行っているため、一般社会へアピールする機会が減り、スポンサーを呼び込む力が落ちてしまっています。

例えば、握手会を止めて、5日間は全員で各地のテレビ局、ラジオ局、出版社を回って新曲の宣伝を行い、残り5日で10公演のライブを打てば、乃木坂が全国のメディアに登場する機会が格段に増え、さらに、歌とダンスを磨いて、パフォーマンスの力を上げることが出来ます。

メディアやライブを通して、出来るだけ外へ向かって発信しなければ、スポンサー企業もなかなか乃木坂に注目してくれないでしょう。

実際、テレビ東京「乃木坂って、どこ?」の提供スポンサーが、最近は、「ソニー損保」一色になり、途中のCMも、ソニーミュージック、forTune music、ソニー損保で、ほとんど埋め尽くされていて、乃木坂にスポンサーが付かない状況は、深刻さを増しています。

例えば、ホリプロの単独提供で、ホリプロのタレントが出演する番組は、見たことがないですが、今の「乃木どこ?」は、本来、テレビ局からお金を貰う側の所属事務所が、全面的にお金を払って、番組を維持し、タレントを出演させていることになります。

(参考記事) 「乃木坂って、どこ?」はいつまで続けられるか、「提供」企業の変遷から考える冠番組の現状 [24Jul14]


ソニーも決して懐に余裕があるわけじゃないので、こういう状態は、長くは続けられないでしょう。

そして、事態打開の鍵は、とにもかくにも、ヒットを飛ばすことです。

本当のヒット曲によって、一般層の関心を惹きつければ、スポンサーに名乗りを上げてくれる企業が現れて、状況を好転させることが出来ます。

これが、乃木坂が生き残る、唯一の道だと思います。


握手会での売り上げ順に選抜メンバーを並べることを、一刻も早く止めて、歌とダンスが魅力的なメンバーを前に出して、有機的に機能するパフォーマンス選抜を組む。

そして、アンダーライブのような定期ライブを打って、チームとしての表現力を、徹底的に鍛え上げることが重要です。

どんなに優れた選手を集めて、理に適ったオーダーを組んでも、チーム練習をしないと、野球も、サッカーも、団体競技は勝てませんから(笑)。

同時に、メンバーのイメージにマッチした楽曲を作り、個性と魅力を、歌とダンスで最大限に引き出すMVを撮る。

YouTubeで公開されている「制服のマネキン」MVの再生回数は、現在760万回を突破していますが、これを抜き去るMVを世に出すことを、最初の目標にするのがいいんじゃないでしょうか。


「制服のマネキン」MVは、素晴らしい出来で、私が乃木坂を好きになった切っ掛けも、このMVを見たことです。

しかし、1年半前に出した曲のMVが、再生回数で未だに断然のトップとなると、乃木坂のピークがそこだということになってしまう。

AKB48「ヘビーローテーション」のMVは、以前ニュースになったように、再生回数が1億回を突破していて、グループ歴代MV中の1位だと思いますが、この曲を越えるヒットを出せていないところに、AKB48の問題があると言ってもいい。

乃木坂は、「制服のマネキン」を越えるダンスナンバーを作り上げて、本当の上り坂がこれから始まることを、力強く宣言して欲しい。

その真の「右肩上がり」感こそが、スポンサーを呼び込む力となり、乃木坂の快進撃につながると思います。


乃木坂は、楽天が現在スポンサーとなっていて、「Japan Expo」への出演も、費用をサポートした可能性があります。

楽天としては、電子書籍端末である「Kobo」事業を展開していく上で、ソニーとの関係を深めたいという意図があるのかもしれませんが、理由はどうあれ、乃木坂が活動の幅を広げる助けになります。

また、携帯メーカーのHTCが、最新機種のCMに乃木坂を起用するのではないかという噂が流れていて、実現すれば、強力な新曲キャンペーンが実現します。

しかし、企業がCMに抜擢するかどうかを決める際、乃木坂がこれまで出してきた楽曲やMVは、重要な参考資料、あるいはカタログのような意味を持つので、どのシングルも十分作り込んでリリースすべきだし、中途半端なものを出すくらいなら、出さない方がマシだと思います。

結局、パフォーマンスするメンバー、音楽、ダンスで、これ以上出来ないと思うまでに仕上げた曲をコツコツと出して、ヒットを狙い続けることが、坂を上る最短距離じゃないでしょうか。


7月31日(水)に発売した15枚目シングル「不器用太陽」で、SKE48は、個別握手会の総日数を前作の7日から5日に減らして、今までとは方向性の違う動きを見せています。

また、個別分CDの発送を発売日である31日(水)から翌週の8月5日(火)までに設定。

オリコン第1週への算入は、3日(日)までなので、発売後の個別分発送は、個別日数の削減と同様、初動枚数を下げてしまう可能性があります。

SKE48の内情は分かりませんが、こういった措置が、オリコンの数字をひたすら上げる方針の放棄だとすれば、注目すべき動きだと思います。


もはやレコード会社のCD部門しか喜ばない大規模握手会を、多額の出費を重ねながら何日も行うのは、運営にとって割に合わない話であって、SKE48が個別握手会の日数を減らしたのは、経営的に理に適っていると思います。

