その2です。
TRを2SC1815から2SC1906に変えてみましたが、ゲインはほとんど変わりませんでした。
ゲイン10dBだとこんなものでしょうか。
オリジナルは2段で20dBでしたが、パワー計はどのみち校正するので、ぴったりしたゲインでなくても構いません。
そこで、TRを2SC1906に変えて1段にしてもう少しゲインを増やすことにしました。
広帯域アンプはこの辺のサジ加減ができるの便利です。
トロイダルコア活用百科には定数の計算式が載っていますが、計算するのも面倒なので、あらかじめ計算された表から選びます。
ついでに電源電圧を9Vします。
先ずはREから決めます。REは10Ω程度なので、手持ちの抵抗の種類が少ないので、10Ωにしました。
REが決まるとRfとゲインとIEが選べますので、Rf=390Ω、ゲイン=16.74dB、IE=10mAとしました。
IEは20mAと30mAの計算結果が載っていますが、あまり電流を流しても、と思って10mAにしました。
面倒なので、ブレッドボードで直流回路のみ組んで、IE=10mAになるようにREから接地する抵抗を決めました。
ここまでくれば、バイアスを適当に決めればOKです。
IEの1/10の1mAくらい流すことにして、ブリーダ抵抗は6kΩ。
あとは、ベース電圧を元に分割して完了です。
できた基板です。
広帯域アンプの出力を50Ωで終端して、ゲルマダイオードで検波してメータを振らせます。
ファンクションジェネレータから2MHzの信号を入れて、フルスケールにしました。
このときの入力パワーは2dBmでした。
信号のパワーを下げて、メーターが少し動いた時のパワーが-18dBmでした。
あとは校正して目盛りをふれば-18dBmから2dBmのパワー計になります。