JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

50MHz AMトランシーバの製作 その3

2010-10-11 | 無線機
その3です。

変調部の前段のNFBアンプとDBMを作りました。

DBMのローカル入力は10dBmくらいの大きな信号が必要なので、混合後の信号を広帯域アンプで増幅します。
広帯域アンプは利得を正確に設定することができます。
今回は原典通り、0dBm入力で13dBの利得として3dBのアッテネータで10dBmとする予定です。

NFBアンプとDBMの回路図です。
トランジスタにはUHF用の2SC2671を使用しました。fTは5.5GHzです。



NFBアンプの試作基板です。
2SC2671はいつもの2SC1815などとは異なり、正面左からBECの順で、ベース入力、コレクタ出力だとレイアウトが楽です。
出力側の伝送線路トランスはFB801を使いますが、10個100円で買ってきたジャンクのコアを使いました。
5回ほど巻いてインダクタンスを測定したところFB801と同程度でしたので、使えるでしょう。
テストしたところ、入力が大きかったのか13dBm程度になったので、3dBのアッテネータを6dBに変更しました。


次はDBMの製作です。
1N60を4本写真のように組みます。
左側は上同士、下同士を。右側は上下を接続します。


伝送線路トランスはFB801を使いました。
赤色(R)、緑色(G)、茶色(B)の3本のポリウレタン線をドリル捻りって、トリファイラの線を作って5回巻きます。


結線してDBMモジュールにしますが、間違えないようにダイオードの上/下、前/奥を明記した実体図を見ながら結線します。
DBMの直下に金属部があると性能に影響するので、厚紙を3枚程重ねて座布団を作りその上に載せます。
座布団の高さは5mm程度で、表面には両面テープを貼ってダイオードなどを固定します。


DBMを基板に配置しました。
右側に立っている抵抗のような部品はNoLand工法の∞Ω抵抗です。
DBMからの線は細いので、中継端子として利用します。
この端子は変調出力で、この後10+18dBのアンプに接続されます。