遊心逍遙記

読書三昧は楽しいひととき。遊心と知的好奇心で本とネットを逍遥した読後印象記です。一書がさらに関心の波紋を広げていきます。

『MARGRET & H.A.REY'S Curious George Goes to the Zoo』 HOUGHTON MIFFLIN HARCOURT

2022-09-18 21:39:03 | レビュー
 本書もまた "New Adventures" として出版されたシリーズの1冊。内表紙には、著者が Cynthia Platt と明記されている。イラストは H.A.REY のイラストを継承して、Mary O'Keefe Young が描いている。児童向けの英語絵本・電子書籍版である。実質22ページの絵本で、2011年の出版。

 タイトルにある通り、ジョージは友達である黄色帽子の男に連れられて、「Wild Animal Park」と称される動物園に出かける。その動物園は、サファリ・スタイルの動物園。大型の屋根なし自動車に乗って、動物たちが放し飼いになっている園内を見て回るという動物園である。
 ライオンを遠くに眺め、自動車からすぐ傍にいるキリン、シマウマ、ダチョウ、ゾウなどを眺めつつ進む、ジョージはピンク色のフラミンゴを初めて目にして、屋根無し自動車の上部の枠上でバランスを崩し自動車からころげ落ちてしまう。
 ジョージはフラミンゴの池に入る。ジョージの好奇心旺盛な冒険が始まっていく。
 自動車で園内を案内する係に、zookeeper(動物園の飼育員)という単語を宛ててある。"The flamingos turn pink because they eat so many tiny pink shrimp." という説明が出てくる。これって、ほんと? ジョークなのかな、どうだろう・・・・。
 フラミンゴのところで、The flamingos bobbed their heads. という文が出てくる。フラミンゴの映像は幾度かテレビ番組で見ているから、どいう動作かは類推できる。しかし知らない単語。bob (<頭などを>上下に動かす)という動詞をここで知った。
 フラミンゴの池に、hippo 現れる。絵から理解はできる。hippopotamus (カバ)をこんな口語の短縮形でまず覚えるのだな、ということがわかっておもしろい。
 また、芦に間から baby rhino が顔を覗かせる。これもまた絵から推測できるけれど、辞書を引くと、こちらも口語の短縮形だった。rhino=rhinoceros(サイ)である。親のサイからはぐれた子サイで、さみしそうにしているのをジョージが楽しませようとする。飼育員さんはこの子サイをずっと探していたのだった。
 ジョージはこの子サイの1歳の誕生パーティに参加することになるというハッピーエンドでストーリーが終わる。。
 他にも、spindly(ひょろ長い)、poke(突っ込む)、stomp(<足を>踏みならす)、naughty(いたずらな、わんぱくな)、glee(大喜び)等の単語と出会う機会になった。

 絵本は、ちょっと童心に戻りながら、錆び付きかけている英語の錆落としに便利だと思う。

 ご一読ありがとうございます。

 こちらもお読みいただけるとうれしいです。
『Curious George's First Day of School』 Houghton Mifflin Harcourt
『Curious George Goes to the Hospital 』 MARGRET & H.A.REY Houghton mifflin Harcourt
『Curious George Learns the Alphabet』 H.A.REY Houghton Mifflin Harcourt
『Curious George and the Birthday Surprise』 MARGRET & H.A.REY Houghton Mifflin Company
『Curious George Goes to a Movie』 MARGRET & H.A.REY Houghton Mifflin Company