宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

”同盟国・アメリカ”も「失望した」との異例の声明。 安倍首相の靖国神社参拝は政権孤立化加速へ

2013年12月27日 | 憲法・平和

 安倍首相の靖国神社参拝のニュースを、午後1時のNHKニュースで知りました。 その印象は、「安倍政権の暴走がついに、ここまで来たか」というものでした。 同時にニュース報道が、中国、韓国の抗議とともに、米国政府が、「失望」との異例の声明を出したことに、安倍首相の靖国参拝に対する国際的な批判の大きさ、深刻さを感じました。

 日本共産党の志位和夫委員長は、記者会見で次のように述べました。 

 「靖国神社は、過去の日本軍国主義による侵略戦争を『自存自衛の正義のたたかい』『アジア解放の戦争』と美化し、宣伝することを存在意義とする特殊な施設です。 この施設に首相が参拝することは、侵略戦争を肯定・美化する立場に自らの身をおくということを、世界に向って宣言することにほかなりません」

 「第2次世界大戦後の国際秩序は、日独伊の3国がおこなった侵略戦争は不正不義のものとすることを共通の土台としています。 首相の行為は、第2次世界大戦後の国際秩序に対する正面からの挑戦であって、断じて許すわけにはいかないものです。
 この行動によって首相の歴史的逆行の本性があらわになったと思います」

 記者団の(「この時期の参拝をどうみるか」との問いに)「『戦争する国づくり』への暴走が始まっています。 この暴走に歯止めがなくなり、やみくもな暴走になっているのが、現状だト思います。~しかし、これは国民多数の声と真っ向から逆らうし、アジアと世界の流れにも逆らうものです。
 国民の世論と運動で大きく包囲して、暴走に待ったをかけ、破たんに追い込んでいきたいと決意しています」と答えました。

 在日米大使館が発表した米国政府の声明は次のように述べています。 
「日本は大切な同盟国であり、友好国である。 しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。 
 米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。
 米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する」

 世界とアジアの流れ―”対話と外交に基づく平和の構築”を反映した内容を含んだ印象を受けました。
もちろん、米国が、アジア・太平洋地域での軍事力を強化し、とりわけ在日米軍基地の強化を日本に押し付けていることは軽視できません。
 しかし、安倍政権が進める「日本を戦争する国につくりかえよう」とすることには、米国が完全に何でも同意すると思いこんでいるとしたら、あまりにも「世界知らず、アメリカ知らず」の首相といえるのではないでしょうか。

 

 


ブラック企業にもブラック国家にも、”おかしいことは、おかしいと言おう”が世代を超えた合言葉に

2013年10月22日 | 憲法・平和

 20日強い雨風の中、東京・明治公園に全国から1500人の青年が集まり、若者を使い捨てるブラック企業を告発し、たたかいを交流する「全国青年大集会2013」が開催されました。大和からも、会社でパワハラで心を病み、休職中の知り合いの1人の青年が参加しました。 昨日、電話で様子を聞きました。 「強い雨や風のため、スピーカーの声も聞けない状態だった。午前中だけの参加で帰って来た」と語っていました。 

 この青年は、前日の「はたの君枝さんと語るつどい」に参加して、「大集会に行ってみたい」と決意し、誰も知り合いもいない単独での参加でした。 電話からの声が、いつもより明るい感じで、風邪も引いていない様子で、安心しました。 近く直接会って、話を聞くことになりました。

 集会の様子を報道した21日付の「しんぶん赤旗」の次の記事に引き寄せられました。 「漫画雑誌を発行する秋田書店で景品当選者数を水増しした不正を告発し、不当解雇され、解雇撤回を求めて裁判を闘っている女性(首都圏青年ユニオン組合員)が、涙ながらにパワハラの実態を告発しました。 『女なんだから結婚して仕事をやめたらどうだ』『消える。迷惑だ』などといわれ、うつ病になって休職したことをきっかけに、会社が違法行為を女性個人の行為として懲戒解雇したと語りました。」

  そして、女性は、「消費者庁が会社ぐるみの違法行為と認定したことにふれながら、『以前は、会社の誰も話を聞いてくれなかった。孤独だった。いま、心を傾けてくれる仲間がいる。つらい声を受け止めてくれる仲間が必ずいる。自分と社会を変えていきましょう」と訴え、温かい拍手に包まれましたということです。一人の若者の勇気が、若者たちの共通の勇気となって、冷たい風雨を突き破って広がる様子が目に浮かびました。

 もう一つの「しんぶん赤旗」記事、「93歳から若者へ」に注目しました。1943年10月21日、明治神宮外苑競技場(現・国立競技場)で約2万5千人の学生が銃を担いだりしながら、雨の中、ずぶぬれで行進した、「出陣学徒走行式」の体験を語った、岩井忠正さんと2人の若者の対談です。岩井さんは、人間魚雷「回天」と「伏竜」の特攻隊員でした。 「公表された特攻隊員の遺書には勇ましい言葉が書いてあります。なぜだと思いますか。軍の検閲があったせいもありますが、親元に届く遺書に、死にたくないなどと書いて悲しませたくなかったからです。

 そして、もうひとつ理由があるんです。いくら死ぬ覚悟をしても『死にたくない』という思いは決してなくならない。死ぬ意味を探して、自分を説得しなくちゃならなかった。激しい言葉であればあるほど、死にたくないという本心が隠れています。そこを理解しないと、誰も真実を分かってやらなかったことになる」

 2人の若者は、「戦争は絶対にしてはダメ」「情報をしっかり見極めたい」と初めて戦争体験者の岩井さんの話を聞き感想を語っています。

 そして、若い世代へのメッセージとして、岩井さんは、「おかしいことはおかしいと勇気をもって声をあげてください」と語りました。