PIC10F322は秋月で45円で買える8ピンのPICですが、数値制御オシレータ(NCO)機能があり、発振周波数を数値で設定することができます。
出力は方形波ですが、次の式で周波数を決定できます。
F[Hz]=Fin[Hz]*INC/2^21, INC=0~65535
FinはPICのクロックを選択できますが、16MHzのRC発振なので安定しないので、外部から入力します。
Finの上限はデータシートには明記されていませんが、50MHzの入力ができたとのことなので、48MHzのCXOでテストしたところOKでした。
気をよくして60MHzでテストしたところ、これもOKでした。
回路図です。
周波数の変更はロータリーエンコーダーで行う予定ですが、I/Oが全部で4ポートしかないので、速度設定などはできません。
早速ブレッドボードでテストしました。
出力波形ですが、周波数が高いのでだいぶ鈍っています。
周波数カウンタの表示は安定しています。
Fin=60MHz、INC=65535を代入して計算するとF=1874.971kHz
Fin=60MHz、INC=65534を代入して計算するとF=1874.943kHzとなり、最小28Hzステップの分解能で周波数を制御できます。
DBMなどで適当な信号と混合すればVFOとして使えそうですが、高調波が沢山出ているので、厳重にシールドしないといけません。
さて、皮算用を。
混合後に希望の信号を取り出せるかが毎度悩ましいところです。
28.385+1.875+20.040=50.300
28.385+1.875=30.26
28.385-1.875=26.51
これは無理ですね。
(13.255+1.875)*2+20.040=50.300
13.255+1.875=15.130
13.255-1.875=11.380
実験中の2逓倍VXOの周波数構成ですが、これも厳しいですね。
(8.212+1.875)*3+20.04=50.301
8.212+1.875=10.087
8.212-1.875=6.337
(3.168+1.875)*6+20.04=50.298
3.168+1.875=5.043
3.168-1.875=1.293
このへんでしょうか。
手持ちの水晶で
(3.580+1.463)*6+20.04=50.298
やはり6逓倍は無謀のようです。
1.680+3.580+25.000+20.040=50.300
トリプルに挑戦か?