経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

真パレアナの研究-32

2014年07月02日 | Weblog
お天気のことで話しかけるパレアナに
この男はとうとう怒り出します。

「(前略)ぼくは天気よりほかに考えることがいっぱいあるんだ。
太陽が照ろうが照るまいが、そんなことにはかまっておられん」

子供でなくても、しっこさを怒られたのですから
たじたじとになって逃げだすか、口をつぐんでしまいますよね。
ところが、パレアナは
「そうだと思ったんです。ですから教えてあげたんですわ」
と逆ににこにこ顔です。

ラインを引いた「教えて」の意味を説教と諭すとか注意する
といった意味にとったらパレアナらしくなくなります。

ここは客観的に事実を伝えるというか、
たとえば、背中に付いていた糸くずが付いているのを
そっと教える、といった感じだろ、私は思います。

私たちは何かに没頭したり、とらわれたり、
考え込んだり、悲しんだりしているとき、
他のことを忘れてしまったり、他のことが
見えなくなる場合がしばしばあります。

そんなとき、ふっと肩を叩かれたりして、
はっと我に返る、それは気づきの兆しでもあるわけです。

大きな視野からみれば、その「他のこと」の方が大きく、
重要で普遍性があるのは当然のことです。

人の悩みや苦しみは本人に取っては一大事
であったとしても、グローバルな面からみれば、
残酷なようですが細事にすぎません。

主流ではなく支流に過ぎないのです。
こういったことは誰だって当事者でなく客観的に
考えれる時にはわかっているわけです。

ところが、こと自分のことになるともういけません。
些細なことが地球を動かす大事件に思われるぐらい
わからなくなります。
続く


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