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JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その14

2009-12-14 | PLL
その14です。

12MHzPLLVFOができたので、20MHzのVXOを作りました。

12MHz台と混合して32MHz台にするとともに、20MHzをVXOとして1kHzステップの間をカバーします。

混合はTA7310Pを活用することにしたので、TA7310Pの発振回路を利用しました。

基板です。
当初はTR2石でのVXOを試作したのですが、DBMでの混合も面倒なので、頂いたTA7310Pを使うことにしました。
コイルが2つ乗るので、この基板では小さいですね。



バリキャップは何種類かジャンク箱に常備してはいるのですが、通常のダイオードでもバリキャップの代わりになるものがある、とのことなので、バリキャップで動作確認した後で、取り替えて実験してみました。

1S1588っぽいシリコンダイオードの中にもバリキャップとして使えるものがありました。
整流用の大き目のダイオードもいいかんじで使えることが分かりました。
ゲルマダイオードは全滅でした。
色々試してみましたが、緑地に茶と黒のラインが入った謎のダイオードの可変範囲がバリキャップ並みだったので、これを使うことにしました。

このダイオードは沢山あるので、バリキャップの代わりにパラにしたりして使えそうです。
上から3番目です。

可変範囲は3.9μHのLを使用して2.9kHzほど確保できました。
上の方は詰まっているので、下の2kHzくらいがいいところです。



50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その12

2009-12-12 | PLL
その12です。

PLL制御ソフトが完成したので、PLL制御部を実装しました。
12MHzVCOに接続してテストしました。
PLLのリファレンス周波数は10MHzの予定でしたが、MC145157のデータシートを見たところ、5Vの電源では7MHzまでとのことなので、4.915MHzに変更しました。


周波数カウンタで確認しました。


PLLがロックするまで体感で0.5秒弱の時間が掛かるのが気になりますが、ロータリーエンコーダーの追従も速くないので、良しとします。
1kHzステップ+20MHzのVXOでカバーしますのでVXOのカバー範囲を広めにできれば、受信時の操作性はともかく、なんとか運用できるのではないかと思います。
昔ベルコムから出ていた430MHzのSSBができるハンディを思い出します。

50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その11

2009-12-04 | PLL
その11です。

PLL制御ソフトのバージョンアップをして、周波数ステップ変更機能をサポートしました。
3桁の7セグだけで周波数ステップ数が分かり、どの周波数ステップ数に変更するのかが簡単に分かるようなユーザインターフェースを設計しないといけません。

というわけで、以下の仕様としました。
ソフトウェアを変更する場合は、仕様を明確にしないといけません。

<仕様>
・周波数ステップは1kHz、5kHz、20kHzの3種類
・周波数ステップ切替ボタンを1回押すと1⇒5⇒20⇒1kHzの順で周波数ステップが変化する。
・周波数ステップが切り替わった時は、1秒間変更後の周波数ステップを表示し、周波数表示に戻る。
 表示形式は100の位は消灯し、01、05、20を表示する。
・周波数表示時は、周波数ステップを各桁の小数点の点灯により表示する。
 x.xx 20kHz
 xx.x 5kHz
 xxx. 1kHz 
・周波数ステップの初期値は1kHz。
・周波数変更時に周波数ステップ数分増減した後、5、20kHzの場合は、5、20で割り切れる数に切り下げる。

<実現方式>
あそこをこう修正して、と記述しますが、今回は企業秘密なので、省略します。

<プログラムチェックリスト>
仕様通りのプログラムになっているかをテストするためのチェックリストですが、これも省略します。

基板の様子は、周波数ステップ切替SWを1つ追加しただけです。


周波数ステップ数を1kHzに変更した時の周波数ステップ数表示と周波数表示です。


周波数ステップ数を5kHzに変更した時の周波数ステップ数表示と周波数表示です。


周波数ステップ数を20kHzに変更した時の周波数ステップ数表示と周波数表示です。


今回は50.1~50.4MHzなので、3種類のステップ数をサポートしましたが、周数点が3つあるので、2進数表示にすれば8種類までの周波数をサポートできそうですね。

50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その10

2009-12-02 | PLL
その10です。

12MHzのVCOができたので、PLL基板に取り掛かります。
レイアウトは50MHzAM機のPLL基板とほとんど同じです。
今回は送受信での周波数の変更は必要ありませんので、余ったポートを周波数ステップの切替SWに使用したいと思います。
1KHz可変なので、1/5kHzステップの切替式で大幅なQSYが楽にできるようにする予定です。

作成中の基板です。


基板レイアウトに配線した部分を違う太さの線で書き込んでいきます。
昔は赤鉛筆でしたが、便利な時代になりました。
これがないとデジタル系の配線はできません。


制御部分のみ完成したので、AVRにソフトを書き込んでのテストです。
送受信の切替が無いのでシンプルです。
電源を入れると50.250MHzが表示されます。
エンコーダーはジャンク箱にあった小さめのを使いました。
秋月のロータリーエンコーダーとは信号が違いますが、独立したSWが2つあり、左右の回転に応じてどちらかのSWが閉じます。
このタイプだとアップ/ダウンSWと同じなので制御が簡単です。

50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その8

2009-11-30 | PLL
その8 です。

12MHzのVCOをつくりました。
回路図です。
周波数が低いので2SC1815のクラップ発振回路にしました。
18MHzコイルの巻き数を1回増やして、12MHzコイルとしました。
周波数の可変範囲は300kHzでいいので、バリキャップは1つにしました。


実験中の基板です。
周波数の可変範囲は少し広めの12.13-12.92MHzでした。

50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その7

2009-11-25 | PLL
その7です。

USBフィルターとフィルター後のアンプを追加して、キャリアポイントの設定をしました。

基板です。


ツートーンジェネレーター、μWパワー計を総動員して調整中です。


キャリアポイントは周波数を上げて行ってパワーが出始めから1.5KHz上にセットしました。

50MHz PLL SSB トランシーバの製作 その6

2009-11-16 | PLL
その6です。
ツートーンジェネレータもできたので、アンプを1段追加してSBMのキャリアヌル調整をしました。

調整中の基板です。
50Ω負荷で20mVppまで追い込みました。
オシロの2mVレンジなので、アンプを追加しないと微妙な調整ができません。


DSBの波形です。
ツートンのレベルが揃っていないのかキャリアが漏れているのか不明ですが、山の高さが揃っていません。


キャリアサプレッションはオシロでの測定からの計算ですが、44dB程でした。

ツートーンジェネレーターの製作 その3

2009-11-15 | PLL
その3です。

オペアンプのウィーンブリッジ発振回路は調整が面倒なので、TRのツインT発振回路にしました。

基板です。
若干定数を変更しましたが、基本的には以前の回路と同じです。
2つの発振出力の振幅をVRで調整した後混合して、TR1段で増幅しています。


単体での波形です。
発振周波数は743Hzと1.28KHzです。


2つのトーンを合成した波形です。
それぞれの振幅が同じになるようにして合成します。