JSP_Blog

ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

BGM

2014-08-04 08:20:14 | 日記
 会社のビルのすぐ前には首都高速横羽線が走っている。13階の事務所から、渋滞の様子や緊急車両がその合間を縫って走る様子などを見下ろすことが出来る。ビルの窓は開かない。そのため真下に近い位置を見ようとすると大きなガラスに顔を張りつけるようにして見下さなければならない。

 窓が開かない密閉された社内にいても首都高を突っ走る車の音は小さくだがしっかり聞こえる。気にしなければ全く気付かないレベルだが聞こうとすればはっきり聞こえる。事務所がある13階は22階建てのビルのほぼ中央にあたり、各階のエアコンやエレベータなどの機械設備が大きく面積を占めるフロアでもある。そのためビルの機械類の発する音や振動も気にする人には気になるボリュームで絶えず流れている。

 最近はすっかり死語になってしまったようだが「ソフトウェアハウス」と呼ばれるソフトウェア開発の中小企業があちこちにひょこひょこ誕生していた時代には、BGMを流したりラジオを1日中かけっぱなしにしている職場がどこにでもあった。大企業が自分たちの用意したプロジェクトルームに技術者を缶詰にしてシステム開発を行おうとする前の時代の話しだ。のんびりした時代だった。

 最近、植物工場が話題になることが多い。当てる光の波長や時間でずいぶんと生産性が変わって来るものらしい。本当か嘘かわからないが、植物は音楽を聞かせると成育速度が変わるという話しも聞いたことがある。では人間ではどうなのだろうか。生産性が高くなる音や光があるのなら利用しない手はない。アイデア出しに適した音や光、ルーチンワークに適した音や光。もしそうしたものがあるなら積極的に取り入れていくべきだろう。また、その逆に生産性を低下させる音や光があるなら、できるだけ取り除くよう改善したい。

 中小企業の良さは、「これで行こう」となればすぐに全社を上げて号令をかけられる所にある。小さな所帯の中に何もかも揃っているので隅々まで声を届かせるのに大した苦労も必要ない。ところが、こと音の問題になると、これは難しい。お客様と喧々諤々する営業マンも銀行をはじめ取引先と丁々発止の財務担当者も、静かに自分の頭の中に潜ってアイデアをひねり出さなければいけない技術者も、目と鼻の先で業務に当たらなければならないのだ。

 大声で長々と営業トークを行う営業マンの声が響く中、どうすれば効果的にプログラムを改修できるのか考えるのは簡単なことではない。オリンピック選手のような集中力が必要だ。誰もがそんな集中力を持っているわけではないので、日中は集中力を必要としないルーチンワークを行い、夜になって営業マンが帰宅したかどこかに外出してしまってから「考える」仕事をすることが多くなる。当然残業時間は長くなり人件費は拡大する。

 中小企業には中小企業なりの工夫が必要で、大企業と同じ工夫では役に立たない。大企業で成功した過去の例にとらわれて自由な発想を行わないでいると、活発なオフィスと見えていたものが、思い返せば生産性の低い単にうるさいだけのオフィスであったと後になって反省することになりかねない。もし、休日出勤したほうが生産性が高いと、あなたが感じているなら、そこには改善すべき問題が潜んでいる。(三)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山梨プチ旅行 | トップ | オカヤドカリはじめました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事