JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

真空管ラジオのメンテナンス

2017-12-03 | 真空管
以前レストアした真空管ラジオのメンテナンスをしました。

バリコンの糸掛けをやり直したのと、スピーカーネットの貼り直し、キャビネットの塗装をしました。。

メンテナンス前というか、入手直後です。
スピーカーネットがボロボロでした。


メンテナンス後です。
フロント部分のパーツを分解して塗装と、真鍮金具を磨きました。
スピーカーネットも廃棄したスピーカーから採取したネットに貼り直して綺麗になりました。


南シャックの机にセットしました。
AUX入力にMP3プレーヤーを繋いでいます。キャビネットが大きいので結構いい音がします。
ラジオの右にあるのは以前作った真空管アンプです。

YAHAアンプ 2号機の製作

2010-05-30 | 真空管
2号機を作りました。

2号機はポータブル仕様で、充電池を内蔵しています。
2号機もケースはPP板で作りました。
真空管が見えるように穴を開けて透明の板を貼りました。
サイズは75x170x28mmです。


中身です。

御球は5963、オペアンプは4556です。
テストで4558を使ってみましたが、音が少し小さいだけで、室内で聴く分には十分な音量でした。
今回はプレート電圧が6Vになるようにプレート抵抗を調整して82kΩにしました。
グリッド電圧は-0.45Vだったので、1Mはそのままです。

半分弱が電池です。いつものLiイオン充電池4本で定格14.4Vです。
レギュレータで12Vを作りますが、低ドロップレギュレータにしたので、12.5Vまで使えます。

消費電力の殆どがヒーターです。
冬場は懐炉代わりになりますが、夏は使わない方が良さそうです。
真空管は横に倒してソケットをL字アングルで固定しました。

VRの隣の電源端子は充電用です。
Liイオン充電池の端子がそのまま出ているので、ここから充電します。
また、アンプとして使わない時は無線機の電源として移動運用などの際に利用できます。


正面です。

YAHAアンプの製作

2010-05-17 | 真空管
久々に真空管アンプを作りました。
真空管といってもオペアンプとのハイブリッドです。

作ったのは最近話題のYAHAアンプというヘッドフォンアンプです。
YAHAはYet Another Hybrid Ampの略なのでアンプがダブりますが、皆さん「YAHAアンプ」と呼んでいるそうです。

回路図です。
オリジナルは6DJ8などを使うようですが、手持ちの関係で12AU7互換の5963という御球を使用しました。
真空管で電圧増幅をして、オペアンプのボルテージフォロワでヘッドフォンを駆動するための電流を得ます。
B電圧はなんと12Vです。
ヒーターも12Vなので、12V電源をそのまま接続できます。
オペアンプはオリジナルでは4456を使用するようですが、これも手持ちの関係で5532Dにしました。
製作後少し調べてみましたがプレート抵抗は150kΩ程度がよろしいようです。


基板レイアウトです。
部品点数が少ないので、33x43mmのサイズに押し込みました。
一部の文字の向きが変ですが首をひねって痛めないようご注意ください。


できた基板です。


御球です。
GE社製ですが、5963はその昔コンピュータが真空管だった頃にコンピュータ用として使用された、とのことです。
コンピュータには何個くらいの御球がいるのでしょうか。まさに、ご苦労さんです。


ケースはいつものPP板でオーダーメイドです。
サイズは60x55mmです。
386のアンプでもこのくらいでしょうか。


MP3やCDプレーヤーをソースにして試聴してみました。
高域は伸びていないもののやさしい音で、ヘッドフォンで聴いても疲れません。
電池を内蔵してポータブル真空管アンプなんてのもいいかもしれませんね。

PCL86一球入魂7MHzCW送信機の製作 その1

2010-03-01 | 真空管
マイコン関係は一気に種類が増えて訳が分からなくなりつつあるので、真空管で遊んでみました。

JA9TTTさんのブログで紹介されていた一球送信機を作っています。

6BM8などの3極5極複合管で水晶発振と電力増幅を行うCW送信機です。
6BM8のかわりにPCL86という球を使うことにしました。
周波数は7075KCのFT-243型の水晶です。
PCL86はラジオデパートの3Fで安く売っていたので、シングルアンプを作りましたが、その時の予備球です。

途中ですが、ケースに入れながらテストをしています。
というのも、A電源、B電源ともトランスレスなので、ケースに入れないと危なくてテストができません。
A電源はC点火です。14.5V300mAなので、9μFくらい必要です。
B電源は倍電圧整流で、280V弱です。

