杉浦李奈の推論シリーズ第2弾。文庫書き下ろしとして令和3年(2021)12月に刊行された。出版界に関連したビブリオミステリである。
杉浦李奈の推論・第1作では、大学講師兼新進気鋭の小説家と評される岩崎翔吾に盗作疑惑が浮上し、さらに岩崎が失踪する。この謎を究明するために、李奈は編集者の菊池の示唆を受けて、ノンフィクション本を書くという前提で行動を起こしたというミステリだった。
この第2作は、出版業界でスキャンダラスな問題に発展しかねない本の出版とその著者に殺人容疑の嫌疑が生まれるという問題事象に李奈が関わって行くというストーリー。
李奈は友人の小説家那覇優佳と一緒に、戸惑いながらも日本推理作家協会の懇親会に出席する。その懇親会で優佳を介して、小説家曽埜田璋に引き合わされる。懇親会の後、協会賞を受賞した汰柱桃蔵は麻布のマンションに設けた仕事場に各社の編集者達を招き二次会を開きたいという。汰柱桃蔵は、重鎮並みの年齢で突然現れ5年間の作家生活で累計発行部数2000万部超という実績の新進作家だった。
汰柱はKADOKAWAの宮宇編集長に二次会に李奈と優佳も連れて来たらと声をかけた。編集者菊池の意を汲んで、李奈は優佳とともに二次会に出席せざるを得なくなる。だが、その結果、李奈はその後に起こる事件について、再びノンフィクションの本をまとめるという形で関わりを持つことになる。だが、そこには李奈自身に書きたいという内発的な思いが生まれていた・・・・。
汰柱の仕事場で二次会が終わった後、銀座に繰り出すのは何とか回避された。汰柱は自宅に戻ったはずだが、その汰柱が行方不明になる。
一方その時点で、KADOKAWA は、斑雪社を版元とする汰柱桃蔵著『告白・女児失踪』という1週間後に発売予定の見本を入手していた。李奈は宮宇編集長と菊池からそのハードカバー本を見せられた。その内容の後半は、2か月ほど前に、町田街道で目撃されたのを最後に失踪状態の惣崎亜矢音さん、5歳の事件状況に酷似していた。印刷所の経営者が内容を問題視して弁護士と相談し、その結果警察が動き出すことになった。未報道のあらゆる状況が本の内容に出てくるというのだ。本の内容が示す場所から、惣崎亜矢音さんの遺体が発見された。典型的なベストセラー作家汰柱桃蔵が惣崎亜矢音さんを殺した犯人なのか。
汰柱が新木場の埠頭から海に飛び込んだ車の中で遺体として発見された。
李奈は、菊池に汰柱桃蔵に関する事件の真相を綴った一冊まるごとのノンフィクションを出したいと申し出る。出版業界の慣例で、口約束ではあるが正式の依頼を受けた形で、李奈はこの問題に取り組み始める。一方曽埜田璋は、蓬生社から依頼されて汰柱桃蔵についてのノンフィクション本を書くことになったという。ライバルとなる一方で、協力関係が生まれることに・・・・。
『告白・女児失踪』の内容と惣崎亜矢音事件の対比分析。斑雪社代表取締役の記者会見の傍聴、汰柱桃蔵の実弟・棚橋啓治を介して曽埜田と一緒に汰柱の自宅を実見し事情聴取をする。自宅に書棚はなく、ライティングデスクには横溝正史著『悪霊島』の初版本一冊だけが置かれていた。所々のページに、四角く囲った箇所が散見された。警察は立入捜査をしたがその本を重視しなかったようだ。警察の捜査後であり、李奈はその本を預かることになる。この囲った箇所は事件にリンクするのかどうか・・・・・。
さらに、李奈は曽埜田とともに、『告白・女児失踪』の出版に至るまでの経緯を調査する。編集プロダクションのイメタニア社が印刷の前段階までを仕上げ、斑雪社が出版元になり、印刷所に発注して単行本化し販売するという特異な出版方法がとられていた。李奈はその方法と出版契約内容にも違和感を感じる。惣崎亜矢音さんの遺体発見場所や新木場の埠頭にも李奈は足を運ぶ。亜矢音さんの母とも面談する。
そして、李奈は独自に調査を続行していかざるを得なくなる・・・・。調査が進むほど李奈には違和感が累積されていく。
ある事実の確認から李奈はミッシング・リンクに気づくことに・・・・。それは今まで調べあげ集積してきた断片的事実を関連づけ筋読みと全体構成、整合性を根底から覆していくことになる。曽埜田の協力が相乗効果となって作用する。ミッシング・リンクの発見が、思わぬ真相を導き出す。
警察の捜査では解明出来なかった真相を李奈が解明する。警察の捜査結果をきっちり踏まえて、推論を展開し犯人を特定して事件を終結させる。痛快なストーリー!
