経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

いいいきかた

2008年09月29日 | Weblog

世の中、総て人の営みを主軸に構成されています。

他の動物、生物からクレームがでるかも知れませんが、
人間が作った人間社会ということで、ここは許して頂こうと思います。

でも1000人中9999人は、
そのことを考えずに経営を考えているのでは、
と私は独断偏見で思っています。

その根拠として、経営の話や経営の本に
人、とりわけ消費者を主語にしたものほとんどない。
しかも「我が社は・・・」、「売上目標は・・・」とか
「情勢が変化」、あるいは「会社は君を必要としない」とか、
人間以外が主語として使われています。

 このことからわかるのは、
この世は人が経営していることを軽視、忘れている、ということ。
少なくとも、強くは意識していないということです。

人が生きるための営みが、すなわち経済、経営ですから、
人を知ること、人を主語において考えることが、
もっとも重要、欠かせない大切なことだと、
私は思っています。

販売も人と人とによる等価交換、これが経済の原理です。
根本はすべからく「人」です。
 

本や人に会うとき、会社もそう。
そこから人間の営み、息吹、情念、人間くささが
伝わってこないものを、私は、胡散臭いものとして、
一歩引いてみるようにしています。
そしてその疑いが濃厚であれば、破滅、地雷、詐欺師だと理解し、
できるだけ触れないようにしています。
 
逆に初対面の人でも本でも、すこしでも人間臭さが感じられたら、
とても親しみをもって、さっと長年の友達だったかのように
入り込んでしまいます。

そうして出会った人たちに、自
分の希望や夢や欲望をメッセージするのでなく、
まずはこの自分でお役に立てることないだろうか、
それを考え、実践していくこと。

これがそもそもの事業の根源ではないのか
、私はそう思っています。

「人生はたやすいぞ。人を助ければ、自分が助かる」
       (宮城谷昌光著「孟醤君」)

何度も書いていますが、これは史上最大の商人、白圭の言葉です。
これぞ生き方・事業の本質と確信し、
私はこれを根本に生きることに決めたのです。

すごく売れた本ですから、このことを引用し、口で唱える人は、
この本を読んだ人の数だけいることになります。

でも、どうでしょうか。
たいていは、自分の希望や夢や欲望を果たす、
そのためにどう相手とつきあうかにもどってしまう、
のではないでしょうか。

私もそうです。
ですから、「たやすくない」と少しでも感じたら、
どこかおかしいのかな、と黄色信号だと判断し、

止まることにしています。
まずそうしたとき、100%、人を助ければ、ではなく、
自分が助かることへ思考、行動が寄っている。

黄色信号で、立ち止まり考えることで、
それがわかり、修正する。その繰り返しです。

でも螺旋階段を上っていることは、実感しています。
進歩発展って、こんな感じだな、
と思えるようにもなりました。

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