JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

GDMの製作

2007-02-18 | 測定器
以前に製作したGDMを紹介します。

回路は、JH1FCZ著の「自作電子回路テキスト」に掲載されているものです。
GDMにありがちな発振強度調整用のVRがついていないのが、FCZ方式の特徴です。
構成は2SK192Aのコルピッツ型発振回路+2SK241のソースフォロアで周波数カウンタに接続します。
5MHzVFO#2の発振回路のゲート電流を見てディップ点の周波数を読むという感じです。

コイルは4本で、2.3~32MHzをカバーします。
リップスティックの空き容器を利用します。
リップスティックには底部に回すつまみがあると思いますが、これを取り外すと穴が開いています。
この穴をリーマで少し広げて、RCAプラグを押し込みます。
直径28mm/2Tのコイルと、インダクタンス測定用のソケットも追加しました。

コイルも含めたセットです。


本体です。
周波数カウンタを併用しますので、目盛りは不要なのですが、一応ふっておきました。


中身です。
アルミテープを貼って、シールドBOX化しています。

5MHz VFO 2号機 その1

2007-02-18 | 無線機

5MHz VFO 2号機の製作です。
1号機は怪しいスチコンのためか?安定度が思わしくありませんでした。
2号機では温度特性がほぼゼロのNP0セラミックコンデンサを使うことにしました。
まじめに温度補償するのは大変ですので、今回はNP0はこんな感じというのがわかればよしとします。
といっても頭が黒いだけで、出所不明のジャンクで怪しいことには変わりはありません。

ジャンク箱から集めた部品です。
あまりはっきりしませんが、コンデンサは頭黒で揃えてあります。
TCやVCもエアTCとエアVCにしました。


コイルはタイト製のスペーサーに0.3mmのUEWを巻いて作りました。
VFOのコイルにはフェライトコアは使うなとのことです。
適当に巻いたら40回巻けました。インダクタンスは5.56uHでした。


回路です。
2号機では、クラップにしました。
Caで共振周波数を決定し、直列に接続されている68pFで周波数可変範囲を決定するのがオーソドックスですが、未知のパラメタが沢山あると計算が大変なので、とりあえず68pF固定としました。
VCと希望する周波数可変範囲からCaを決定し、これに合ったLを決定する方式です。(1号機と同じ)
VCとTCに数値が入っていますが、適当な共振回路の周波数を測定し、そのCにVCなどを並列に加えた時の周波数変化から求めました。
前回はVCの値を適当に仮定してみましたが、色々計算してみると、VCの可変範囲が一番効いてきますので、正確に測定しましょう。


使用したVCです。
操作性を考慮してギア付VCに変更しました。
1:3ですので、通常半周のところが1周半となります。
測定の結果、3.9~23.5pFでした。


実験用の基板に仮組したところです。
結構安定しています。
半田付けの直後でもKHzオーダーで変化することはありませんでした。


電源はたまたまこの基板に乗っていたレギュレータが9Vだったので、9Vにしましたが、移動運用時のバッテリーの電圧降下や、発熱?を考慮して5Vに変更する予定です。
このようなモジュールを作っておくと便利です。
実験基板の移動も楽ですし、作品に組み込む場合は両面テープでケースの片隅に貼り付けます。
ちなみに白と黄色の丸い玉は、100円ショップで買ったビーズです。
穴あき基板に端子を立てるときにも使っています。