このストーリーのおもしろいところは、李奈が警察の捜査に協力して事件を解決に導くのではなく、警察とは独立に行動するところにある。李奈はあくまで警察から開示された捜査結果情報をベースとして、独自の調査行動を重ねて推論するスタンスにある。
李奈が調査の前に現れる障壁をどのように克服するか、そのこと自体も読む楽しみになる。文芸領域での李奈の造詣が魅力的である。それは本書著者の造詣の深さと広がりをも意味するのだろう。
後で読み返すと、こんなところに伏線が敷かれていたのか・・・・と思う。毎回のことながら、真相にたどり着くのに必要なキー情報の分散とその織り込みかた、伏線の敷き方のさりげなさは実に巧みだと思う。読者は容易に見抜けない・・・・実感である。
それにしても、文芸という分野での新人作家李奈の知識量と能力は、万能鑑定士Qを彷彿とさせるキャラクターになっている。これからさらに作家探偵というイメージが広がり成長していく期待を抱かせる。文芸領域を直接の背景とする故に、読書好きには魅力のあるシリーズになりそうだ。
このシリーズのバックナンバーを行きつ戻りつしながらもまずは既刊を読みきり、その後にこのシリーズを最後まで読み継いで行こうと思う。
このストーリー、出版業界が舞台だけに、業界並びに文芸に絡んだ様々なエピソードが各所に話材として盛り込まれている。そこには文芸関連作家のエピソードも点描される。読書好きには、この脇道話が結構楽しめる。そのいくつかを取り上げてみよう。興味が湧くと思うが如何? どの辺りで触れているかは読書のお楽しみに。
*作家と編集長・編集担当者との関係。力関係と駆け引き。原稿から出版の舞台裏
編集者の質
*文芸は薄利多売化している?!
*委託販売システム。売れ残り本。サイン本。販促めあてのイベントの舞台裏
*有名作家のペンネームにまつわるエピソード
*江戸川乱歩と同性愛
*松本清張が横溝正史に言及した内容
*横溝正史作品の映画化と文庫本販売累計の関係
さらにこんな文も記されている。そんな内情なのだろうか。
「最近では新刊の寿命も短い。三か月をまたず書店は売れ残りを取次に返本する。たちまち中古本が安く叩き売りされる。なら鮮度のあるネタをすばやく売りさばき、まとまった金を手にすればいい、そんな考え方が業界内に蔓延っている。」(p46)
「編集部に直接招かれる小説家は、まだ一人前と見なされておらず、雑用のライター扱いだときいたことがある。本当だろうか。」(p195)
文芸というジャンルで出てくる作家と著書もバラエティに富んでいて、ストーリーに様々な色合いを加えていく。この点も本好きには読了本とリンクする箇所になり楽しいのではないか。知らない本なら、本への誘いとして興味の対象になるかもしれない。目に止まったものを列挙してみよう。
太宰治『酒ぎらい』、芥川龍之介『地獄変』、江戸川乱歩『同性愛文学史』『屋根裏の散歩者』『モノグラム』『孤島の鬼』『一寸法師』『猟奇の果』、松本清張『疑惑』、高木彬光『白昼の死角』、横溝正史『悪霊嶌』『獄門島』『湖泥』『真説金田一耕助』『病院坂の首縊りの家』、森鴎外『花子』、五木寛之『雨の日には車をみがいて』、ホメーロス『イーリアス』『オデッセイア』、『論語』、ゲーテ『ファウスト』、ルソー『告白』、『赤毛のアン』、『ハリー・ポッター』、テリー・ケイ『白い犬とワルツを』、江國香織『流しのしたの骨』、長嶋有『佐渡の三人』、ミヒャエル・エンデ『モモ』、徳富蘆花『不如帰』、ジョン・アダムソン『野生のエルザ』、キプリング『ジャングルブック』、川端康成『虹いくたび』