まだ実験していませんが、キーイング用のマイナス電源も必要です。
キーはグラウンドも含めてケースの外に出したくないので、リレー制御を検討中です。

お宝GET 壊れかけのRadio? その5

2010-01-31 | 真空管
その5です。
最終回はケースに入れて完成です。

ケース入れの前に御球の集合写真です。
左から6W-C5、6D6、6Z-DH3A、42、KX-80です。
マジックアイは既にケースに取り付けてしまったので、欠席です。
御球のメーカはナショナルが1本、RODINが2本、FUTABAが2本のジョイントベンダーです。


上から見たシャーシです。
シールドケースを外して撮影しましたが、この状態では発振しています。


目盛り板も取り付けてラヂヲらしくなりました。
8Vの照明球が付いていましたが、これも生きていました。


目盛り板には布が貼ってありましたが、書き込みができるように5mm方眼紙を貼りました。
位置の微調整ができるように、目盛りはマグネットシートに数字を書いて付けてあります。


木箱に入れました。
ツマミをつけて完成です。


パイロットランプの灯りで撮影しました。
暖かい灯りでいいかんじです。


目盛り板のUPです。


マジックアイのUPです。
数mのビニール線をアンテナにして撮影したので、同調はしていますが、閉じていません。


裏側です。


内部の灯りです。


お宝GET時と同じアングルです。
だいぶ綺麗になりました。



「クライスラー」ブランドに関して少し調べてみました。
「クライスラー」はクライスラー電気、後の佐藤電気産業のブランドで、秋葉原のサトー無線の前進だそうです。
内尾さんのサイトに当時の広告があって、昭和28~29年ころに発売されていたラジオキットです。
当時の価格で1650円とのこと。

お宝GET 壊れかけのRadio? その4

2010-01-30 | 真空管
その4です。

RF周りの配線をしました。
御球は生きていたようで、アンテナを付けて、火を入れたら受信できました。
HF機で局発のキャリアを受信して、受信範囲を設定しました。
IFTは調整用のネジが固かったので、とりあえず触っていません。


裏側です。


マジックアイを付けてみましたが、中の蛍光物質が劣化していて、明るいところでは殆ど光っていません。
暗いところだと何とか光っているのが確認できる程度です。
同調していない状態です。


同調すると、パックマンの口が閉じます。


マジックアイは6E5ですが、この表示だと昭和28年12月製造のようです。
ということで、このラヂヲは昭和29年以降に作られたもののようです。
マジックアイを新品に取り替えれば明るく光りますが、秋葉原では5000円~するので、このままにしようと思います。
ちなみに80が3500円~でした。


暗くしたので、ヒーターの灯りを撮影しました。


回路図です。

お宝GET 壊れかけのRadio? その3

2010-01-25 | 真空管
その3です。

外した部品を活用しながら、配線を始めました。
オリジナルの回路は書きましたが、自作品のようなので、標準的な5球スーパーの回路を採用しました。

とりあえず、6Z-DH3A,42、KX80部分を配線して、AF部のテストをしました。
よく調べたらピックアップ付きで、中央のVRはラジオとピックアップの切り替えSWでした。
右側の電源兼トーンコントロールのVRはSW部分が接触不良だったので、取り替えましたが、同じ値のSW付きVRが無かったので、SWのみとして、トーンコントロールは今後のテーマとしました。
配線が終わったので、SPを繋ごうと、木箱からSPを外して出力トランスをチェックしたところ、1次側が断線していました。残念。
手持ちの出力トランスを無理やり付けました。
ピックアップに低周波発振機の出力を繋いで、電源ON。
音がでました。御玉は生きていたようです。


御球のUPです。ST管の灯りはいいですね。


裏側です。
コンデンサは取り替えました。

お宝GET 壊れかけのRadio? その2

2010-01-24 | 真空管
その2です。

壊れかけのRadio?再生プロジェクトがスタートしました。

配線を書きとめながら、全部の部品を外しました。
ペーパーコンデンサは脇から絶縁物が噴出していたので、全滅です。
ブロックケミコンも怪しいのでボツです。
抵抗とマイカコンデンサは使えるでしょう。

全部の部品を外して、洗浄が終わったシャーシです。
昭和20年後半の品で、喫茶店で使われていたようで、タバコのヤニがこびり付いていましたが、きれいになりました。


ソケットなどの構造部品を取り付けました。


シャーシの裏側です。


ここまでくればキットみたいなものなので、耐圧の高いコンデンサを探しながら配線をしていきます。
取り外した部品は一応チェックしてみました。
●パワートランス;電圧OK
●真空管;ヒーターの点灯テストOK
●コイル、IFT;断線なし