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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

対戦のコツ

2020-10-13 10:00:00 | 振り返り
みなさま、こんにちは
のすけです。

本日の内容は、タイトルの通り「対戦のコツ」です。

どんな競技でも対戦をする際は、「相手はこの手札や手を出してくるだろう...だから自分はこうしよう...」と読みをすることでしょう。

そういった相手の選択を読み合うことは、深ければ深いほど有利になると一見思われているかたも多いことでしょう。
確かにすべての選択肢をケアすることができれば、あなたはどんな対戦にも勝利することができるでしょう。
例えば、将棋、チェスなどは読みの深さが勝敗を決するようなイメージがありますね。

ですが、じゃんけんやコインの表裏はどうでしょう?

どれだけ深く読もうとも、じゃんけんで出す手が一周してしまったり、表の裏の裏は表だったりと
深く読んだとしても勝敗が決することがないようなこともあります。

そこで疑問に思うことがあるでしょう。
「どのくらい深く読めば効率的に勝利を収めることができるのか?」

読み合い自体は相手との一種の信頼関係の上に成り立っています。
AさんとBさんがじゃんけんをするとすれば、
 A:(Bさんはよくグーを最初に出すからパーを出そう)
 B:(...とAさんは思っているだろうから、チョキを出そう)
 A:(...とBさんは思っているな、グーを出そう)
といった感じです。(カイジみたいな読み合いですね)

ですが、一般的にここまで読んでじゃんけんをすることは稀ですね。
大抵は、途中で読みを止めて出す手を決めたり、はたまた適当に決めたりと
人間ですから合理的に考え抜いて選択することはあまりありません。

そこで紹介したいのが、「レベルK思考」です。
Kが読みの深さを表していて、
 K=0:純粋に目の前の合理性で戦略を決定する。
 K=1:K=0を踏まえて戦略を決定する。
 ・・・
 K=n:K=n-1を踏まえて戦略を決定する
といった思考です。

上記のAさんとBさんのじゃんけんの例だと、
 K=0 → A:(Bさんはよくグーを最初に出すからパーを出そう)
 K=1 → B:(...とAさんは思っているだろうから、チョキを出そう)
 K=2 → A:(...とBさんは思っているな、グーを出そう)
といった感じです。

この「レベルK思考」には実験が複数行われ、統計的にKをどこまで思考すると勝利できるかが示されています。

その実験が、「番号選びゲーム」というものです。
ルールは、
 ・参加者は、0~100の整数のうち一つを選ぶ
 ・選ばれた数字の平均値に3分の2をかけた数に最も近い数字を選んだ参加者の勝ち
といったルールです。

それでは、まずはレベルK思考でこのゲームを行ってみましょう。

K=0:
 0~100を参加者がランダムに選んだとすれば、平均値は50に近い数字となるはずなので、
 3分の2をかけた数字に最も近い33を選ぶ
K=1:
 K=0から、33を参加者が選ぶので、22を選ぶ
K=2:
 K=1から、22を参加者が選ぶので、14を選ぶ
K=3:
 K=2から、14を参加者が選ぶので、9を選ぶ
・・・
K=n:
 0もしくは1を選ぶ
となっていきます。

それでは実験の結果としては、どうなったのでしょう。
数々の実験の結果、参加者が選んだ数字の平均値は、20~35となったそうです。
つまりここから考えられるに、「K=0もしくは1で思考を止めることが多く、それに対してK=1もしくは2の戦略を選択すると勝利しやすい」のです!

みなさん、とても興味深くないですか!?
この実験には、勝利者に景品が贈られるようになっているんです。
つまり参加者の多くは勝利しようとして実験に参加しているのです。
レベルK思考で思考すれば、1もしくは0にたどり着くのが当然のように思えますし、合理的です。
ですが、勝利を目指した人間にも関わらず決して合理的ではなく、ある程度の思考で踏みとどまってしまうのです。

将棋やチェスといった競技には当てはまらないと思いますが、
一般的に、効率的に勝利を積み重ねるには、一つ二つの工夫や裏をかくことだけで可能だということがいえるのではないでしょうか!

このことを知ってから、ふと思い出したのが新人の頃に教えてもらった「+αを考える」です。
お仕事でもなんでも「+α」で加えられること、工夫することはないかと考え作業するという考えです。
この「+α」がいかに大事な思考なのかがわかると同時に大事な信念としてきたことは間違ってなかったんだなと確信できました。

皆さんも「レベルK思考」と「+αを考える」ことで毎日勝っちゃいましょう!(のすけ)

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業
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