振り返ったら技術の進歩がすごかった

むかーしむかし、テレビを録画するにはビデオデッキというものが必要だった。私が小さかった頃は周りを見てもビデオデッキを持っている家はなく、その時放送されている番組の中から選んで見るしかなかった。近所のお姉ちゃんはキャンディキャンディが好きと言っていたけれども、私はそれが放送されている時間にテレビの前にいることなく、見たことがなかった。

朝はポンキッキ、夕方はアラレちゃんやヤッターマンなどのアニメ、それから教育テレビをよく見ていた。当時は夕方には、毎日のようにアニメが放送されていた記憶。土曜の夜は8時だよ全員集合派の家とオレたちひょーきん族派の家があった。うちは前者。そして日曜の夜は晩御飯を食べながらキテレツ大百科を見た後に、世界名作劇場。その後は大人が大河ドラマを見る時間。当時の大河ドラマはセリフも昔言葉で子供には何を言っているのか理解が難しく、何が面白いのか全く分からないと思っていた。そして必然的にテレビを見ない時間ができた。

小学校に入るとリモコン付きのテレビやビデオデッキが一般家庭にも普及し始めた。ただ私の実家に導入されたのはかなり後の方で、長いことテレビの横に付いているボタンをポチポチ押してチャンネルを変えていたことをよく覚えている。

ちょうど小1の頃に、ローラースケートに乗ったキラキラアイドルが大人気で、近所のお姉ちゃんはかあくん推し。一緒に遊ぶ時は雑誌の付録で余った人のカードやシールを渡されていた。アイドルよりもお姉ちゃんと一緒に遊ぶのが楽しくてうれしかった。

そんな私も思春期を迎え、女子校ということもあって、周りの友達はそれぞれにアイドルに夢中になった。私はというと、夢がMORIMORIやLOVELOVEあいしてる、スマスマ、学校へ行こうは必ずリアルタイムで見ていたけれども、特定の人を好きになることはなかった。その頃には私の家にもビデオデッキがあって、好きな番組は録画して、翌週の放送まで何度も見返して過ごしていた。今でいうと学生さんがYouTubeやTikTokを見ている時間に当たるのかな。それでも録画に限りがあるのと、テレビを1人で占有できないため、気が付いたら長時間見ていて時間が溶けていたなんてことはなかった。

そして中年を迎え、私にもついに気になるアイドルが現れた。

って、この後の文章を書いてみたけれども、我ながら読むに耐え兼ねる感じになってしまったため割愛ｗ

こうやって振り返ると技術の進歩の凄まじいこと。今やテレビ番組の放送時間に見られなくても見逃し配信があったり、親切な？人が切り抜いてくれていたり。20年くらい前に「テレビを見なくなる時代が来る」と言っていた人がいて、んなバカなと思っていた私も確かにテレビを見る時間が減っている。

これはそんな時代を作ろうと考えて作られたものか、単なる予想だったのかは分からない。

子供たちはYouTubeを見て、飽きたらアマプラ、更にはゲーム、たまにテレビと次から次へとそれぞれのデバイスを操作して過ごしている。

情報を得る選択肢が増えたことはとても良いことだと思う一方で、自分が見たくて見ているものなのか、見ているつもりが見せられているものなのか、正しい内容なのか、流れてくる情報を鵜呑みにするだけでなく、解釈する力、考える力がより必要だなと感じる今日この頃。

途中までは推しの話にしようと思ったのになー。

（ゆ）

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