年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

紅葉錦

2011-11-12 | フォトエッセイ&短歌

 立冬を迎え里山の紅葉も色づき始めた。渓谷に分け入ればフッと息を呑むような見事な自然美に圧倒される。鮮やかな風合いは季節のもたらす贈り物でしょうか。足柄森林公園丸太の森は「落ち葉遊び」を中止したそうだ。県立四季の森なども…自然体験のイベントが次々と中止されていく。

 放射線量を測定した結果『即座に危険と云うことはないが、念のため見送る。自然の素晴らしさを伝えるのが、役割なのに残念!』と。原発建屋の爆発からすでに8ヶ月が経つ関東地方一帯も全く収束の様子がない。

原発20キロの警戒区域は村人の姿もない廃墟の村だ。脱原発、54基を廃炉にしていくシナリオが書けないものなのか。

   静謐の池にしみ入る落ち葉かな池の主がぬっくりと動く

   立冬が紅葉の錦を織りなして水面に広げて溜め息をさそう

   公園は「落ち葉遊び」を断念すひそやかに生く放射能ありて