実に多彩な作家たちと書名が出てくる。それらの本がストーリーの文脈に照応し、一種のフレーバーを漂わせていく。中にはその一節が引用されているもの、あるいはこのストーリーで重要な役割を果たしていくものもある。作家名だけなら他にも多出する。実におもしろいではないか。
最後に、印象深い文をご紹介しておこう。
*報道番組が世間の噂を扱うのは危険だ。いくら事実ではないと断ろうとも、噂こそ真実と受けとられてしまう。 p192
*法律は正義じゃなくて、きわめて不完全なシステム。いくつかボタンを押すうち、運よく正義が貫かれるかもしれない。法律がめざすのはそんなメカニズムだけ・・・・チャンドラーだね。 p247
*他社の権威性まで借り、新人作家を黙らせようとするのは、出版社に属する人間の常套手段だ。 p277
*勤め先も肩書きも、ただの社会的役割にすぎません。どんな職業に就いていようと、不祥事は個人の問題です。 p277
ご一読ありがとうございます。
こちらもお読みいただけるとうれしいです。
松岡圭祐の作品 読後印象記掲載リスト ver.3 2022.9.27時点
杉浦李奈の推論・第1作では、大学講師兼新進気鋭の小説家と評される岩崎翔吾に盗作疑惑が浮上し、さらに岩崎が失踪する。この謎を究明するために、李奈は編集者の菊池の示唆を受けて、ノンフィクション本を書くという前提で行動を起こしたというミステリだった。
この第2作は、出版業界でスキャンダラスな問題に発展しかねない本の出版とその著者に殺人容疑の嫌疑が生まれるという問題事象に李奈が関わって行くというストーリー。
李奈は友人の小説家那覇優佳と一緒に、戸惑いながらも日本推理作家協会の懇親会に出席する。その懇親会で優佳を介して、小説家曽埜田璋に引き合わされる。懇親会の後、協会賞を受賞した汰柱桃蔵は麻布のマンションに設けた仕事場に各社の編集者達を招き二次会を開きたいという。汰柱桃蔵は、重鎮並みの年齢で突然現れ5年間の作家生活で累計発行部数2000万部超という実績の新進作家だった。
汰柱はKADOKAWAの宮宇編集長に二次会に李奈と優佳も連れて来たらと声をかけた。編集者菊池の意を汲んで、李奈は優佳とともに二次会に出席せざるを得なくなる。だが、その結果、李奈はその後に起こる事件について、再びノンフィクションの本をまとめるという形で関わりを持つことになる。だが、そこには李奈自身に書きたいという内発的な思いが生まれていた・・・・。
汰柱の仕事場で二次会が終わった後、銀座に繰り出すのは何とか回避された。汰柱は自宅に戻ったはずだが、その汰柱が行方不明になる。
一方その時点で、KADOKAWA は、斑雪社を版元とする汰柱桃蔵著『告白・女児失踪』という1週間後に発売予定の見本を入手していた。李奈は宮宇編集長と菊池からそのハードカバー本を見せられた。その内容の後半は、2か月ほど前に、町田街道で目撃されたのを最後に失踪状態の惣崎亜矢音さん、5歳の事件状況に酷似していた。印刷所の経営者が内容を問題視して弁護士と相談し、その結果警察が動き出すことになった。未報道のあらゆる状況が本の内容に出てくるというのだ。本の内容が示す場所から、惣崎亜矢音さんの遺体が発見された。典型的なベストセラー作家汰柱桃蔵が惣崎亜矢音さんを殺した犯人なのか。
汰柱が新木場の埠頭から海に飛び込んだ車の中で遺体として発見された。
