JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

AC 50HzのクロックでLEDピカピカ その2

2010-06-23 | Tanukino
その2です。

商用電源の周波数の精度はかなり良いらしく、短いスパンではばらつきがあるものの、長い目でみると一定になるよう、商用電源を利用した時計のために、電子ちゃんが一生懸命調整しているらしいです。

という訳でJapaninoでスケッチを作って確かめてみることにしました。
回路は超簡単で、デジタル2番ピンのソケットの5cmくらいの線を挿しただけです。
商用電源から発せられる電界の変化を捉えてカウントしてくれます。
判り難いかもしれませんが、画面左下のソケットに線が挿さっています。


テスト用のスケッチです。
1秒ごとにsecをカウントアップして、60秒ごとにシリアルに現在の通算秒数を表示します。
1440秒までカウントしてみましたが、電波時計との差は出ていません。
なかなか使えそうですね。
回路を組む必要もないので、ArduinoやJapaninoをお持ちの方は実験されてはいかがでしょう。
int pin = 13;
volatile int state = LOW;
volatile int i = 0;
volatile long sec = 0;

int old;

void setup() {
  pinMode(pin, OUTPUT);
  sec = 0;
  old = 0;
  Serial.begin(9600);
  Serial.println("start");
  attachInterrupt(0, blink, RISING);

}

void loop() {
  digitalWrite(pin, state);
  
  if(sec != old &&
     sec % 60 == 0) {
    Serial.println(sec,DEC);
    old = sec;
  }
}

void blink() {
  i++;
  if(i==50) {
    i=0;
    state = !state;
    sec++;
  }
}


周囲の環境によって調整が必要とは思いますが、適当な長さのアンテナ線をつなぐだけでかなり正確な商用電源の周波数を利用できるので、腕時計には使えませんが電池駆動のアプリケーションにも応用ができそうです。
ちょっと検索してみたところ、この方式は特許が出願されていますね。
特開平10-282269
請求項によると、無線による結合で商用電源から電界または磁界を検出する手段と、交流信号を増幅する手段を有する時計とあるので、増幅していないので大丈夫かな。

AC 50HzのクロックでLEDピカピカ

2010-06-21 | Tanukino
その昔、ACの50Hzからクロックを得て動作する時計がありました。
高校生の時にエアーチェック(死語)用に買ったタイマーがこの方式で、表示は最近話題のVFDで、今でも現役で枕元で時を刻んでいます。
ここ10年くらい停電が無いせいか時刻合わせをしていませんが、1分程度の誤差しかありません。
昨今は電力会社が生成する50Hzの精度がかなり良くなってきているとのことで、この50Hzを時計のクロックにしてみようと思い実験してみました。

回路図です。
この回路で50Hzの方形波を得て、arduinoのデジタルピン2や3で外部割込みを発生させ、50回カウントします。
オシロで波形を見てみましたが、立ち上がりがゆっくりでデューティー比も50%からずれていました。


Tanukino用のAVRが出払っているので、Japaninoで実験しました。
AC100Vを扱うバラックの実験なのでドキドキものです。


ソフトは外部割込み(0番=D2)の立ち上がり(RISING)でblink関数を呼びます。
attachInterrupt(0, blink, RISING);

blink関数では50回数えたらstateを反転させて、loop関数でLEDを点滅させます。
void blink() {
  i++;
  if(i==50) {
    i=0;
    state = !state;
  }
}

Tanukino VFD 1桁時計 2号機の製作

2010-06-20 | Tanukino
先日アキバに行った時DG19E1とうい大きめのVFDを入手したので、1桁時計の2号機を作りました。

このVFDはMT管サイズで、フィラメントは1.5V95mA、アノード、グリッドは17Vというものです。
今回は電源を5VのSW電源にして、DCDCコンバータでアノード、グリッドへの電圧を確保します。

回路図です。
電源周りが少し異なりますが、基本的には1号機と同じです。
アノードの制御はオーソドックスにNPN+PNPの2Trにしました。
アノード、グリッド電圧は21V程度にしてみました。
フィラメント電圧は控えめの1.4V程度です。


