JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

LTC1799によるVFOの実験

2007-12-23 | 無線機


秋月で買ったLTC1799でVFOを作ろうと思って実験してみました。
LTC1799は外付けの抵抗1本で、1kHz~30MHzまでが発振できます。

発振周波数=10[MHz] x 10[kΩ] / (Rset+3.3[kΩ]) / N です。
Nは分周比ですが、MHzオーダーでは1に設定します。

VRの回転角度に対して周波数はリニアに変化しないので、メインVRで大体の周波数を決めて、スプレッドVRで微調整する方式としました。
スプレッドVRもリニアにはなっていませんので、良く使用する周波数が中央にくるようにメインVRで周波数を設定します。

メインVRは10kΩの10回転ポテンショVR、スプレッドVRは100ΩのVRにしてみました。どちらもBカーブです。
LTC1799の出力は方形波なので、複同調の共振回路で正弦波に整形します。
周波数は36MHzVXOと同じ12MHz帯としました。
メインVRとスプレッドVRの組み合わせで任意に設定できるのがメリットです。
今回の値では、7.5~30MHzの範囲となります。周波数が低い方が精度が高くなります。
回路図です。


実験中の基板です。
右側のコイルはWKN14相当ですが、シールドケース無しの7mmボビンに巻いてみました。


LTC1799モジュールです。
IC単体ではなく、LEDやパスコンなどが付加された、DIP8サイズの基板になっています。


結果は、メインVRを適当に調整したところ、スプレッドVRの可変で11896~12050KHzが得られました。
オシロで波形を見たところ複同調だけあってきれいな正弦波でした。
周波数の安定度ですが、±50Hzの範囲でパラパラ動いていました。
受信機で信号を聞いてみたところ、かなりサイドが広がっていてきれいなビート音ではありませんでした。

このままではVFOとして使えそうにありませんね。
IC自体からかなり高調波が出ている様子なので、シールドを厳重にして実験してみようと思います。



50MHz USB 送信機の実験

2007-12-16 | 無線機


50MHz USB 送信機の基板ができました。
先日作ったUSBジェネレータと36MHz帯VXOを混合して50MHz帯としました。
混合後は2SK241(5mW)、2SC1815(40mW)、2SC1906の3段で増幅して500mW@8Vの出力が得られました。
ファイナルは少しパワーが落ちますが2SC1815でもいいでしょう。

基板のレイアウトです。

送信部の基板です。
アンテナを繋ぐにはLPFの追加が必要です。


VXOを繋いで実験をしていることろです。
VXOは基板に押し込んでVCの後ろに付けました。
可変範囲は50.155~50.317MHzでした。


VXO基板です。
連動テストで動作の確認ができたので、トタン板で囲んでシールドする予定です。


この後は受信部の実験をします。
今回はVXOのみが共通で受信部は独立していますので、ゆっくり実験してみたいと思います。



アンテナ架設

2007-12-09 | アンテナ


ベランダの塗装工事が終了したので、アンテナを架設しました。
まだ足場が残っているので、外に突き出すアンテナはNGなので、ワイヤー系にしました。
21MHzのツエップタイプアンテナと受信用のロングワイヤーです。

21MHzのツエップタイプアンテナです。
21MHzをワッチしてみましたが静かですね。


奥側が受信用のロングワイヤーです。
ベランダを1往復して10m以上あります。


短波放送でも受信してみようと思ってHam Radio Deluxeをインストールしてみました。
お気に入りに階層構造で登録できるので、便利です。



SSB ジェネレータの実験

2007-12-08 | 無線機


TA7358Pをバラモジに使用したSSBジェネレータの実験をしました。
JF1RNRさん著の「ランド方式で作る 手作りトランシーバ入門」の「50MHz SSB/CWトランシーバ」の回路を参考にしました。
TA7358Pのバラモジと先日実験したUSB型のXFの構成です。

レイアウトです。
実験用なのでこの先のレイアウトは考えてません。
コイルはWKN14を使用しました。FCZ14では同調用のCは68PFです。


実験中の基板です。
このサイズでUSBジェネレータができてしまいます。


とりあえず14.315MHzでUSBがきれいに聞こえるようにキャリアポイントを調整しました。

先日実験した36MHzのVXOとTA7358Pで混合すれば50MHz帯のUSB送信機となります。


VXOの実験

2007-12-07 | 無線機


36MHz帯のVXOの実験をしました。
VXOは水晶やVXO用のコイルに依存する部分が大きいので、実験しながらカット&トライしてみるのが一番です。

回路図です。
JF1RNRさんの回路を参考にしました。
12MHzの水晶を基本波で発振させて、第3高調波の36MHzを複同調回路で取り出します。


水晶とVCの間のコイルが曲者で、実験的に決定します。
一般的には周波数が高くなると必要なLは小さくなります。
また、Lを大きくすると可変範囲が大きくなりますが、大きくし過ぎると発振が停止したり、LC発振となって周波数が不安定になったりします。
安定して周波数を変化できるのは水晶の0.5%程度までと言われていますので、12MHzでは60KHzまで可変できそうです。
第3高調波を取り出しますので、36MHzでは180KHzの可変幅が目安です。
FCZからはVXO用のコイルが発売されていますが、FCZ3.5やFCZ1.9などで代用することもあります。

今回は、例会で455KHzのIFTを沢山頂いたので、これを改造してVXO用のコイルを作ってみようと思います。
IFTを分解したところです。
コイルの底に同調用のコンデンサが付いていましたが、いらないので壊して外しました。
右下のコアに細い線が沢山巻いてありましたが、全部外したところです。
これに0.3mmや0.17mmの線を適当に巻いて目的のインダクタンスにします。


0.3mmの線を20回巻いた例です。これで17uHありました。
このコイルで実験したところ可変範囲が足りなかったので、少し細い0.17mmの線を27回巻いて27uHとしました。
ちなみにコアを回していくと半分の13.5uHまで可変することができました。


実験基板です。
結果はVXOコイルのコアを全部押し込む少し手前で、35.840~36.000MHzと160KHzの可変範囲となりました。
IFが14.315MHzくらいですので、50.155~50.315MHzとなり50MHz帯のSSBには丁度良い範囲です。
周波数も安定しており、もう少し可変範囲を広げられそうですが、欲張らずにこの辺にしておきます。

USB XF の実験

2007-12-02 | 無線機


USB型ラダーフィルターの実験をしました。
このフィルターはハイパスフィルターでサイドバンドのUSB側のみを通過させます。

回路図です。
インピーダンス(Z)は700Ω程度の設計です。
中央のコンデンサをCとすると、C=1/(2*3.14*f*Z)で両側は2Cです。
Zの設定だけなので設計は簡単です。


DDSとオシロで特性を測定しました。


測定結果です。
1KHzで30dB以上なので、2段で十分使えそうです。


バラモジICのTA7358Pとこのフィルターで14.318MHzのSSBジェネレータにして、36MHz(VXOでしょうね)を加えて50MHzにしようと思います。