李奈は、菊池に汰柱桃蔵に関する事件の真相を綴った一冊まるごとのノンフィクションを出したいと申し出る。出版業界の慣例で、口約束ではあるが正式の依頼を受けた形で、李奈はこの問題に取り組み始める。一方曽埜田璋は、蓬生社から依頼されて汰柱桃蔵についてのノンフィクション本を書くことになったという。ライバルとなる一方で、協力関係が生まれることに・・・・。
『告白・女児失踪』の内容と惣崎亜矢音事件の対比分析。斑雪社代表取締役の記者会見の傍聴、汰柱桃蔵の実弟・棚橋啓治を介して曽埜田と一緒に汰柱の自宅を実見し事情聴取をする。自宅に書棚はなく、ライティングデスクには横溝正史著『悪霊島』の初版本一冊だけが置かれていた。所々のページに、四角く囲った箇所が散見された。警察は立入捜査をしたがその本を重視しなかったようだ。警察の捜査後であり、李奈はその本を預かることになる。この囲った箇所は事件にリンクするのかどうか・・・・・。
さらに、李奈は曽埜田とともに、『告白・女児失踪』の出版に至るまでの経緯を調査する。編集プロダクションのイメタニア社が印刷の前段階までを仕上げ、斑雪社が出版元になり、印刷所に発注して単行本化し販売するという特異な出版方法がとられていた。李奈はその方法と出版契約内容にも違和感を感じる。惣崎亜矢音さんの遺体発見場所や新木場の埠頭にも李奈は足を運ぶ。亜矢音さんの母とも面談する。
そして、李奈は独自に調査を続行していかざるを得なくなる・・・・。調査が進むほど李奈には違和感が累積されていく。
ある事実の確認から李奈はミッシング・リンクに気づくことに・・・・。それは今まで調べあげ集積してきた断片的事実を関連づけ筋読みと全体構成、整合性を根底から覆していくことになる。曽埜田の協力が相乗効果となって作用する。ミッシング・リンクの発見が、思わぬ真相を導き出す。
警察の捜査では解明出来なかった真相を李奈が解明する。警察の捜査結果をきっちり踏まえて、推論を展開し犯人を特定して事件を終結させる。痛快なストーリー!
このストーリーのおもしろいところは、李奈が警察の捜査に協力して事件を解決に導くのではなく、警察とは独立に行動するところにある。李奈はあくまで警察から開示された捜査結果情報をベースとして、独自の調査行動を重ねて推論するスタンスにある。
李奈が調査の前に現れる障壁をどのように克服するか、そのこと自体も読む楽しみになる。文芸領域での李奈の造詣が魅力的である。それは本書著者の造詣の深さと広がりをも意味するのだろう。
後で読み返すと、こんなところに伏線が敷かれていたのか・・・・と思う。毎回のことながら、真相にたどり着くのに必要なキー情報の分散とその織り込みかた、伏線の敷き方のさりげなさは実に巧みだと思う。読者は容易に見抜けない・・・・実感である。
それにしても、文芸という分野での新人作家李奈の知識量と能力は、万能鑑定士Qを彷彿とさせるキャラクターになっている。これからさらに作家探偵というイメージが広がり成長していく期待を抱かせる。文芸領域を直接の背景とする故に、読書好きには魅力のあるシリーズになりそうだ。
このシリーズのバックナンバーを行きつ戻りつしながらもまずは既刊を読みきり、その後にこのシリーズを最後まで読み継いで行こうと思う。
このストーリー、出版業界が舞台だけに、業界並びに文芸に絡んだ様々なエピソードが各所に話材として盛り込まれている。そこには文芸関連作家のエピソードも点描される。読書好きには、この脇道話が結構楽しめる。そのいくつかを取り上げてみよう。興味が湧くと思うが如何? どの辺りで触れているかは読書のお楽しみに。
*作家と編集長・編集担当者との関係。力関係と駆け引き。原稿から出版の舞台裏
編集者の質
*文芸は薄利多売化している?!