できた基板です。
17x27穴の穴開き基板にレイアウトしました。


表示のてすと中です。
文字が大きいので見やすいです。
ソフトは1号機のままですが、今回はアノード制御がHIGHでONになるので、7セグフォントを変更しました。

HIDaspx AVR USB接続ライタの製作

2010-06-14 | AVR
開発環境をノートPCに移行したので、AVRライタもUSB接続にしようと思います。

以前PICライタとAVRライタを同じ基板に載せたものを作りましたが、電源を別に用意する必要があって、少し使いにくにので、USBから電源を取るようにしました。

HIDaspxライタの詳細は千秋さんのサイトを参照してください。

今回製作したのは「HIDaspxの製作例」の簡易版をベースにしました。
USBから電源を取るので、ポリスイッチを追加、確認用のLEDは省略、ISP接続とリセット用の抵抗を省略しました。
12MHzの水晶が無かったので、12MHzの水晶発信器からの外部入力にしました。
回路図です。ISPのピン接はオリジナルとは異なります。



基板です。USBコネクタを付けたので、USBメモリのようにPCに直接接続できます。
HIDaspxライタにはファームウェアを書き込んだATTINY2313が必要ですが、勿論前作のHIDaspxライタで書き込みました。


出来上がったHIDaspxを使ってATMega8にArduinoのブートローターを書き込んでTanukinoに仕立てているところです。


HIDaspxライタはコマンドベースのツールですが、HIDaspx-GUIというGUIベースのツールも用意されており、便利になりました。



Tanukino VFD 1桁時計の製作

2010-06-13 | Tanukino
VFDのテストが終わったので、1桁時計にしてみました。
1桁しかないので、時刻合わせのロジックが複雑でした。

ケースは100円ショップで買ってきたコレクションケースです。
一番小さいケースで69x69x59mmです。
高さが足りないのでスペーサーを短くしたらなんとか収まりました。


1桁しかないので、時の10の位、1の位、分の10の位、1の位の順に表示します。
4つのLEDでどの桁の表示なのかを示します。

忘れそうなので、使い方です。
モードSWを押すと時刻合わせモードになりますので、時の10の位をエンコーダーもどきSWでUP/DOWNして設定します。
モードSWを押すと時の1の位に移りますので、同様に設定します。
分の1の位の設定後モードSWを押すと秒が00秒になり時計表示モードに戻ります。


動画です。
Tanukino VFD 1桁時計の製作


TanukinoでVFDのテスト

2010-06-08 | Tanukino
1桁ですが、TanukinoでVFDの表示テストをしました。

回路図です。
クロックはテストなので、セラロックです。
1桁のスタティック点灯なので、グリッドは12V固定、セグメントは実験の結果ベース抵抗を150kΩにしてOKとしました。


基板です。
AVRにはATMega8を使いました。


点灯したところです。
ソフトは1秒おきに0~9を繰り返して表示するだけです。
これと同期して4つのLEDが順に点灯します。
表示は少し暗いのですが、暗い所で使う想定なので十分です。
VFDの灯りもニキシー管同様いい雰囲気の色合いですね。


動画です。
TanukinoでVFDのテスト


せっかくなので、この基板で1桁時計でも作ろうと思っています。
4つあるLEDで何桁目なのかを表示します。

VFD点灯テスト その2

2010-06-02 | Tanukino
その2です。

今回はセグメントの制御テストです。
すっかりおなじみになったTanukinoで制御します。
回路図です。
セグメント電圧は12Vなので、AVRから直接制御できないので、PNPトランジスタでドライブします。
D#xはデジタルポートです。
LOWにすると点灯します。
少し暗いのでベース抵抗をもう少し増やす必要がありそうです。


テストの様子です。
テストしにくいので、基板に差して、必要なピンだけ配線しました。
ベース抵抗をGndに落とすと点灯することが確認できました。


VFD点灯テスト

2010-06-01 | Tanukino
ニキシー管の次はVFDということで、先日秋葉原へ行ったとき、VFDを見つけたので買ってきました。

双葉のDG8RというVFDです。
資料によりますと、フィラメント電圧0.65V、電流22mA、グリッド電圧12V、電流0.45mA、セグメント(アノード)電圧12V、電流40μAとのことです。

フィラメントは交流で点灯して、中点にバイアスをかけるのが推奨とのことですが、テストなので安直に直流点灯してみました。
電源は5.15Vなので、LEDの時と同じ計算で、
(5.15V-0.65V)÷22mA=205Ω
なので、220Ωの抵抗をつないだところ、フィラメント電圧が0.8Vとなったので、240Ωとしました。
グリッドと適当なセグメントに12Vを接続すると、そのセグメントが点灯します。

これがVFDです。ニキシー管と同じようですが、8セグメントで数字を構成します。
「a」セグメントを点灯してみました。
管の中央を上下に走る細い線がフィラメントですが、真空管のように赤熱はしません。


テストの様子です。


全部で5本あるので、何を作ろうか検討中です。