経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

掴む作業

2006年05月30日 | Weblog
あらゆるものは常に「変化」する。変化をとらえることができないもの、対応し得ないものは淘汰される。商業統計にみる中小商店の減少や全国商店街での空き店舗などは淘汰された結果の現象である。

 中小商業にとって、今注目すべき変化とは何になのか。変化を掴まず、結果に対応していないだろうか。考えてみれば、変化・潮流をつかむ方法を、私たちは学んだことが、これまであっただろうか。

 変化を捕らえても、観点が問題になる。上の例で言えば、淘汰された中小商店の数より、生き残っている中小商店の方が圧倒的に多い事実を、私たちは見過ごしてしまいがちである。なかには前年130%以上もの増収増益し続けている例も少なくない。

 この両者の命運を分ける要素は何になのか。それが私たちが掴まなければならない最重要なことなのだ。
 
 「理論と現実はちがうよ」とよくいう。そのとおりだと思う。理論に照らし現場を、当てはめるのも、かといって現場をもって理論を否定するのも傲慢であるし、そうした態度では本質を掴むことはできない。

 理論と現実のクロスを、当事者であるこの自分が見つけるという難しい作業が求められる。


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