*委託販売システム。売れ残り本。サイン本。販促めあてのイベントの舞台裏
*有名作家のペンネームにまつわるエピソード
*江戸川乱歩と同性愛
*松本清張が横溝正史に言及した内容
*横溝正史作品の映画化と文庫本販売累計の関係
さらにこんな文も記されている。そんな内情なのだろうか。
「最近では新刊の寿命も短い。三か月をまたず書店は売れ残りを取次に返本する。たちまち中古本が安く叩き売りされる。なら鮮度のあるネタをすばやく売りさばき、まとまった金を手にすればいい、そんな考え方が業界内に蔓延っている。」(p46)
「編集部に直接招かれる小説家は、まだ一人前と見なされておらず、雑用のライター扱いだときいたことがある。本当だろうか。」(p195)
文芸というジャンルで出てくる作家と著書もバラエティに富んでいて、ストーリーに様々な色合いを加えていく。この点も本好きには読了本とリンクする箇所になり楽しいのではないか。知らない本なら、本への誘いとして興味の対象になるかもしれない。目に止まったものを列挙してみよう。
太宰治『酒ぎらい』、芥川龍之介『地獄変』、江戸川乱歩『同性愛文学史』『屋根裏の散歩者』『モノグラム』『孤島の鬼』『一寸法師』『猟奇の果』、松本清張『疑惑』、高木彬光『白昼の死角』、横溝正史『悪霊嶌』『獄門島』『湖泥』『真説金田一耕助』『病院坂の首縊りの家』、森鴎外『花子』、五木寛之『雨の日には車をみがいて』、ホメーロス『イーリアス』『オデッセイア』、『論語』、ゲーテ『ファウスト』、ルソー『告白』、『赤毛のアン』、『ハリー・ポッター』、テリー・ケイ『白い犬とワルツを』、江國香織『流しのしたの骨』、長嶋有『佐渡の三人』、ミヒャエル・エンデ『モモ』、徳富蘆花『不如帰』、ジョン・アダムソン『野生のエルザ』、キプリング『ジャングルブック』、川端康成『虹いくたび』
実に多彩な作家たちと書名が出てくる。それらの本がストーリーの文脈に照応し、一種のフレーバーを漂わせていく。中にはその一節が引用されているもの、あるいはこのストーリーで重要な役割を果たしていくものもある。作家名だけなら他にも多出する。実におもしろいではないか。
最後に、印象深い文をご紹介しておこう。
*報道番組が世間の噂を扱うのは危険だ。いくら事実ではないと断ろうとも、噂こそ真実と受けとられてしまう。 p192
*法律は正義じゃなくて、きわめて不完全なシステム。いくつかボタンを押すうち、運よく正義が貫かれるかもしれない。法律がめざすのはそんなメカニズムだけ・・・・チャンドラーだね。 p247
*他社の権威性まで借り、新人作家を黙らせようとするのは、出版社に属する人間の常套手段だ。 p277
*勤め先も肩書きも、ただの社会的役割にすぎません。どんな職業に就いていようと、不祥事は個人の問題です。 p277
ご一読ありがとうございます。
こちらもお読みいただけるとうれしいです。
松岡圭祐の作品 読後印象記掲載リスト ver.3 2022.9.27時点