一方、大規模握手会を止めるとなると、メンバー総数はもっと少ない方が良い筈で、今の卒業ラッシュも、そういう観点からすれば、「偶然」ではないのかもしれません。

ただ、未来を信じて芸能を志した少女たちを、「採用」して、これまで働かせた責任が運営にはある筈で、卒業が「リストラ」という意味を帯びてくるのであれば、また別の問題が出てきます。

AKB48Gや乃木坂46の今後を占うためにも、SKE48「不器用太陽」の初動がどの程度になるのか注目されます。



最後に資料として、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の最新有線ランキング成績を載せておきます。


(表) 2014年8月1日付(対象期間:07/19~07/25)の有線ランキング発表時点における歴代シングルのランクイン成績

凡例
シングルNo. 有線ランクイン回数 [最高順位] 曲名 (発売日)

# 「12回*(60位)」は今回もランクインしていて、その順位が60位であるという意味


AKB48

11枚目 1回 [149位] 10年桜 (2009/03/04)
14枚目 12回 [63位] RIVER (2009/10/21)
15枚目 9回 [46位] 桜の栞 (2010/02/17)
16枚目 16回 [11位] ポニーテールとシュシュ (2010/05/26)
17枚目 14回 [14位] ヘビーローテーション (2010/08/18)
18枚目 16回 [7位] Beginner (2010/10/27)
19枚目 7回 [16位] チャンスの順番 (2010/12/08)
20枚目 16回 [14位] 桜の木になろう(2011/02/16)
21枚目 14回 [1位] Everyday、カチューシャ (2011/05/25)
22枚目 12回 [1位] フライングゲット (2011/08/24)
23枚目 7回 [4位] 風は吹いている (2011/10/26)
24枚目 12回 [2位] 上からマリコ (2011/12/7)
25枚目 12回 [3位] GIVE ME FIVE! (2012/02/15)
26枚目 16回 [6位] 真夏のSound good! (2012/05/23)
27枚目 14回 [2位] ギンガムチェック (2012/08/29)
28枚目 11回 [3位] UZA (2012/10/31)
29枚目 13回 [4位] 永遠プレッシャー (2012/12/5)
30枚目 13回 [4位] So long! (2013/02/20)
31枚目 13回 [5位] さよならクロール (2013/05/22)
32枚目 37回 [2位] 恋するフォーチュンクッキー (2013/08/21)
33枚目 9回 [3位] ハート・エレキ (2013/10/30)
34枚目 10回 [43位] 鈴懸の木の道で(以下略) (2013/12/11)
35枚目 12回 [2位] 前しか向かねえ (2014/02/26)
36枚目 12回*(60位) [4位] ラブラドール・レトリバー (2014/05/21)


SKE48

1枚目 --回 [--位] 強き者よ (2009/08/05)
2枚目 1回 [145位] 青空片想い (2010/03/24)
3枚目 4回 [110位] ごめんね、SUMMER (2010/07/07)
4枚目 4回 [107位] 1!2!3!4!ヨロシク! (2010/11/17)
5枚目 4回 [55位] バンザイVenus (2011/03/09)
6枚目 11回 [36位] パレオはエメラルド (2011/07/27)
7枚目 7回 [31位] オキドキ (2011/11/09)
8枚目 8回 [25位] 片想いFinally (2012/01/25)
9枚目 8回 [20位] アイシテラブル! (2012/05/16)
10枚目 4回 [97位] キスだって左利き (2012/09/19)
11枚目 6回 [29位] チョコの奴隷 (2013/01/30)
12枚目 4回 [60位] 美しい稲妻 (2013/07/17)
13枚目 10回 [25位] 賛成カワイイ! (2013/11/20)
14枚目 7回 [45位] 未来とは? (2014/03/19)
15枚目 --回 [--位] 不器用太陽 (2014/07/30)


NMB48

1枚目 6回 [78位] 絶滅黒髪少女 (2011/07/20)
2枚目 -回 [--位] オーマイガー! (2011/10/19)
3枚目 6回 [56位] 純情U-19 (2012/02/08)
4枚目 4回 [83位] ナギイチ (2012/05/09)
5枚目 3回 [91位] ヴァージニティー (2012/08/08)
6枚目 8回 [60位] 北川謙二 (2012/11/07)
7枚目 4回 [118位] 僕らのユリイカ (2013/06/19)
8枚目 10回 [33位] カモネギックス (2013/10/02)
9枚目 4回 [119位] 高嶺の林檎 (2014/03/26)


HKT48

1枚目 15回 [19位] スキ!スキ!スキップ! (2013/03/20)
2枚目 17回 [12位] メロンジュース (2013/09/04)
3枚目 12回 [10位] 桜、みんなで食べた (2014/03/12)



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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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