JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

プリミックスVFOの製作 その1

2007-06-30 | 無線機


50MHzSSBトランシーバー用にプリミックス方式のVFOを作ろうと思います。

SSBジェネレーターは「野毛トラSSBジェネレーター」を使用します。
周波数構成は、10.16+12.0x3+4.00~4.14=50.16~50.30MHzです。
12MHzの水晶を3逓倍して36MHzを作り4MHzのVFOとDBMで混合します。
VFOは以前作成した5MHzのVFOを改造して4MHzにします。

回路図と共振回路とLマッチ回路の計算式です。

無調整発振回路+バッファというのがオーソドックスで、野毛トラSSBジェネレーターのキャリア発振回路でも使用しましたが、今回はピアスCB回路にしました。
高調波から36MHzのみを取り出すために、共振回路をつけてQを大きくしました。
Lマッチでインピーダンス変換をして50Ωにします。

共振回路とLマッチ回路をそれぞれ計算して、並列になっているL1とL2を1つにします。

周波数の調整はできませんが、VFO側で調整するので、数KHzくらいずれても問題はありません。



実験用の基板で36MHz局発の実験をしました。

この回路で11.6dBmの出力(Vcc=9V)が得られました。

秋葉原で買ってきた基板です。逆さにして使用します。
FCZ基板よりも広いので、実験にはぴったりです。


穴あき基板に引っ越しました。
この下にDBMをつけます。



アッテネーターの製作

2007-06-24 | 測定器


広帯域アンプの測定用にアッテネーターを作りました。
適当なレベルの入力が欲しいときに使います。

作成途中です。
シールド版は薄い両面基板を使いました。はさみで切れるので、工作が楽です。


完成です。
隣同士の接続をON/OFFできるようにジャンパーSWがあるので、ふたはしません。


本格的なステップアッテネーターは抵抗を揃えてそのうち作ろうと思います。

広帯域アンプの製作

2007-06-17 | 測定器

μWオーダーのパワー測定のために広帯域アンプを作りました。
ローパワーメーターの前段に接続して使用します。

レイアウトです。
ベタアース基板にランドを作ろうとしたのですが、ランドの数が多いのでいつもの穴あき基板にしました。


作成した基板です。TRはHF帯で使うので2SC460にしました。


総合利得は20dBの予定でしたが、測定したところ18dBでした。

ローパワーメーターの製作

2007-06-16 | 測定器
100mWフルスケールのパワー計はあるのですが、数mWの測定には厳しいものがあります。
そこで10mW程度のパワー計を作ってみました。
50Ωの負荷に発生した電圧をショットキーバリアダイオードで整流してDMMで読みます。

両面基板をリューターで削ってランドを作り、この上に配線します。


配線したパワー計です。
白ビーズ端子がRF入力で、赤ビーズ端子がDC出力です。
Dには1SS108を使用しました。


AC電源を接続して校正しました。
50ΩのAC電圧からP=E^2/50でパワーを求めてdBm換算します。
そのときのDC電圧をDMMで読んで対応表からグラフを作成しました。
最終的には、20dB広帯域アンプと組み合わせてμWオーダーも測定できるようにしようと思います。

導通チェッカー

2007-06-16 | 100円ショップ活用

100円ショップで買ってきた防犯ブザーを改造して、導通チェッカーを作りました。
ドアに取り付けてドアが開くと大きな音が出るタイプです。


ドアが閉まっているときはリードリレーがONになって音が出ません。
ドアが開くとOFFとなって音がでます。
導通チェッカーとしては論理が逆なので、ここでの制御はやめて、リードリレーを取り外しました。(基板上のJK表示部分)
ちょうど電源SWが付いていたので、これも取り外して、リード線を延ばしてチェック端子としました。


導通すると95dB/mの大音量でピロピロうるさいので、ビニールテープを巻いて音を小さくしました。

SN16913Pによる変調回路の実験

2007-06-10 | 無線機
寄り道ついでに、バラモジ用ICのSN16913Pを使った変調回路の実験をしました。
10年以上前に製作しようとして買い込んだパーツのストックです。

回路は、JA7CRJさん著の「ビギナーのためのトランシーバー製作入門AM SSB編」を参考にしました。

LocalOscは野毛ジェネの出力を使いますので、14dBのアッテネータでレベルを調整しています。

レイアウトです。コンパクトにまとまりました。


できあがった基板です。


入力レベル以外に調整するところはありませんので簡単です。
2トーン発振器を接続して実験してみましたが、変調はきれいでした。
キャリアサプレッションは30dBとのことですので、クリスタルフィルターと組み合わせてもう少し抑圧することにします。


DMBによる変調回路の実験君 その2

2007-06-09 | 無線機


ジャンク箱を整理していたら、ND487C1-3RというDBM用のクワッドダイオードが出てきたので、これでDBMを作ってみました。

コアはFB801より一回り小さいサイズです。
基板は両面基板にリューターで溝を掘って使います。


クワッドダイオードを半田付けしたところです。


DBMモジュールの完成です。サイズは27mmx10mmです。


キャリア調整用のTCとVRを取り付けて実験をしてみましたが、その1と大差はありませんでした。

DMBによる変調回路の実験君 その1

2007-06-06 | 無線機


ちょっと寄り道をして、DBMによる変調回路の実験をしてみました。

まずは、DBM用のトランスの作成です。
0.22mmのポリウレタン線を3本ねじります。
後で識別し易いように3色の線を使用しています。
片方を固定して、反対側をドリルで回すと簡単にできます。
FB-801に4回巻きですので、15cmくらいで足ります。


より線ができたらFB-801に巻きます。


DBMの回路です。
真ん中のVRとCとTCはキャリア抑圧を追い込むための調整用です。
コイルのRGBは線の色を示しています。


穴あき基板で組み立ててみました。

野毛ジェネからキャリアを入れて2トーン発振器で変調をかけてみました。
VRがクリチカルでTCがブロードでしたが、なんとか調整ができました。