JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

Sipeed Longan Nano のテスト その8

2020-01-16 | 無線機
その8です。

テストボードを使用してuBITXの制御機能を開発していますが、GUIとトランシーバーとしての主要機能の開発が終わりました。
Si5351aはまだ実装していませんが、制御処理は実装済なので、今後テストを開始します。

基板上は、SWは左から[S1(Step)][S2(Rit)][S3(A/B)][S4(A=B)][S5(Cw)][S6(Rit0/Ex)][Ptt]、
[Ptt]の下にエレキーの送信速度調整用VRがあります。
[S1]の下にサイドトーン用のピエゾスピーカーがありますが、実際はuBITXのサイドトーンはAFアンプに入力されます。

基板外は、制御装置はパドルと、ロータリーエンコーダーです。


一連の操作方法を示します。

LCDディスプレイの表示内容です。

1行目:Sメーターですが画面はダミー表示で、無線機側に機能を実装していないので今後サポート予定です。
ちなみに表示例はS9を示しており、S1の場合は左の1桁目に1が表示されます。
S9以上は10dB単位で10~40dBまで1~4で表示されます。

2行目:VFO-Aの周波数です。送信と周波数変更などの制御ができるのはVFO-Aだけです。
ロータリーエンコーダーを回すと、設定されたVFO-AのStep周波数で周波数が上下します。

3行目:VFO-AのStep周波数(Step 1k)、VFO-Aのモード(USB)、送受信状態(RX)です。

4行目:VFO-AのRit周波数(Rit + 0)、設定モード表示エリア(set STEP)です。

5行目:VFO-Bの周波数です。VFO-B用のStep周波数、Rit周波数、モードはVFO-Aとは独立して存在しますが、表示されるのはVFO-A用だけです。



[S1(Step)]を押すとStep周波数変更モードになり、現状のStep周波数が4行目に「set STEP」が赤色で表示されます。
Step周波数は10Hz、100Hz、1kHz、5kHz、10kHz、100kHz、500kHzをサポートしており、ロータリーエンコーダーを回すと、Step周波数が上下します。


Step周波数を100kHzに変更しました。


再度[S1(Step)]を押すとStep周波数の変更モードは解除され、VFO-A周波数が設定したStep周波数単位に切り上げられます。
ジェネカバ受信を意識して今の所周波数の制限は設けてありませんが、将来的にはバンド制御をしてバンド毎にVFO-A/Bを設けるかもしれません。
例えば、7MHz帯、Rx7-10、10MHz帯、Rx10-13、・・・など、アマチュア無線バンド1、受信バンド1、アマチュア無線バンド2、・・・にして、各バンドにVFO-A/Bがあると使いやすそうです。
アマチュア無線バンドを外れると受信専用バンドというトランシーバーはありますが、直感的ではないので、周波数順にバンドが変わってほしいところです。操作説明から願望モードに寄り道してしまいました。


[S2(Rit)]を押すと同様にRit周波数の設定です。10Hz単位で上下990Hzの可変ができます。
Ritの場合は設定中でも受信周波数が変化します。


画面は+80Hzに設定中です。


再度[S2(Rit)]を押すと、Rit周波数設定モードは解除されます。


[S6(Rit0)]を押すと、Rit周波数は0Hzになります。


[S3(A/B)]を押すとVFO-AとVFO-Bの周波数、Step周波数、Rit周波数、モードが入れ替わります。


[S4(A=B)]を押すとVFO-AとVFO-Bの設定は同じになり、VFO-Bの各設定値はVFO-Aと同じになります。


[S5(Cw)]を押すとCWモードになり、エレキーが動作するようになります。


再度[S5(Cw)]を押すとメモリー送信モードになり、5つのメモリー内容が表示されます。
メモリー内容はElekinoSdと同様にSdカードに書き込んだ電文テキストファイルから起動時に読み込まれます。


[S1]~[S5]を押すと設定された電文が送信されます。
[S1]を押したところです。1文字づつ送信した文字が表示されます。


送信が終了すると再度5つのメモリー内容が表示されます。


[S6(Rit0/Ex)]を押すとメモリー送信モードは終了して周波数に応じてLSB/USBモードになります。


LSB/USBモードで[Ptt]を押すと、TX表示になり送信状態になります。


前後しましたが、Sメーター表示はダミーなので、とりあえずタイトル表示に変更しました。


回路図です。
LPFはボード上のLEDとパラに接続したので、オリジナルとは論理が逆になっています。


Sipeed Longan Nano のテスト その7

2020-01-02 | その他
本年も本ブログをよろしくおねがいします。

その7です。

このプロジェクトもそろそろ、本格的な開発段階に入ったので、テストボードを作りました。
このプロジェクトでは、トランシーバーのUIを開発するので、ロータリーエンコーダーといくつかのSWが必要となります。

ご本家のuBITXでは16文字x2行のLCDに表示するのですが、1つのファンクションSWとロータリーエンコーダーだけで操作するシンプルな構成なのですが、操作性が好みではありません。
そこでこのプロジェクトでは、LonganNanoの160x80ドットのカラーLCDを活用し情報量を多くし、数個のSWでダイレクトに機能を選択できるようにする予定です。

回路図です。
とりあえず、SWは7個としました。6個は機能を選択するためのSWで1つのAD変換ポートで対応します。
抵抗値は出力電圧が等間隔になるように選びました。
以前のテストではAD変換値が想定外でしたが、きちんと配線すれば想定通りに動作するようです。

PTTはハンドマイクへ引き伸ばすことを考慮して、独立したポートに割当ました。
その他、ロータリーエンコーダー用のポートと、送信時を示す出力ポート、パドル用ポートがあります。


できたテストボードです。
とりあえず、付属のピンをLonganNanoに全部取り付け、片側のみ全ピン外に出してみましたが、LonganNano内蔵のLCD、SDカード、LEDなどで使用されているポートが合計11と意外と多く、全ポートが使用できないので、ポート割当が大変でした。
回路図でポート名の末尾に小文字が付いているポートはLonganNano内蔵デバイスで使用しているポートで、使用しない方が懸命です。

表示しているのは、最近コメントを頂いているMichaelさんから頂いた32x32ドットフォントです。


MichaelさんはLonganNanoで腕時計を開発中とのことで、スッキリした見やすいフォントです。
全フォントはこんなかんじです。
LonganNanoはRTC機能もあるので、トランシーバーに時刻表示機能をつけるのもいいかもしれませんね。